7ページ目:空を飛ぶ夢を見る

空を飛ぶ夢を見る


夜毎繰り返し繰り返す夢は

高い悲鳴と

引き裂かれる痛みと

酷く青い空と

白く輝く初夏の太陽とに彩られ


ほら もう

君はそこには戻れない

そう嘲笑うばかり


空を飛ぶ夢を見る


背には翼があるのだと

思ってしまった愚かな私

夜毎夜毎に見る夢は

空を飛んだ自らの記憶


頬を涙で濡らしても

過去を悔いても

懺悔の言葉を呟いても

記憶は 夢は

私自身は

私を決して許してはくれない


だから今日もまた

私は空を飛ぶ夢を見る

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