22日 【会話劇】よーたろくんと天使ちゃん ~かみさまのこえ~

 天国から来た天使ちゃんは、五年生の葉太郎くんの子供部屋に居候しています。今日も葉太郎くんは勉強机で宿題をやり、天使ちゃんはベッドで勝手に寝転んでいるのでした。


「……んー。わかんないな、この文章問題……」

「てんしに、おまかせ」

「えー。これ算数の文章問題だよ? 天使ちゃんはまだ日本語の勉強中だから無理なんじゃ……」

「そんたく。ちみもうりょう。こんぷらいあんす」

「すごい勉強してる!」

「にゅふん」

「あ、ドヤ顔した……」

「もんだいを、とくには。かみさまの、こえを、きけばいい」

「神様の声?」

「てんしなので、いまから、きく」

「お、おお……! 翼が広がって、天使の輪っかが光って……!?」

「端末TN-4よりcanopycloudsへ天啓をリクエストしました。divineoracle_4024822535_12_22(68).godをダウンロードしています。しばらくお待ち下さい。」

「えっ。えっ」

「ダウンロードが完了しました。」

「あ、あの……天使ちゃん……?」

「このもんだいのこたえは、6きろめーとる」

「いやありがとうなんだけど今すごいことしてたっぽいしこんな問題程度に大げさすぎるよね!?」

「にゅふん」

「ドヤ顔!」

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