第94話 僕の様子がおかしかったらしいです。

僕はひたすら考えました。

明日どうするか?いや、まだ今日が終わったわけではないし・・・・

親方に鍛冶を少し聞いてみよう?何かスキルがあるし。


かばんは上手くいったようですね。

次のカバンには真逆な事をしたいですね。時間経過が早いかばん。

発酵する料理に便利そう。

それと、時間経過の変化がないかばんも必要ですね。

時間経過が変わると、生き物を収納できない・・・・らしいので、時間『経過無し』なら入るのではないかな?と。


それと服です。何だか頑丈になりました。肌ざわりとか、見た目は変わらないのですが・・・・

これはどうなのでしょう?剣で切られたりした時に、この服が少しでも防いでくれたらいいのですが。

ああ、女性用の下着、あれ自動でサイズ調整できれば、どの下着でも皆さん使える・・・・よね?いずれは侍女さんにも着用してほしいのだけど・・・・そう言った機能はどうやってつけるのでしょう?


僕がそんな事を考えながら作業していると、いつの間にやら才村さんが僕をゆすっています。

あ、あれ?何かあった?

「あ、どうしましたか?」

すると才村さんが泣きながら僕に抱き着いてきます。


え?何かあった?

「よ・・・・よかった・・・・いくら呼んでも反応ありませんし、ゆすっても何事もないかのように立っているので、どうなっちゃったのかと思いました。」

え?何?どういう事?

「先輩・・・・自分の周り、見て下さい・・・・」

そう言われ、見ると、うわ・・・・めっちゃ服が・・・・ん?何故か女性用の下着も・・・・あれ?これは才村さんのよい方の下着?

それが何故何着も?

更には色んな服が。僕のと才村さん、そしてこちらの世界で着ている服。

ああ、極めつけは何ですかこのかばんの数は。

「あれ?僕がしちゃってました?」


覚えがない・・・・

「ええとですね・・・・何やら言いながら、両手で複製なのかわかりませんが、何かしてましたよ?それとですね・・・・その何か言いながらもなんですが、両手のとは関係ない事をしていたようです。私が見る限り、3つ同時に何かしてました。」


・・・・え?

何をしていたのか・・・・

複製しながら、複製した物に何かしてました?さらに何か考えながら?


記憶にない・・・・


「ええとですね、気になったので、バッテリーがもうあまりありませんが、録画しました。見ますか?」


僕は見せてもらいました・・・・うわ、何か言いながら両手が違う作業をして、どんどんアイテムが出来上がってます。


あ、そういえばかばんにソーラーモバイルバッテリー・・・・

これ複製できないかな?

これがあればもう暫くスマホを活用できるかも?

そう思い、僕のカバンの中で陣取っているパソコンの充電用のバッテリーです。

パソコンやスマホなら厳しいかもですが、バッテリーなら?


僕は複製を・・・・試みます。

むむ・・・・これはきつい!ポーションを手に取り・・・・あ、オリジナル・・・・これも複製し、飲みます。

ドンドンポーションを複製し、ポーションを飲みながら複製を試みます。


・・・・あれ?


気が付けばまたしても才村さんの太ももの上でした・・・・

「あの!無茶は禁止です!」


あれ?魔力が切れました?

ですが手元にはいくつかのモバイルバッテリーがあります・・・・成功してたんですね?

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