第21話 思った通りの結果
回復魔法のスキルを手に入れました。
正直な所、あまりいい気はしないです。何故なら、勇者の彼女?彼女を騙す形になってしまったうえ、まるで僕と才村さんがあの場を利用し、スキルを取得した格好になったからです。
だけど、誰も何も言わない所を見ると、知られていない感じです。
まあ、結果的には、1人の低レベルの回復魔法では手に負えない深い傷だったあの青年。それを、最後は3人でやったから見るからに治りが違った、と思いたいです。
で、今のスキルはこんな感じになっています。
名前 :
性別 :男の子
種族 :人間(召喚者)
年齢 :24歳
レベル :1
所属 :社会人二年生
所有スキル:鑑定Lv9・索敵Lv1・査定Lv1・解析Lv4・解体Lv1・剣術Lv1・家事全般Lv5・浄化Lv2・洗浄Lv1・水魔法Lv1・風魔法Lv1・回復魔法Lv2
なにげに多いです。
何だか凄い事になっている?
名前 :
性別 :女の子
種族 :人間(召喚者)
年齢 :23歳
レベル :1
所属 :社会人一年生
所有スキル:家事全般 Lv8・浄化Lv3・洗浄Lv2・水魔法Lv1・風魔法Lv1・薬学Lv1・調薬LV1・採取Lv1・剣術Lv1・鑑定Lv5・索敵Lv1・査定Lv1・解析Lv1・回復魔法Lv2
浄化と洗浄の違いがよく分からないけど、彼女も凄い事になってるようです。
ちょっとスキルを調べてみます。
浄化:汚れや穢れを取り除く
洗浄:水等を使い、汚れを洗う
ええと、浄化は魔法で汚れを取り除いてくれるんだよね?
洗浄は自らごしごしする感じ?
似て非なるスキル。
だけどこれだけスキルが多くなると、どうなのかな?
未だよく分かってないけど。
そして今、青年が回復したので、侍女さんに案内されて、ちょっとした小部屋を使わせてもらう事になりました。
僕と才村さん、仲間になった女子高生2人、勇者の彼女(女子高生)、怪我した青年。あとはそれぞれの侍女さん。
それぞれ・ええとどうすれば?と言うか何でしょうこの集まりは?
もういいよねえと思うんだけど、まあこれも何かの縁。
すると、侍女さんがやってきて、あ、勇者君に付き従ってる侍女さんのうちの一人、勇者君には3人付いていた!勇者君の彼女に何かあるようで、目の前で止まります。
「申し訳ございません、勇者様から言伝がございます。」
「え?何かな?」
「その、非常に言いにくい事なのですが、そのままお伝えしてもよろしいでしょうか?」
「はあ、今更だよね。いいよ、どうせろくでもないんでしょ?」
「ご理解いただけ恐縮です。では言付かったそのままをお伝えいたします。『この3人の女の抱き心地サイコー!もうお前無しでもいいわこれ。何せ中がすげえいいんだわ。お前がばがばだし?戦闘でも役に立たないし、もういらないから好きにしてくれ。俺は旅に出る。』でございます。」
「うわ、もう今更どうでもいいわ、あんなのを見せられたら。あんたもあんなのに抱かれて、同じ女として同情するね。それとありがとうね。」
「これもお家の為でございますれば、耐えるしか。それでは、確かにお伝えいたしましたので、これで失礼いたします。」
勇者君?の侍女さんは去って行きました。
そして、
「私、振られちゃった?まあいいけど。」
何だろうねえ勇者君。君の頭はどうなってるんだい?
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