25ページ目:スクラップブック

あふれた光 零れ落ちた一音

どれもすぐに消えてしまうから

掴み取って貼り付けた


けれどページを開いてみれば

歪んで黒ずむ言の葉ばかり


あのまばゆい光は 身を切る号泣は

一体どこへ行ったのか


確かにこの掌に掴んだはずの

確かに私の中に居たはずの

色も音も

狭間に溶けてしまったのか


それでも私は手を伸ばす


ひしゃげた言葉が踊るページに

それでもにじむ 小さな世界を知っているから

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≪詩集≫スクラップブック ねこK・T @transparent_cat

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