第79話 どうしてできるの?

こう言ったカバン、相当作りにくいはず。なのに何故?

この時僕は、先ほどの自分のステータスを確認した時、今までにない表示があったのに気が付きました。


ええと・・・・ボーナスタイム  

それと何か残り時間?が出てました。

ボーナスタイムとはなんでしょう?

それに、これって今まで出ていました?


そして、目の前では才村さんが心配してくれているのか、僕をじっと見つめています。

あ・・・・何て魅力的な唇でしょう。キスしていい?

僕は思わず才村さんの肩を抱き寄せてしまいました。

驚く才村さんですが、抵抗はぜず、と言うかそのまま僕に体重を預けてきます。


そして・・・・は!いかん!何をやっているのでしょう僕は!

きっとスキルを使いすぎたせいです、きっとそうです。

そして肩に触れたとき、あ、ブラの肩ひもが・・・・とか馬鹿な事を考えてしまった自分に嫌悪感を感じつつ、あれ?と思い、つい才村さんの少し透けているブラを思わず凝視してしまいます。


これ・・・・複製できるんじゃ?

流石にこんな人前でブラを出して、僕に渡すようには言えませんが。

「あ、そのごめん。何だかスキルを使いすぎたのでしょうね。ごめんなさい。」

僕は才村さんに謝りますが、何を思ったのか才村さん、一度僕が放した手・・・・ではなく、頭を抱き寄せ、自身の胸に僕の頭を抱えてきます。

その・・・・才村さんの柔らかな胸の感触と、なんだかすごくいい匂い・・・・くらくらします。

「何だか先輩が遠くに行っちゃうんじゃないかと思って、怖くなりました。置いて行かないで・・・・」


僕はじっとしています。

「僕は才村さんの傍にずっといるよ。」

「うれしい・・・・」

才村さんは、僕の顔に手を触れ、そのまま自分の顔に・・・・


見つめあう2人。そして、才村さんの顔が近付いて・・・・柔らかな感触が唇に。

僕は、高嶺の花の才村さんと、信じられませんが、しかも向こうからのキス。

僕は興奮してしまいました。

「ずっと一緒です・・・・」

才村さんが、僕の胸に顔をうずめてきます。

僕は才村さんをそっと抱きしめます。


そして・・・・その時、僕はとんでもない事をしている事に急に気が付きました。何せここには複数の人がいるのです。

見渡すと・・・・全員が事の成り行きを見ているではないですか。

うわ・・・・

「さ・・・・才村さん、その、見られてます・・・・」

何を言っているのか理解できなかった才村さんですが、視線を感じたのか、周りを見ると、大勢のギャラリーが・・・・

「ご・・・・ごごごめんんんなさいいいいい!!!!」

顔を真っ赤にしながら僕を突き飛ばし、全力で離れていきます。もう遅いけどね。


そして、”火炎の罪”のメンバーが・・・・

「その、邪魔しちゃあいけねえとは思ったんだが、こうも目の前でいちゃつかれるとな、見ねえわけにもいかねえし・・・・それでこのカバンだが・・・・さっきのよりさらに性能がいいぞ?」


え?そう思って鑑定をすると・・・・

総重量5トン、大きさは10メートル、時間調節機能あり。生物は不可。


と出た。

車が2~3台入る・・・・

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