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  • エピローグへの応援コメント

    遅ればせながら、完結おめでとうございます!

    憧れだったヴェネチア(の紛い物)が部屋中に散りばめられているのが物悲しい…。
    この部屋のように、ルカヤの心はこれからずっと偽物の幸福に包まれて、穏やかに暮らしていくんでしょうね。心が麻痺して、嘘もいつか本物にすり替わる。まさしくメリーバッドエンドに相応しいラストでした。
    でも、生まれてくる子どもに対する愛情は嘘偽りじゃないんだろうな、とも思います。
    そう考えると、真に望みを叶えたガエタノ先生やっぱ強いな…と思ったのでした。一人勝ち…!

    鳥籠から出られないのなら、せめてその中でだけはしあわせな夢を見ていてほしいと願わずにはいられません…。

    作者からの返信

    《さかな 様》

     お読み下さりありがとうございます!
     お返事が遅くなってしまい、すみません。少々私生活で心の余裕がなく、申訳なくも、お返事を控えておりました。

     エヴァンはエヴァンでルカヤを想ってはいるのですが、結局それは『エヴァンが恋慕を満たしていること』が前提の愛情表現です。
     本物ではあるエヴァンの愛情に、ルカヤが屈するのか、あがき続けるのか。
     その一点は読者のかたの想像を残す構成にしました。

     ルカヤは諦めの悪い性格ですが、仰る通り、子どもへの愛情は本物になると思います。エヴァンもまた。
     その果てに本物にすり替わることになるかもしれません。
     ガエタノは2人と比べて容赦なく『自分最優先』なので、相手を欲するエヴァンと比べて、一人勝ちしやすいヤツです。安易な言い方をすると、やばいです。強い……!

     全て諦めて、鳥籠のんかで幸せな夢を見るのか。
     想いを馳せて頂けて、嬉しいです。
     改めてになりますが、この物語を楽しんでくださり、本当にありがとうございました!

  • おいすがる過去(6)への応援コメント

    アリーゼさん……アリーゼさん……!?
    はぁ、怖い…人間が怖くてゾクゾクします。
    ルカヤはなぜ磁石のように不運を引き寄せてしまうのでしょうか…。
    ハードな状況になるたびに、ジーノが恋しくなります。

    作者からの返信

     お読み下さりありがとうございます!
     恐悦です。今作は人間の歪みや悲劇を意識しております。
     犯人は意外かもしれませんが、因果とは思わぬところからやってくるものだと思い。
     ルカヤ自身はとてもいいこなのですが、徹底して不幸の星のもとに生まれています……。
     ジーノに出逢えたことが、ルカヤの最後のチャンスだったのかもしれません。
     だいたい、他は誘蛾灯のようによくない人をひきつけます。

  • 悲愛へのカウンター(7)への応援コメント

    この親は欠片たりとも信用ならないと、読者でさえ既に気付いているのに……肉親は信じてしまうのですねえ。祖母の身を案じる気には一切ならないのですが、エヴァンが罪を重ねないか、ルカヤが一層傷つくことにならないかだけが心配です。

    作者からの返信

    お読み下さりありがとうございます!
    この兄妹は「近親愛」「ヤンデレ」という要素もあって、そうなりうる過程も重視しております。
    例えば、機能不全な家庭であったり、そこからくる孤立と依存であったり。
    ルカヤの場合は「理不尽に苦しんでいるのではなく、自分が悪いせいで苦しいのだ」という自己防衛も入っています。
    仰るとおり、肉親とはそういうものかなあと……。
    引き続きお楽しみ頂けますよう、精進しつつ、祈っております。