6配信目 【レーペックス】雑談しながら銃を撃つのじゃ【キラキライブ/ニーナ・ナナウルム】2
「お、よしよし。スナイパーライフル用のスコープが手に入ったな。
さすがの我でもスコープ無しのアイアンサイトでの遠距離射撃は3割くらいしか当たらんからのぉ」
:3割は当たるんだ……
:スコープなしの敵は画面上では数ドットだと思うんですけど…
:4倍と8倍に倍率変更できるスコープじゃん。ワイもよくそのスコープ使う
:スナイパーとか全然当てられんから尊敬する。
「お、遠くに敵がおるな。1人しか分からんが、せっかくじゃから撃っておくか。あ、あかん。1発外したの。次こそ…
……お、ダウンしたの。まあここから距離有るし、詰めるのは別にせんでええか」
:もしかして前世デューク西郷とかだったりする?
:ヒエッ…
:たまたま魔王様に見つかったがために…
:スコープ覗いてから撃つまでが早すぎる…
:マジで覗いてから撃つまで1秒もないんだけど
:★魔王様って昨日の同期の配信ってみた?★
:もうこいつ一人で良いんじゃないかな…
「昨日の勇者と天使の配信か? 一応我も見たぞ。見たんじゃけど…… なんというか、その…… ふたりとも、随分と我が想像していたのとは違ったな」
:それはたしかにそうw
:まあ、俺も見る前はノゾミちゃんに次ぐ清楚系かなって思ってた時期があった。
:どういうこと?
:勇者の方しか見てないけど、天使もそうだったのか……
:見てないから全然わからん
「んとな、まあ、これは我の主観がかなり入っておることを前提に聞いてほしいのじゃが……
我な、勇者と天使にはまだ会ったことも喋ったこともなくて、チャットで少し話した程度なのじゃ。だから臣下の皆と同じく、
で、勇者のイラストの印象は、前に我を倒しに来た勇者みたいな感じじゃなっていう感じじゃ。優しいけど実は人情に熱い系の人かなーって。
天使の方は清楚系の雰囲気を醸し出してるから清楚な感じの人かなって」
:私にもそう思っていた時期がありました。
:まあ言うて中の人はイラスト通りとも限らんしな
:中の人とかいうな
:ふむふむそれでそれで?
:俺もそう思ってた。……そう思ってたんだ。
「まずは勇者なのじゃが、まずあやつ、声は綺麗で、なんていうか透き通るような声をしておってな。我も『お、これは我の見立て通りじゃな。さすが我』って思っておったのよ。声の通り優しい系の人じゃなーって。
そしたらさ、あやつ『画面いっぱい見てたら目が疲れてきちゃったー、目玉取り替えてくるからちょっと待っててね』って言うたんじゃよね。
分かるか?
透き通る声で落ち着いた配信してたらいきなりそう言い出すから、我びっくりして画面二度見したし、ヘッドホン壊れてるかと思ってBluetoothの接続し直したからな」
:草w
:草
:きれいな声やなーって思ってた矢先になw
:草www
:勇者さっそく人間やめてて草
:魔王に対抗するには、人間をやめるような、大変な修行をだね…ねぇ?
「その後も『人間は大変だよねー』発言とか、好きなものは?って聞かれて即答で『悲鳴』とか答えたからな? めっちゃ純粋な声でそう答えたからな?
我はこう思ったね、『ぶっちぎりでイカれたやつ』じゃって。
あと、勇者は基本的に笑顔なんじゃが、“ガワ”のイラストの設定がおかしかったのか知らんが、ときどき目をかっぴらくから心臓止まるかと思ったぞ」
:糸目キャラが目を開くときみたいな感覚をワイは覚えた
:正直魔王様より魔王様してた
:人間って怖いなー、とずまりすとこ
:ニンゲンコワイ
:スタッフが勇者と魔王の中身入れ間違えた説
:あの眼光には石化効果ありそうだよな
「でな? 勇者も大概じゃが、天使も相当じゃったぞ?
