第33話 ギルドでの新たな説明

侍女さんが、布を持って戻ってきたので、箸をその布で巻き、カバンに仕舞う。

そして、もう1人の侍女さんが戻ってきたので、全員で冒険者ギルドへ向かう事に。

今回は侍女さん全員が来てくれる。

何かあったのかな?

まあ気にしても仕方ないので、早速出発。


・・・・

・・・

・・


それなりに近いので、何事もなく到着。


そのまま冒険者ギルドの中へ。


前もって連絡がいっていたので、受付の女性が待ってくれていた。

才村さんを教えてくれた女性だね。


「ようこそギルドへ。人数が多いので、奥の部屋へどうぞ。」


そう言って案内をしてくれる。


受付の女性の案内で、部屋に入り、席に座る。


今回はこんな感じ。


  僕  侍女 才村 侍女 伊知地 侍女

 受●●●●●●●●●●●●●●●●●●受

 付●●●●●●●●●●●●●●●●●●付

  内元 侍女 揚村 侍女 吉安  侍女



皆が席に座ったのを確認し、あ、人数が多いので、もう1人受付の女性が来てくれたようで、その女性も席に着く。


で、昨日も僕らの対応をしてくれた受付の女性が、最初に挨拶をしてくれて。


「常山様・才村様、昨日ぶりですね。それと、4名の・・・・転移者様、ギルドは初めてでしょうか?」


4人に受付の女性が尋ねる。

「城から出た事がないので・・・・」

内元君がそう言う。あ、一応王宮・・・・まあ、僕達からしたら城だよね。

受付の女性がにっこり微笑み・・・・

「改めまして、ようこそ冒険者ギルドへ。皆様歓迎いたしますわ。」


さてどうするか・・・・

あまりここの説明もしてないしな。

そう思っていると、受付の女性が


「ええと、本日はどのようなご用件でしょう?新たな冒険者の登録でしょうか?パーティ申請でしょうか?」

ああそうだ、先ず、兎に角4人は冒険者登録だな。


「あ、この4人には、先ず冒険者登録をしてはどうかと思いまして。」


「かしこまりました。では、一度2つに分かれても宜しいでしょうか?」

「あ、ああ、いいですよ。」

「ありがとうございます。では、今日初めてギルドへ来られました4名におかれましては、カードに冒険者の登録をして頂きたいので、一度受付へ足を運んでいただいても宜しいでしょうか?」


「あの、その冒険者って何ですか?」


内元君が疑問に思ったのか、質問をする。


「あ、ええとですね・・・・そちらの侍女さんからお話を聞いていませんか?」


「・・・・具体的には何も。」

「そうですか。ええとですね、別に登録をしないといけない事はないのですが、冒険者と言うのは、一般的にはギルドで依頼を受け、様々な活動をしているのです。それこそ薬草採取から始まり、家の掃除、庭のお手入れ、探し物の手伝い、荷物運び等々、街やその近辺でできる依頼を受けたり、街の外にいる危険な魔獣、魔物を仕留めたり、護衛の依頼を受け、目的地まで依頼主を守ったり、そう言った活動を、ギルドを通して行います。そして、依頼を受けずとも、ダンジョンや外には多くの魔物・魔獣が存在いたしておりますので、それらを仕留め、魔石の回収、素材の確保等々をしたりする方もお見えです。そして、そう言った素材や魔石等を買い取るのがギルドです。」


ざっくりとした説明なのだろうけど、まだまだこの世界について分からない事だらけなので、4名はあまりピンとこないようだ。


「まあ、加入して損はしませんので、是非ともお勧めは致しますが、強制ではありませんので、無理強いは致しませんわ。」

今の説明で納得いったのかは分からないけれど、

「説明ありがとうございます。わからない事だらけですが、登録します。」


「かしこまりました。では、そちらにいるもう1人の受付に案内をしていただきますので、4名の方は、あちらの女性の後に続いて、受付までお願いいたしますわ。」


こうしてよく分からなさそうな顔をしつつ、4名とその侍女はもう1人の受付と共に部屋を出た。


「さて、常山様、何か聞きたい事がおありなのではありませんか?」

・・・・まあ沢山あるけれどね。


「分からない事だらけだからね。いくつか聞いてもいいですか?」

「勿論ですわ。ただ、私が全てをお答えできるかどうかは分かりかねます。」

まあ秘密の事もあるだろうし、知らない事もあるかもだから。それは仕方ないね。

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