断章:盟約の礎たち


 私が一番最初に記憶したのは、見下ろす視線。

 まだ「生み出された」ばかりで、右も左も分からなかった頃。

 そんな私を、「誰か」がじっと見ていた。

 何も分からないまま、私は直感的にその相手が誰なのかを理解した。

 ――《造物主》。

 この人が、私を生み出した。

 そんな「父」と呼ぶべき相手が、私を見ていた。

 それから、たった一言。

 

「――

 

 侮蔑と無関心、それに失望。

 その一言が、私が「父」から与えられた最初で最後の言葉だった。

 永遠不滅の完璧な生命体である古竜。

 全知全能に限りなく近く、けれど僅かに及ばない「父」はその創造に明け暮れていた。

 完全な生命のみが住まう、完全な理想郷。

 「父」が何故、それを求めていたのかは分からない。

 ただ私は――「父」に打ち捨てられ、放置されるだけの私は。

 その行いをただ見ているだけだった。

 ……私という失敗作を生み出してから、程なくして。

 最初の古竜、その創造に「父」は成功した。

 全身に纏った黄金色の鱗に、頭に掲げた王冠にも似た一対の角。

 広げた翼は空を覆い尽くす程で、頑強な四肢には硬く鋭い爪が備わっている。

 まるで「父」の偉大さを体現するように、「ソイツ」はどこまでも完全だった。

 出来損ないと蔑まれた私に、その姿は眩しすぎるぐらい。

 それだけ「ソイツ」は凄かったけど、「父」は満足しなかったらしい。

 或いは、生み出されて直ぐ「ソイツ」が石木のように動かなくなってしまったからか。

 何故だと繰り返し呟きながら、「父」は新たな創造に着手する。

 私はただ、それを見ていた。

 動かないままの「ソイツ」と、目が合った気がした。

 何も見ていなさそうな無機質な瞳が、私の事を映していた。

 それは気のせいだったかもしれないけど。

 ――少なくともソレが、私とアイツとの最初の記憶だった。

 

「…………しんど」

 

 顔に感じる強い風の感触で、私は古い夢から目を覚ました。

 微妙にクラクラする頭を抑えながら視線を上げる。

 其処は見渡す限りの雲の海。

 私は長い尾に絡め取られた状態で、黒竜と共に遥か高空を飛んでいる最中だった。

 風に煽られて、割と上下に揺れるのが厳しいが我慢する。

 ちょっと意識を飛ばしている間に、目的地の近くまで来ていたから。

 それは雲の上に浮かぶ巨大な岩塊にも見えた。

 岩と一体化したような「城」の上に、黒竜はゆっくりと降り立つ。

 そこでようやく、私は絡んだ尻尾から解放された。

 地に足が着いた瞬間に転びかけたけど、何とか自力で踏ん張る。

 そんな私のすぐ傍で、小さな含み笑いが聞こえて来た。

 

「……笑うなら、もっと大声でも怒らないけど」

「いやいや、別に貴女を笑ったわけじゃありませんよ?」

 

 クスリ、クスリと。

 明らかに堪え切れない様子で笑みを溢しているのは、一人の黒い少女だった。

 黄金の髪と瞳を持つ、真っ黒いドレスを身に纏った小柄な娘。

 竜の姿から人の形に変じた彼女は、軽く伸びをして。

 

「いやぁ、急に呼び出された時はビックリしましたよ?

 ボクだって別に暇じゃないんですから、ちゃんとアポは取って貰わないと」

「悪かったわね。その割に直ぐ飛んで来たみたいだけど」

「そりゃもう、貴女を待たせるなんて無礼な真似は出来ませんし?」

 

 黒い少女はわざとらしいぐらいにこやかなに応える。

 何故か揉み手までしつつ、私の傍に寄って来た。

 

「で、ブリーデさん。今回はどうしたんですか?

 今の今まで数百年ぐらいは音沙汰無しだったのに」

「隠れ家に使ってた場所が無くなっちゃったから、仕方なくよ。

 ……どっかの誰かが手下を使って散々追い回してくるもんだから。

 それが面倒で引き籠ってただけだしね」

「おや、それはそれは」

 

 さも今聞いたばかりだと、黒い少女は空っとぼけて見せる。

 頬や額に微妙に冷や汗が見えてるのは、もしかしてわざとなのかしら。

 まぁ、今はそんな事どうでも良いけど。

 

「まぁまぁ、お待ちをブリーデさん」

「何よ」

「いえいえ、貴女に誤解を与えたくないなと思いまして。

 ボクは貴女に危害を加えるつもりもなければ、敵対する気もありませんよ?」

 

 いつまでも空の風を浴びても身体が冷えるし。

 適当に城の中に入ろうとしたら、慌てて少女が追いかけて来た。

 いちいち芝居がかった仕草を付けつつ、私に対して言い訳を続ける。

 

「ただ――そう、そうなんですよ!

