第12話 それぞれの報告
「常山先輩、ちょと待って下さいね。」
私は血の臭いのする常山先輩に、どうしたらいいのかと思いながら浄化を、綺麗にするのでしょうか?を、イメージし、常山先輩に使ってみます。
あ、常山先輩がちょっと光ったと思ったら、
血の臭いが消え、少し血が付いていた服も、綺麗になってます。
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「え?凄い!才村さん、凄いよ!今の魔法?いつの間にそんなの覚えたんだい?」
ここで僕は思った。僕のスキルは鑑定だけだったのが、今は沢山になった。なので、才村さんも似たような事をして、スキルが増えたのじゃないか?って。
場所を変えて、2人でじっくり話そう。
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侍女さんを伴って、王宮?の僕と才村さんにあてがわれている部屋に到着し、それぞれスキルについて話し合う事に。
先ず僕。
鑑定スキルを使って、レベルが5になったら、いくつかスキルが、ええとツリーが解放だったかな?で、新たなスキルが増え、解体の勉強をしたら、関連するスキルが増えていたことを話します。
才村さんからも、家事全般・この部屋の掃除をしていたら、僕と同じくレベル5でツリーが解放され、新たに3つのスキルが増え、今日も薬草について学んだら、新たなスキルが増えていた事を報告してくれます。。
「じゃあ、共通している事は、所持しているスキルを使って、レベル5になったら、新たな、ええとツリーって言うのかな?関連するスキルが増えたって事でいいのかな?」
「ええ、そのようです。早速浄化を使ってみました。」
「魔法なのかな?凄いよね!解体で結構血の臭いが付いたのに、綺麗に消えたし、血のシミまで消えたから驚きだよ。」
「この魔法はかなり便利ですね。多分部屋を掃除すれば、家事全般のスキルは増えると思うので、常山先輩にもどうでしょう?」
「そうだね。それを言えば、才村さんも鑑定どう?どうやって最初に鑑定が増えるかは分からないけど。もしかしたら、例えばこのナイフを見て、ナイフと認識するところから始めてみようか?まさかと思うけど、勝手に生えるんじゃなく、スキルを持ってる人に教えて貰わないといけないかのかもしれないからね。」
先ず暫く才村さんには勝手に色々見てもらうけど、一時間ほどやってもらいましたが僕もこの間適当に掃除をするけど、うーん、スキルは生えてきませんでした。
なので先ず僕が才村さんにこれはナイフだよ、とか、カバンだよ、と付きっきりで教えるとあれ?10分ほどで鑑定スキルが増えたようです。
「常山先輩!鑑定スキルが増えてます!」
じゃあスキルが無い状態で、スキルもちがいなければ何かをしても、スキルが生えないのかな?もしかしてこれは、ギルドで講習を沢山受ける必要があるのでは?
「では今度は私の番ですね、どうしましょうか?」
「適当に、僕にここを掃除してとか、片づけてとか言いながら、僕が掃除したり、才村さんが見本を見せてもらえばどうかな?」
「わかりました!」
結果は、さっき1時間ほど、結構頑張った掃除も、才村さんに指示を受けて、同じように5分程しかしてないのに、家事全般のスキルが増えていました。
「才村さん増えたよ!」
「やったあ!」
思わず才村さんが抱きついてきます。
思わず受け止めてしまい、抱き返す形に。
あ・いい匂いがします。
最初召喚・転移かな?された時にはそんな余裕が無かったですから。
「ああ!ごごごごめんなさいいい!!!」
しゅたっと我に返った才村さんが、凄い勢いで謝りながら離れていきます。
「あ、いいのに。」
「え?ええ?」
「でもまあ、少しスキルの事が分かった気がするね。」
「え、ええ。何かよく分からない世界ですね。」
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