12/18 クリスマスに鯉を食べる国

 私は食べることが大好きなので、クリスマスの時期になるといつも食べ物のことばかり考えてしまいます。お菓子も美味しいのが沢山ありますし、お料理もいろいろありますよね。実家では毎年クリスマスは某おじいさんのお店のフライドチキンとお寿司がクリスマスパーティーの定番でした。最近は簡単に済ますことが多くなってしまい、少し寂しいような気も……。とはいえ毎年何かしらのチキンは食べているのですが。


 ところで、クリスマスに食べるものと言えば日本ではチキンが一般的ですが、世界ではそうとも限らないようです。

 ドイツの東に位置する中央ヨーロッパの国チェコでは、クリスマスに鯉の料理を食べる伝統があります。鯉と言うと観賞用の錦鯉を思い浮かべてしまって、いまいち食べるということに結び付かないのですが、そのお味はというと白身魚のように淡白で意外と美味しいのだとか。

 ではどうやって食べるのかというと、切り身に衣を付けてフライにするそうです。そして付け合わせにポテトを添えるのが一般的。あらや頭からはいいスープが取れるので、それも一緒に出されることもあります。

 チェコではクリスマスの時期になると、生きた鯉がスーパーなどで売られるらしく。そしてそれを買ってきて調理する日まで家の浴槽に泳がせておくのだそうです。もちろん生きたのを買うとなると調理時に捌かなければならないので、すでに処理済みのものも販売されているそうですが、お風呂で鯉を泳がせる方が楽しそうな気も。いやでもその間お風呂入れないし、なんなら情が湧いて食べられなくなりそうです……。

 ちなみにクリスマスに鯉を食べるのはチェコに限らず、お隣のスロバキアやドイツ、ポーランドなど周辺諸国でも食されます。内陸の新鮮な魚介類が手に入らない地域では、淡水魚である鯉が貴重なタンパク源として重宝されました。チェコでは古くから鯉の養殖も行われています。


 中央ヨーロッパでは馴染み深い鯉料理、写真で見る限りとっても美味しそうなので一度食べてみたいなぁと思っております。

 ちなみにチェコという国、おとぎ話の世界がそっくりそのまま現れたような可愛らしい街並みのとっても素敵な国だそうで。行ってみたいなぁ。

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