 ボクはただ本心から貴女の事が心配で……!」

「言い訳するならもうちょっと上手いこと捻りなさいよ。

 別に気にしてないから、もう良いわ」

「いやぁ、流石ブリーデさんは寛大でいらっしゃる!!」

「…………アンタは……いえ、何でも無いわ」

 

 言いたい事はそれこそ山のように出てくるけど。

 それを言ったところで仕方ないと、直ぐに喉の奥へと引っ込む。

 この辺は何百年経っても変わらない。

 まるで道化のように、黒い少女はクルクルと表情を変える。

 さっきまでは明るく笑っていたと思ったら、今度は急に渋い顔に作り替えて。

 

「しかししかし、奇妙な偶然もあるもんですねぇ」

「? 何の話よ」

「いえ、今日は丁度、他にも何人か来てるんですよ。此処に」

「………そう」

 

 彼女の言葉に頷きながら、私は岩塊の城へと入る。

 昔と構造が変わっていないなら、迷う事も無いんだけど……。

 

「……また改築したの?」

「定期的にやってますよ勿論!!」

「そういうの好きよね、アンタ……」

 

 記憶と全く違う通路と階段の配置に、思わずため息が漏れた。

 迷うのも嫌なので、改築した当人に案内させる。

 何処か通る度にいちいち場所の説明を聞かされるけど、余り頭には入ってこない。

 覚えても、どうせ直ぐに改築されるから意味も無い。

 こういう迷路じみた場所を進んでいると、少し前の記憶が刺激される。

 ……私は、あんな奴の事は大嫌いなはずなんだ。

 

「? ブリーデさーん、聞いてますかー?」

「ごめん、聞いてなかったわ」

「酷い!! っていうか素直ですか!!」

 

 私の言葉にオーバー気味のリアクションを返しつつ。

 少女は一つの扉の前に立ち止まった。

 その向こうから感じられる気配の数は三人。

 誰がいて、誰がいないのかは直ぐに想像がついた。

 

「はーい、お待たせしましたー。

 一名様ご案内でーす」

 

 お道化ながら少女は扉を開く。

 その先に広がっているのは、豪華で広大な応接間。

 黄金やら宝石やらを無駄に散りばめられてるせいで悪趣味さが際立つ。

 この辺りは城の主の趣味なので、客人の私がどうこう言う立場でもないけど。

 そう考えてる者ばかりでもない。

 

「――遅いわよ、ゲマトリア。

 迎え一つにどれだけ時間をかけてるの」

 

 冷たく重い、巨大な氷塊を思わせる女の声。

 この部屋で一番立派なソファーに身を横たえる、この部屋以上に豪奢な女性。

 けれどそれは、趣味の悪さが際立つインテリアとはまったく別物。

 身に着けているのは赤いドレスと外套で、それも上質だが決して派手な代物じゃない。

 ただ、女の存在こそが豪華絢爛だった。

 短く纏めた金色の髪は空で燃えたつ太陽のようで。

 瞳の赤色はこの世のどんな紅玉ルビーよりも赤く輝いている。

 身体の均整は完璧な黄金比。

 顔立ちは貧弱な私の語彙じゃ「とんでもなく美人」としか表現できない。

 そんな絶世の美女に睨まれて、黒い少女――ゲマトリアは完全に震え上がっていた。

 決して演技ではなく、心底怯えた様子で腰を低くする。

 

「いやいや、本当に! 本当にすみません!

 客人をお待たせするなんて、城の主人としてあるまじき事ですが!

 何分、ボクにとっても急な事だったもので……」

「ゲマトリア」

 

 言い訳は許さないと。

 ただ一言、女は名を呼んだだけで示した。

 傲慢で尊大極まりない女王の態度。

 普段は自ら不遜に振る舞うゲマトリアでも、それに異を唱える事は出来ない。

 ただただ純粋に、その隔絶した力の差の為に。

 彼女に出来る事は、哀れっぽく振る舞って気紛れな慈悲を請う事ぐらい。

 けれど女王様は、それをつまらなそうに見下ろすだけ。

 

「別にそう怯える事も無いでしょう?

