5配信目 【レーペックス】雑談しながら銃を撃つのじゃ【キラキライブ/ニーナ・ナナウルム】
「昨日はすみませんでした……!! のじゃ…」
:初手謝罪は草
:のじゃ(鳴き声)
:ええんやで
:昨日結局ノゾミちゃんの登録者1300人くらい一気に増えたなw
:気にせんでええぞ。俺らも楽しかったゾ
:配信二日目で謝罪したVtuber
:トゥウィッターでノゾミちゃんにも許してもらえたから大丈夫やで
:なお、ノゾミちゃんは魔王様の発言を知らないものとする。
:ノゾミちゃんに対して敬語でトゥウィートしてるの草草の草だった
:トゥウィッターではのじゃロリが迷子だったなw
「いや、マジでな。マジですまんかったと思っておる。
配信終わって少し冷静に考えてみたら、我、もしかしたら、ちょーーっと、ほんのすこーーーーーーーし気持ち悪い言動をしていたかもしれんと思ってな? 臣下の皆にも悪いことをしたなーって… トップたるもの簡単に謝罪するべきではないが、コレばかりは…すまん、なのじゃ……」
:少し…?
:大丈夫だよ普通に気持ち悪かったから
:少し(当社比)
:ちょっと(極大メテオ)
:少しとは一体…ウゴゴゴ!
:キモくてかわいい魔王様大好きだから大丈夫だぜ
:懲りずにノゾミちゃんアーカイブ副音声配信は定期的にしてほしい
:ごめん俺『少し』の意味勘違いしてたから広辞苑で調べてくる
「……ん? というかちょっと待て。
そういえば、よくよく考えてみたら昨日ノゾミちゃんとトゥウィッターで『会話』したんじゃよね… あのノゾミちゃんと…? 画面の向こう側のノゾミちゃんと…… ふへっ、ノゾミちゃんと……! ノゾ
そうじゃ!そうじゃ! 臣下の皆もトゥウィッター見たのじゃよな?! ノゾミちゃんの使う顔文字かわいいよな? あぁいやもちろん顔文字そのものよりノゾミちゃんの存在の方がかわいいのは自明の理というか火を見るよりも明らかじゃが、それは一旦置いておいて顔文字のセレクトがやはりノゾミちゃんの心を映しているというかな、言葉遣いも可愛らしくてまさに女神が現世に顕現している説が間違いないのはQ.E.D.証明完了なのじゃが――――」
:魔王様漏れてます漏れてます
:反省してないw
:タピオカ飲む感覚で世界を掌握しないでくれ
:魔王様の暗黒面が溢れ出ておりますぞ
:あぁ、おいたわしや……
:助走なしに高速で喋りだすのやめーやw
:↑カタパルトかな?
:息継ぎせずにしゃべるの怖ぇーよ…
:あー…始まったよ…
:魔王様急に発作始まるから…
:ヨダレ垂れてますよ
「おっといかんいかん。この話はまた別枠でやろうかの。
さて―― ん゛んッ 今日は配信のタイトルどおり、我が最近良く遊んでおるFPSゲーム『レーペックスレジェンズ』をやっていくぞ。
この前の配信で我がプレデターだと言ったことに対して疑問を持っておる者がおるようじゃからな。論より証拠とはよく言ったものじゃ。魔王軍最高司令官ニーナ・ナナウルムの実力、とくと見るがよいぞ」
:別枠で話の続きするのか……
:まあ正直本当にプレデターなのか半分信じれてない自分がいる
:ぶっちゃけ嘘やと思ってる
:プレデターって全世界で上位500位までなんやろ?
:自分の王の実力が信じられない者がいるのか?!
:王の実力を疑うとは何たる不届き者!
「アカウントは我がキラキライブへ所属する前から使っているものじゃから、スキンやらチャームやら色々揃っておるが気にしないでくれ。40万円くらいは課金したかのぅ?
それじゃあランクマッチやっていこうかの」
:IDがWare_Maouで草
:うわほんとにプレデターじゃん…
:私の目がおかしくないなら、ホーム画面に44位って書いてあるんですけど……
:44位?(;つД⊂)ゴシゴシ (゚Д゚)え?
:プレデターなだけでもビックリなのに44位とかマ?
:44/500とかマ?
:魔王様ガチで魔王様じゃん…
:コレは魔界トップ
「レーペックスのことあまり知らぬ臣下もおるから軽く説明するが、レーペックスは基本的に3人1チームで戦う銃撃ゲームじゃ。で、最後まで生き残ったら勝ちじゃ。
チーム戦じゃから、他のバトルロイヤルFPSみたいにソロでやるわけじゃないぞ。
……まあ、我は一緒にやる友達おらぬし、ボイスチャットが苦手じゃから
:あっ…
:あっ……
:悲しいかな…
:ていうか野良でプレデター44位ってヤバない?
