第11話 才村 友郁 その3

私は今、常山先輩と共に冒険者ギルドに来ています。


ああそう、あの時女子高生に治してもらった腕、痛くないんです。


魔法って凄いですね。



更にですが、常山先輩は解体を覚えるそうで、私には薬草について学んでほしいとの事でしたので、今教えて貰っています。


一応、趣味でハーブを育てたりしてますので、ある程度はわかりますが、見せてもらう薬草は、私の知らない種類ばかり。



受付の女性が相手です。ヘルトラウダさんというお名前のようです。


「こちらの薬草は、傷に効きます。これらは葉を使いますので、葉だけを採取して下さいね。」


「はい!わかりました!」


何かメモとか、と思ったのですが、何故か頭に残ります。え?私ってこんなに記憶力良くなかったはず。


「これは、体調が悪く、お腹の調子が悪くなったり、気分が悪くなったときに効きます。根を使いますので、根を採取して下さい。葉を持ってこられても、引き取れませんので、注意して下さいね。」


「薬草によって使う部位が違うのですね?」


「ええ、場合によっては毒ですから。」


うわあ。薬と思って、間違うと毒ですか。これは気を付けないといけませんね。


この後も色々な薬草、気付け薬や、魔力の回復?色々あります。


魔法を使うので、その時に魔力を使うのだとか。それを回復させるポーション、小さな入れ物に液体状にして使うらしいです。

それの原料だったり、疲れた時の疲労回復?体力の回復のポーションとも言ってましたが、栄養ドリンクみたいなのでしょうか?


それと、現物が無いけれど、エリクサー?なんでしょう。


とんでもない性能で、たとえ四肢がもげても、復活する!!失明してしまっても治る薬の原料なんだとか。トカゲみたいでちょっと怖いです。

死以外はどうにでもなるらしいですが、恐ろしく値段が高価で、エリクサーの、ええとエリ草?と呼んでいるそうですが、一つ見つければ、一生遊んで暮らせるほどの貴重な薬草なんだとか。


絵だけですが、しっかり覚えました。


そして、薬草を、実際に外で少し採取するのを教えて貰いました。


外へ出て、10分ほどで、街の外?都市ですか?王都と言ってますね?門を出てすぐ、草が生えていて、結構あるらしいです。

で、実際に葉を採取したり、根を取るのを実践しました。


ナイフ一本でできるそうで、カバンの中にナイフがあったので、それで土を掘り・・・・返すまでもなく、茎を引っ張れば、根が取れます。


こうして、各10個ずつを採取していきます。あっという間ですが、採取できたので、戻ります。


「どうですか?それほど難しくはないでしょう?」


「ええ。ですが、教えて貰わなければわかりませんでした。ありがとうございます。」


「いえ、いいんです、これも仕事ですからね。」


私も受付をしていましたから分かります。


「あ、そろそろ解体の方も終わると思いますから・・・・あと、薬学の知識が身についていると思いますから、スキルにレベルが・・・・召喚された方には、そのようなのがあると聞いていますので、確認しておいて下さいね。」


そう言われ、1人になりました。


またあのステータスオープン?と念じ、確認をすると、家事全般Lv5の隣に、浄化Lv1と洗浄Lv1と水魔法Lv1と風魔法Lv1と薬学Lv1と調薬LV1と採取Lv1が増えていました。あ、ナイフを使ったせいか、剣術Lv1も・・・・


あ、忘れてました。ここに来る前、部屋で常山先輩が鑑定?と言うスキルで何かしている間に、部屋のお掃除をしていたのですが、なにやら光るので、確認すると、家事全般のレベルがいつの間にか1から5に上がっていて、



家事全般レベルが5になりました。ツリーが解放されます。


浄化が解放されました。


洗浄が解放されました。


水魔法が解放されました。


と出てたんでしたっけ?


名前   :才村 友郁さいむら ゆか

性別   :女の子

種族   :人間(召喚者)

年齢   :23歳

レベル   :1

所属   :社会人一年生

所有スキル:家事全般 Lv5・浄化Lv1・洗浄Lv1・水魔法Lv1・風魔法Lv1・薬学Lv1・調薬LV1・採取Lv1・剣術Lv1     


こんな感じです。


暫くすると、


「あ、先に終わってたんだね。」


常山先輩です。


「はい!薬の知識と、薬草の知識を少し。」


「それはよかった。」


「少し血の臭いがしますね。ごめんなさい、私がそちらにしておけば。」


「いいんだよ、力がいるし。」


優しい常山先輩です。

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