 首の一本ぐらいもぎ取っても、お前なら直ぐに生えてくるんだから」

「直ぐってほど直ぐじゃないですし滅茶苦茶痛いんで勘弁してくださいよぉ!?」

 

 ビビって半泣きになりながら、ゲマトリアは私の背に隠れる。

 いや、私を盾にされても困るんだけど。

 とはいえほっとけばこっちも巻き添えだし仕方ない――と、思ったその時。

 

「その辺にしておけ、イシュタル」

 

 暴君を諫めたのは、穏やかな男の声。

 部屋の雰囲気から完全に浮きまくった、厳かな空気を纏う男が一人。

 見慣れた甲冑姿のウラノスが其処にいた。

 

「ゲマトリアが多忙なのも事実。

 苛立つのは分かるが、余り苛めてやるな」

「……まぁ、貴方がそう言うなら」

 

 やや不満げながらも、イシュタルは素直に従う。

 単純にウラノスの序列三位に対し、彼女が四位であるからだけではない。

 気儘で気難しいイシュタルも、彼と「もう一人」には頭が上がらないのだ。

 私に対しては……どうかしら。

 

「――それで、いたのね? ブリーデ」

「いたわよ。むしろ目の前にいるでしょうが」

「ごめんなさい、小さくて目に入らなかったの」

 

 少なくとも敬われては無いわね。

 一応こっちの方が遥かに年上なんですけど。

 まぁどっかのお馬鹿と違って、私はそんな事でマウント取りませんが。

 そんなやり取りを、部屋の隅で眺めているもう一人。

 丈の短い男物の衣裳を着たスレンダーな身体つきの少女。

 フードを目深に被っているせいで表情は伺い知れない。

 彼女は呆れたようにため息を吐いて。

 

「イシュタル。少しは年長者を敬いなよ。

 ゲマトリアも末席とはいえ盟約の同志なんだ。

 序列の高低に関係なく、形だけでも尊重すべきだよ」

「うるさいわね、コッペリア。私は別にお小言を聞きに来たんじゃないのだけど」

「あと形だけでもって地味に酷くないですか???」

 

 年下二人の抗議に対して、コッペリアは肩を竦めるだけ。

 それから改めて、私の方に視線を向けて来た。

 

「御機嫌よう、ブリーデ。顔を合わせるのは随分久しぶりだ」

「ええ、お久しぶりね。コッペリア。『彼』の様子はどう?」

「変わらないよ、良くも悪くもね。

 そういう君は、遂に穴蔵から出てくる決意をしたのかい?」

「何を期待されてるか知らないけど、たまたまよ。

 ちょっと隠れ家が使えなくなったから、ゲマ子を迎えに呼んだだけ」

「ゲマ子って言わないで貰えます??」

 

 最後は無視しておいた。

 私の言葉に、イシュタルが僅かに表情を変えた。

 

「ちょっと、ブリーデ?」

「……まぁ気付くわよね。

 タイミング良く盟約の顔ぶれが揃ってるのも、偶然じゃ無さそうね」

「あ、僕は偶々顔を出しただけだよ?」

 

 そう言ったのはコッペリアだった。

 ウラノスは多分、イシュタルかゲマトリアの付き添いだろう。

 ……面倒見が良すぎるのも考えものね。

 

「あの『墓所』で何があったの?

 ブリーデ、貴女に頼まれたから上層の一角は使用を許可したわ。

 けどそれ以上の事は認めていないはずよ」

「一応、私が自分でどうこうしたわけじゃないわよ。

 貴女が感じただろう『異変』に関わったのは間違いないけど」

「それで、一体何が」

「……バンダースナッチが死んだわ」

 

 私が事実を語ると、イシュタルの表情が凍り付いた。

 あの狂える真竜に勝てるのは、盟約の礎である大真竜のみだと誰もが思っていた。

 その絶対的な認識が破られた事。

 何より、「」の残骸が消えた事。

 イシュタルは驚きに声も出せない様子だった。

 

「……『墓所』で何かが起こっていると。

 イシュタルが察知した故、彼女が暴走せぬようお目付け役のつもりだったが」

 

 そう語るウラノスの声には、何処か哀しみが感じられた。

 続いて、コッペリアも小さく息を漏らす。

 

「とうとう、彼女は狂気から解放されたのか。

 それは喜ばしくもあり、僕の立場だと色々と複雑でもある。

 ブリーデは無事で良かったよ」

「無事……まぁ、とりあえずは無事ではあるかしらね」

 

 正直滅茶苦茶大変だったけど。

 まぁ大きな怪我もないし、無事なのは間違いないか。

 と、そんな風に話していると。

 

「……誰?」

 

 ぽつりと、イシュタルが呟く。

 その声には隠しようもない怒りが満ちていた。

 

「誰が、母を殺したの」

「落ち着きなさい、イシュタル」

「落ち着け? 私に落ち着けと言ったの? ブリーデ」

「そうよ。私は彼女の最後を看取った。

 貴女が蓋をして、見ようとしなかったものを。

 私自身、見たくないと目を背けてきたものをね」

 

