第80話 もう一度ポーションを複製する

目の前に先程のより優れたカバンが2つ。

これはどういう事を意味するのでしょう?


スキルのレベルが上がった?


僕は念のため、ポーションをもう一度複製・・・・大丈夫そうだったので、数本複製しました。

そして飲みます。


そう、僕がもう一つ気が付いたのは、この複製です。

もっと違う物も複製できるのでは?と。


真っ先に思い付いたのが、服です。

僕は自分の上着を脱ぎます。

あ、穴が開いている・・・・

先程剣が貫通したので、そうなりますね。

修復スキルがあったと思い、服を手にし、念じます。

服がちぎれた訳ではなく、穴が開いただけなので、穴が埋まります。

そして・・・・この服を複製できないかと思い、念じると・・・・できました。

どうなってるの?と思いますが、物理法則無視?

魔力からできている?よく分かりません。


そして僕は思いました。才村さんの事です。

僕はいいですが、女性にとって下着や、あと、そう、生理用品です。

まだ手持ちはあるでしょうが、通勤途中だったので、そう持ち合わせがないはず。

僕はこれらを複製してあげようと思い・・・・

「才村さん、ちょっといい?」

未だ《ふしゅーふしゅー》としている才村さんでしたが、

僕の所にやってきます。

「あの、こんな事を言うのもなんだけど、自分の荷物って全部持ってる?」

「ええと、服以外はありますね。どうしましたか?」

「ええと、何だかね、物を複製できるみたいなんだ。だから、才村さんの必要なものを、まだあるうちに複製できないかと思ってね・・・・その、下着とか、生理用品とか・・・・」

「え?ええと、生理用品はもう少ないんです・・・・本当ならもっと頻繁に替えますが、今はその、浄化がありますから・・・・ですが、一度使ったナプキンは、浄化しても元には戻らないので・・・・」

「そのごめんね、付き合ってもいない男の人とする会話じゃないよね?」

「・・・・その、さっきキスしちゃいました。」

「うん・・・・」

「あの、このままお付き合いして下さいませんか?」

「あ・・・・その・・・・いいの?」

「はい!」

「じゃあその・・・・お願いします・・・・」

「お願いされちゃいました♪」

こんなお付合いでいいのでしょうか?

そして、まだ少しだけある新品のナプキンを差し出してくる才村さん。

僕はその、躊躇いながら受け取り、早速複製をします。

物が小さいのか、簡単に複製できます。

右手にオリジナル、左手に複製品が出現します。

複製したほうを才村さんに渡し、いくつか複製していきます。

そして、僕は両方を返し・・・・

「あの、今でなくていいのですが、下着もやってみませんか?」

僕がそう言うと、恥ずかしがりながら、ブラとショーツ、そして中に着る薄手のシャツ?を出してきます。


この中で一番布面積の少なそうなショーツを手に取り、複製を。

出来ました。

次にシャツ。これも簡単にできます。

そして・・・・才村さんの下着・・・・禁断のブラジャーが目の前に・・・・そう言った趣味はないですが、ちょっと興奮します。


これは金属が、そのホックがありますが、出来るでしょうか・・・・

先程よりは時間がかかりましたが、出来ました。


そして才村さん、下着を受け取り、

「ちょっと待って下さい。その、魔法で壁を作ってもらえませんか?もう1セットあります・・・・」

今着ている奴だね。


才村さんを土魔法で囲もうとすると、

「少し広めで、あの、一緒に入っていて下さい。」

と言われます。

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