:※プレデターの人は基本フレンドとボイチャで連携とってます。
:野良で44位はやばい
「しかし! 案ずることはないぞ!!
このレーペックスはボイチャが出来ぬ者のために、『〇〇の武器を見つけたぞ』とか『あっちに敵がいる』とかをボタン操作で指示・連携が取れるのじゃ!」
:そうなんだよね
:ボッチにも優しい仕様
:コレ他のゲームでも取り入れてほしい
:操作してるキャラが代わりに喋ってくれるんだよな
:へーいいじゃん
「レーペックスではキャラクター一人ひとりに特殊能力みたいなのが有るのじゃが、我が使っておるレエスというキャラクターは
ああ、あと。我のマウス設定は基本感度最大じゃから画面移動が激しいと思う。酔いやすい者は自分のマウスカーソルを画面の真ん中に持ってくると良いぞ」
:レエス使うのか
:ガタッ 魔王様が感度ビンビンで激しいって?!!?
:↑座れ
:魔王様に
:アイエエエ!?ニンジャ!? ニンジャナンデ!?
:部下の画面酔いを気遣う上司の鑑
「じゃあ仲間と一緒の地点に降下して武器を漁るわけじゃが…… お、我が愛用しておる武器がいきなり落ちておるな。よいぞよいぞ。
我が愛用しておるのがこの2丁じゃな。ヘッドショットのダメージが大きいスナイパーライフルと、連射性能の高いこのサブマシンガンじゃ。
――っと味方が襲われておるな。助けに征くぞ」
道具漁りを早々に引き上げて味方のいる場所へ向かう。
我は他の仲間2人と少し離れた場所にいたから気がつくのが少し遅れてしまった。敵は3人。仲間の2人はすでにダメージを受けていてほとんど瀕死状態じゃ。
「我が
少し離れた位置からスコープの付いていないスナイパーライフルで敵の一人の脳天をぶち抜く。
仲間たちが敵を削っていてくれたおかげでヘッドショット1発で敵はダウン。
すぐさまもう一人の敵にスナイパーライフルでヘッドショットをお見舞い。だが、ボディアーマーも紫色の良いのを着ているらしく、頭に当たったものの、ダウンまではしなかった。
もう一発、と行きたいところだったが、流石に2発も当てたので残りの敵2人は脱兎のごとくすぐに建物内に隠れた。
「面倒臭いし、一気に詰めてしまうか」
せっかく与えたダメージが回復されるのももったいないので、ここは一気に敵へ詰め寄る。
武器もスナイパーライフルからサブマシンガンに切り替える。
先程スナイパーライフルで削った敵にサブマシンガンでとどめを刺す。
――ッ。左後方か。
残った一人の
すぐに視線を移動し、照準の真ん中に敵の頭を定め、撃つ。
もちろん敵もただのカカシではない。
撃ち返してくるので、なるべくその弾に当たらないように『かがむ』や『ジャンプ』を駆使し避ける。
「ぬぅ―― 削りきれんな」
2人目を倒し、すぐさま3人目との戦闘に移行したので
加えてサブマシンガンの装填数を拡張するマガジンも拾っていない。そんな状態ではリロードを挟まず2人を倒すことは難しい。
もちろんこのままリロードしてもいいが、その間も敵はこちらを攻撃してくる。
ならばスナイパーライフルへ持ち替える。
リロードよりも持ち替えるほうが幾分か早いのだ。
「
スナイパーライフルを腰撃ちで構え、脳天に鉛玉をプレゼント。
敵は無残な棺桶に早変わり。
「ふぃーっ いっちょあがりじゃな!」
:……やば
:
:ほぼほぼすべてヘッドショットだったんですが……(唖然)
:しかも魔王様の体力あんまり減ってないし…
:エイムもやばいけど
:やばい(語彙力)
:はぇー、このゲーム勝手に敵の頭に照準がいくゲームだったんすね~
:鳥肌たった……
:コレがプレデターちゃんの実力ですか(畏怖)
「ふっふーん! どうじゃ! これで臣下の皆も我の実力が分かったじゃろう♪
さて、実力も見せたことじゃし、あとは適当にレーペックスやりながら雑談でもしようかの。コメント見ながらやっておるから、どしどしコメントしてよいぞ」
:ふっふーんカワイイ
:このランク帯でそんな余裕あるんですか…
:これは魔族の王だわ…
:コメント見ながらランク戦を……?
:魔王様もしかして目玉10個くらいある?
:戦いが終わったあとちゃんと味方蘇生して回復アイテムも配ってるの優しくてすこ
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