 射殺す勢いで睨んでくるイシュタル。

 私はそれを正面から見返す。

 イシュタルから漏れだした怒気は、それだけで城全体を大きく揺さぶる。

 近くでゲマトリアが青い顔をしていた。

 何とか止めたいが、下手に動く事も出来ない状態だろう。

 仮に怒りを物理的にぶつけられたら、それで城自体が粉々になりかねない。

 だから序列上位のウラノスも、今は様子見に徹していた。

 コッペリアの方は表情も見えないし、よく分からない。

 

「……母は、安らかに眠れたの?」

 

 力の差を考えると、あり得ないぐらいに長く睨み合って。

 やがてイシュタルの方が、静かにそう問いかけて来た。

 

「ええ。彼女の魂は、ラグナの残滓が連れて行った。

 狂った獣はもう、二度と悪夢を見ないでしょう」

「……そう」

 

 小さく呟いてから、イシュタルの身体から力が抜ける。

 それに合わせて城の揺れもピタリと止まった。

 ……かなり危なかったけど、とりあえずは落ち着いたみたいね。

 ゲマトリアなんかあからさまにホっとした顔をして。

 

「いやもう、心臓に悪いから勘弁してくださいよ!

 イシュタルが暴れて大丈夫な設計してないんですから!!」

「暴れるなんて、人聞きの悪い事を言わないで欲しいわね」

「いや暴れ出す寸前だったのに良く言うわ」

 

 ホント、イシュタルの言動にはため息しか出ない。

 昔はあんなに大人しくて良い子だったのに、どうしてこうなったのか。

 そうやってちょっと思い出にふけっていると。

 

「……それで?」

 

 口を開いたのはコッペリア。

 大竜盟約の礎である七柱の大真竜、その序列五位。

 イシュタルに次ぐ実力者である彼女は、その無機質な眼で私を見た。

 

「一体誰が、バンダースナッチを仕留めたんだい?」

「…………」

 

 それに対し、私は直ぐには応えなかった。

 部屋にいる大真竜達、その視線が私に集まる。

 ……まぁ、当然聞かれるわよね。

 だから私は、覚悟を決めてその名を口にした。

 

「《最強最古》」

「「「――――ッ!!」」」

 

 その場にいる大半の者が息を呑んだ。

 まぁ当然の反応よね。

 ある意味、その名はとっくの昔に終わった悪夢そのものなんだから。

 

「……あの竜王の長子が生きていたと? それは本当なのか?」

「そんな嘘吐く理由が無いでしょ。私がアイツを見間違えると?」

「それはそうだが……それで、バンダースナッチを討った後、奴は何処へ?」

「……悪いけど、捕まらないよう逃げるのに必死だったから」

「そうか。いや、その対応は当然だろう。

 むしろ貴女が無事で良かった」

 

 私の答えに、一応ウラノスは納得したようだった。

 横で聞いていたコッペリアは冷たく笑い、イシュタルは訝し気に眉を寄せる。

 

「僕はアイツが死んだなんて思ってなかったけどね。

 けどまさか、今さら出てくるなんてね」

「《最強最古》……私も御爺様から御伽噺としか聞いた事ないけれど……」

「サイキョーサイコって何の話ですか??」

 

 とりあえずゲマ子は無視しておく。

 最初こそ全員動揺を見せたけど、それも程なく収まる。

 先ず意見を口にしたのはウラノスだった。

 

「奴が何を目的にしているかは不明だが、由々しき事態なのは間違いない。

 盟約の礎として、早急に対処すべきと考える」

「所詮は化石も同然の竜王でしょう? 本当に私達の脅威になり得るの?」

「君は小娘だから奴を知らないんだよ、イシュタル。

 アイツの悪辣さは、古い兄弟なら誰もが理解しているよ」

「だからサイキョーサイコってなんです??」

 

 ゲマ子はまぁ置いておくとして。

 少なくとも、此処にいる大真竜達の意見は様々。

 最終的な結論は、恐らく「アイツ」がする事になるでしょう。

 盟約の序列二位に立つ、あの古い魔法使い。

 頂点である《黒銀》は、このぐらいの「些末な事」には関わらないから。

 その前に、再び全員の視線が私を向いた。

 

「貴女はどう考えている、ブリーデ」

「……それはアイツの姉として?

 それとも、《大竜盟約レヴァイアサン・コード》の六位として?」

「そのどちらでも構わない。

 奴を一番知っているのは、間違いなく貴女のはずだ」

「……まぁ、そうね」

 

 ウラノスの言葉は尤もだと思った。

 けれど、私はその期待には応えられない。

 

「悪いけど――私はアイツの事なんて、何一つ理解出来た試しが無いから」

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