自己紹介の最初の10分は良かったのじゃが、そのあと急に『だるまになってる女の子いいよね』って言い出したぞ? 両手両足を切断した女の子がいいんじゃとよ。天使怖くね?
『自分はロリコンというよりペドフィリアよりなんだよね』とか『
我、同期が本気でやばいなって思った。まともなのがいないんじゃよね… もう完全に重大なインシデントが起きているエビデンスがフィックスしているんじゃ……」
:屍姦も言ってたなwwwwwww
:マジでびっくりしたわw
:初配信で異常性癖暴露したロリコン天使がいるってマ?
:完全に堕天した天使だったね…
:【悲報】魔王様の同期、まともなのがいない
:早口ろりオタクの魔王様が相対的に一番まともという…
:キラキライブの中でもぶっちぎりでイカれた2人だった
「そのあともずっと異常な性癖のこといってたぞ……
おっと、また敵部隊と遭遇じゃな。
というか、いつの間にか残りの部隊この1部隊だけじゃな。チャンピオン目指して気合をいれるぞ!
仲間が手榴弾で牽制している隙に場所を移動して、1人スナイパーで抜いて…… んー、ダウンまでは流石に無理じゃの…… ポータルで退路を確保しつつ…… お、仲間1キルナイスじゃ! …サブマシンガンで倒して、投擲武器で削って…… 近距離サブマシンガンで……
よし、チャンピオンじゃな!」
:酒の肴感覚で殺される敵さん…
:コメント返ししながらチャンピオンとか…
:ほんとうまいなプロ級だろ
:お仲間も素晴らしい動きだ
:マジで動きに無駄がない
:チャンピオンすげー!
:仲間もいい動きしてた
:投擲の精度エグくね?
:★ていうかさ、あんまりこういう事言いたくないけど、チート使ってるんじゃね?★
「よしよし
ん? ……何? 貴様―― 我がチートを使っておるじゃって?」
:急に声低くなるの怖い
:ゾクってした…
:魔王モードの声こわ。。
:そりゃチート使ってるとか言われたら怒るわ
:怖…
:まあでも確かに上手すぎる気はする
:あからさまなチートとまでは行かないまでも、リコイル制御するソフトとかコンバーターとか挟んでそう
「そうか――。実力かどうかも分からぬ
そう言ってゲーミングチェアから立ち上がる。
たしかに、あまりにも我が上手すぎるからチートを疑いたくなるのは仕方のないことかもしれんな。じゃが、我はあくまでも実力で勝負する。純粋な力と力のぶつけ合いこそ意味がある。そこに変な小細工をつかおうものなら容赦はしない。
で、チートを疑っておる者にはチートを使っていないことを見せるのが一番じゃろう。
つまり手元を映せば良い。
あと、起動中のアプリケーションの一覧も見せれば良い。
もちろん完全にチートを使っていないという証明にはならんじゃろうが、見る人が見れば分かるじゃろう。
といっても手元配信用の専用の機材を持っておるわけじゃないからのぅ…
うーんとしばらく悩んで、スマートフォンで代用することにした。
カメラ用の三脚は押入れに転がっていたので、それにスマホを養生テープで固定して……
スマホに変換ケーブルをかませてUSBでパソコンにつなげて……
手元が映るようにスマホの角度を調整して……
スマホの映像を配信画面に出力して……
タスクマネージャーで起動中のアプリ一覧もだして……
「よし、これでどうじゃ? 皆にも映っておるか?」
:手元配信だー!
:魔王様の私生活のほんの一部が見える!
:ま、魔王様の小さな御手が…?!
:魔王様の手めっちゃ白くて綺麗…!
:魔王様手ちっちゃw
:チート全然疑ってないけど、これにはチート疑ったやつに感謝
:キーボードめっちゃきらきら光ってて草w
:たぶんマウス同じの使ってるけど、それ思うと魔王様の手まじでちっちゃいなw
:きゃわわぁぁぁあああああ
「よしよし大丈夫そうじゃな。手元映しながらもう一試合やってやろう。きっと我の実力を信じざるを得ないと思うぞ?」
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