13ページ目:閉ざされた世界の少女

世界は閉ざされていた

全ての窓は閉められて

淀んだ空気が巡るだけ

救う神はおらず

導く賢者は現れない


残されたのはただ一人

無垢で無知な少女

世界の広さを信じ

今日も一人ただ生きる

世界の閉鎖を知らないままに


なぜ 神様は いないの

なぜ 誰も 教えてくれないの


嘆きに答える声は無く

少女の思いは巡る

閉じた空に狭い大地に

悲壮な声が響き渡る

今日も また


窓の鍵は少女の足元

影に隠れて落ちている

神はおらず 賢者も現れない

閉じた世界にいる少女は

それすらも分からない

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