12/14 クリスマスとお菓子②
前回はレープクーヘンの話をしましたが、今日はイギリスのミンスミートパイの話をします。
ミートパイとは言いますが、お肉が入っているわけではありません。中に入っているのはブランデーなどの洋酒に砂糖と一緒に漬け込んだドライフルーツやりんご、レーズン、ナッツなどの甘いフィリングです。例に漏れずこちらもスパイスがよく効いたお菓子です。
ミンスミートとは元々"細かく刻んだもの"という意味で、挽き肉のことを差していました。かつてはミンスミートパイにもお肉が使われていたのですが、現在では上記のような甘いフィリングである"ミンスミート"を使います。
17世紀イギリスで勃発した清教徒革命(絶対王政に対して清教徒と呼ばれる富裕層たちが起こした革命と内戦)の際、偶像崇拝に繋がるとしてこのミンスミートパイの製造も禁止されました。ですが、のちに解禁され、現在に至るまでイギリスの代表的なクリスマス菓子の一つとして数えられています。
ミンスミートを包むパイ生地は小さなカップのような形をしており、これは産まれたばかりのイエス・キリストが眠る揺りかごを象徴するもの。パイの上部には星の形に切り抜かれたパイ生地やビスケット生地が乗せられることもあります。
手のひらに乗るサイズの小さな可愛らしい見た目ですが、食べてみると意外とずっしりしていて、やはりこれでもかとばかりに甘い。牛脂を使用するためかやや臭みがあってこってりしているのも特徴です。一つあたりのカロリー凄いだろうなぁと思いつつ、恐ろしいので調べる勇気がありません。
日本ではレープクーヘン以上に手に入りにくいのですが、成○石○やカ○ディなど輸入食品を扱っているお店で、ウォーカーというメーカーのものが販売されています。
甘党で変わったお菓子がお好きな方にはおすすめのミンスミートパイ。見た目も可愛いのでインスタ映えもするかも知れませんね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます