第81話 下着の複製
僕は2人だけのスペースを作り、周りからは見えないようにします。
無論才村さんを見ないように背を向けて。
そして着替えを始めたようです。
才村さんは服を脱ぎ・・・・シャツを渡してきます。
思わず受け取る時に見てしまいます。
うわ・・・・ブラとショーツ姿・・・・
恥ずかしそうにしていますが、え?見せてる?
しかもシャツ、才村さんの汗が・・・・そして、何故才村さんのシャツは、汗かいているのにいい匂いがするんだろうとか馬鹿な事を考えてしまってました。
集中集中。
僕はまた念じ、複製・・・・の前に、一応浄化は忘れません。さほど難しくなくできました。
そして才村さんは、一式脱ぎ、別の服に替えたようで、その、今まで着用していた下着を差し出してきます。
うわ・・・・やはりいい匂いですが・・・・浄化、そして複製をします。
出来上がった一式を、まだ余裕があるのでもう一式複製します。
「あの、これ、預かっていていいかな?さっきのもそうなんだけど、時間があればもっと複製しようと。」
「あ、はい、お願いします。ではその、ナプキンも一枚お渡ししますね。」
僕はブラとショーツ、シャツの組み合わせを2組、そしてナプキンを手に入れたのだった・・・・
え?何もしないよ?
これは・・・・帰ったら、女子高生3人にも声をかけましょうか。少なくともナプキンの持ち合わせは怪しそうですし。下着はその、恥ずかしくて出してこない可能性がありますしね。
壁を解除すると、”火炎の罪”のメンバーが僕を待っています。
カバンを2つ、僕に持たせようと。
「あ、こちらのカバンは、僕達のではないですよね。持って帰って下さい。」
「いやちょっと待ってくれ!こんなの持って帰れねえ!」
「どうしてですか?」
「こんな価値のある物を貰うなんて・・・・できねえ!」
だけど・・・・ああ、そうですね、これは取引・・・・
「あの、このカバン、ただで持って行ってもらうのは色々問題なのですよね?では・・・・こちらのお願いを聞いていただけませんか?」
「あ、ああ・・・・俺達にできる事なら。」
「では・・・・僕達は、スキルは沢山ありますが、まるで経験がありません。できれば、今後もパーティ間の交流を持ってもらい、時間のある時でいいので、色々冒険、旅に関する知識を教えてほしいのです。知っていると思いますが、僕達は3日前に召喚された勇者の巻き添えで、一緒に転移してここにいます。冒険とは無縁な世界にいましたし、この世界の事がまるで分りません。細かい事はこちらの侍女さんが教えてくれますが、事こう言った街の外の話は・・・・冒険者の方に聞くのが一番と思いまして。」
「いや・・・・それは構わねえが、全く釣り合わねえぞ?」
「そうですか?私達の世界では、情報も価値あるものとして取引されていましたよ?なので、そう言うものと思って、持って帰っちゃって下さい。因みにこのカバン、まだ製作に慣れていないので、今後同じようなのができるかは分かりません、まだ練習中ですから。」
「そ・・・・そうか?まあ一応預かっておく・・・・」
この後、”火炎の罪”のメンバーは、この勇者パーティの後始末をしてくれました。
そして、胸糞悪いですが、こんな召喚に巻き込まれなければ、この森信君もこんな事にはならなかっただろうと思い、隣の街?まで送ってもらう事にしました。
一応全員回復魔法で怪我は治しました。
もう悪さをしなければいいですが・・・・僕も甘いですね。
そして僕達は街に戻ります。
侍女さんが先に戻ってました。
そして街・・・・
・・・・
・・・
・・
・
僕達が帰った時には既に侍女さんから聞かされていたのか、女子高生3人は、それぞれのブラとショーツを手にし、僕を待ち構えていました。
僕は大いなる思い違いをしていました。これは帰ってからいやと言うほど思い知らされましたが。
男と違い、下着の問題は切実で・・・・
とは思っていましたが、異性に惜しげもなく自分の下着を見せるんですから・・・・
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