第二章:悪夢へ誘う

65話:旅は道連れ


 結局、白い彼女を落ち着かせるまでにもう二発は殴られた。

 それで済ませてくれた理由は酷く単純で。

 

「おい、大丈夫か?」

「情けなんていらないわ……!」

 

 向こうが手首を捻って悶絶したからだった。

 ちなみに俺の方は別にダメージはない。

 兜の上から叩かれたもんで、ちょっとクラっと来たぐらいだ。

 金鎚を握ったままの手首を抱えて、白い彼女は蹲る。

 相変わらずの涙目だが、それでも俺の方をじっと睨んでいた。

 ふーむ、しかし。

 

「なぁ、ちょっと聞きたいんだが」

「……なによ」

「もしかして、アンタも竜なのか?」

「…………」

 

 俺の問いかけに対し、彼女は直ぐには応えなかった。

 ボレアスとアウローラの事を、この白い少女は「妹」だと言った。

 そして俺の身体についた匂いを嗅いだ仕草とか。

 彼女は人間ではなく竜なのではないか、と気が付いた。

 その辺を確認するつもりで聞いたわけだが。

 

「……そうよ、アンタの言う通り。

 私は竜よ。誰も彼も「」なんて言うけどね」

 

 微妙に傷付いた表情というか、やさぐれた様子で。

 白い彼女は自分を「不出来な白子」だと応えた。

 確かに見た印象は真っ白だけども。

 

「……言ってる意味が分からないって顔ね」

「まぁ、そうだな。

 古竜のアウローラやボレアスの事を「妹」扱いみたいだし」

「ボレアス?」

「あー……《北の王》の事だよ。

 アイツ、自分で名前持ってなかっただろ?

 ちょっと色々あって、そういう名前を付ける事になったんだよ」

「三千年前に殺した挙句、更に今も連れ回した上に名前まで付けたの……?」

 

 何か凄い眼で睨まれた気がする。

 

「いや、頼んで来たのはあっちの方だからな??」

「……まぁ、良いわ。そう、ボレアスね。

 『自分は全ての竜、その頂点たる王だ』とか言ってて。

 それであえて真名を決めてなかったはずだけど……そう、ボレアス。

 良い名前じゃないかしら」

 

 少しだけ。

 ほんの少しだけだったが、顰め面に笑みが見えた気がした。

 それも直ぐに消えて、白い彼女はその場に立ち上がる。

 手にした鎚を一度床に置くと、着ている白装束に指を掛けた。

 

「アンタ、どうせ私が『本当に竜なのか?』って疑ってるんでしょうけど」

「ん? いや別に」

「今から証拠を見せて上げる」

「其処はあんま疑ってないんだけど」

「口では何とでも言えるのよ……!」

 

 うーん、疑心暗鬼凄いな。

 今までよっぽど辛い経験をして来たのか。

 何にせよ、こっちの発言は完全に無視スルーで彼女は装束を脱いだ。

 真っ白い肌と、予想以上に豊満な裸身が晒される。

 が、それは見たのは一瞬だけ。

 淡い輝きと共に、彼女の姿は別物に変化した。

 それは。

 

「…………」

 

 何と表現したら良いだろう。

 一言で言い現わすなら、多分「白い蛇」だ。

 サイズそのものは、普通の蛇と比較すれば結構大きい。

 大蛇と表現して差し支えないだろう。

 しかしあくまで「蛇としてはまぁ大きいかな?」ぐらいだ。

 鱗を持たない、白く滑らかな肌。

 顔は確かに爬虫類っぽいんだが、全体的に丸っこくて妙に愛嬌がある。

 そして赤く輝くつぶらな瞳。

 

「キュイッ!!」

 

 あ、鳴き声も何か可愛いぞ。

 暫しの間、白い蛇はキュイキュイ鳴きながら俺の前でウネウネする。

 踊ってるのかな??

 そうやって見物を続けて。

 

「――どうよっ!!」

「面白かった」

「カーッ!!」

 

 再び人の姿になった少女に、俺は素直な感想を述べた。

 何故かブチギレて地団駄踏み始めたけど。

 とりあえず落ち着いて服を着るべきだと思う。

 

「で、今のは?」

「私の《竜体》よ!! 何か文句あるの!?」

「あ、いえ」

 

 そうか、竜の姿になってくれたわけか。

 確かに今のは竜と言えなくもない……はず? 多分?

 真竜どもとか思い出すと、「竜」と一口に言っても色んな姿があるし。

 ああいう竜がいても不思議ではないだろう。きっと。

 俺はそんな感じで納得したんだが、白い彼女の方が何故か凹んでいた。

 落ち込んだ状態で、もそもそと白装束を着直していく。

 どうも羞恥とかそういうのは希薄なのか、俺が見てるのに何の文句もなかった。

 うむ――服の上だと分かりづらいが、やっぱり色々とデカいな。

 ボレアスも結構大きい方だったが、何故かアウローラだけが小さい。

 姉妹で生じるこの格差はどういう理由なのか、何かちょっとだけ気になった。

 それをうっかり口に出すと間違いなく酷い目に遭うので、今はそっと胸にしまっておく。

 などと考えている間に、白い彼女の着替えも終わったようだった。

 襟や袖を整えてから、ついでに足下に置いた金鎚も拾う。

 それからフラリと、部屋の片隅に足を向ける。

 さっきまで剣を鍛えていた鍛冶場、炎が噴き上がるそのすぐ傍。

 其処にあったのは黒い石ころの山だった。

 大きさはマチマチだが、全て手のひらに何個か乗るサイズだ。

 白い彼女は独り言を呟きながら、その石を幾つか手に取る。

 

「はいはい、どーせ私は白子のナメクジですよーっと。

 《竜体》なんてエラそうに言っても、鱗もなけりゃ翼もない。

 何なら爪もないし牙も柔らかい。

 発声もロクに出来ないとかどの辺が竜なの?

 そんなん私が一番聞きたいわ」

「お、おう……」

 

 凄まじく鬱々しい言葉が聞こえてくるな。

 そんな事をぼそぼそと言いながら、今度は燃える炎に目を向ける。

 床から直接噴いてるように見えるが、良く見れば何かの陣が敷かれている。

 恐らくは彼女が刻んだ術式だろうか。

 兎も角、その炎の中へと白い少女は手を突っ込んだ。

 一切の躊躇いはなく、黒い石を握った方の手を。

 熱さを感じている様子はなかった。

 そうやって熱して真っ赤になった石――多分鉄を、今度は金床に並べる。

 後は先ほど見たのと同じように、大きく金鎚を振り下ろした。

 硬い金属音が部屋に響く。

 

「何をしてるんだ?」

「見ての通りよ」

「鍛冶?」

「そう、ストレス解消」

 

 熱した鉄を平然と素手で触りながら、何度も金鎚を振る。

 其処には今まで見せていた弱々しさなど微塵も無い。

 

「私は竜としては出来損ないだけど。

 こうやって武具を鍛える事だけは、ずっとやって来たから。

 鎚を振ってる時だけは、何も考えずに落ち着くのよ」

「成る程なぁ」

 

 ストレス解消ってのも人それぞれだな。

 しかし、鍛冶師か。

 確かウィリアムの持っていた剣は、《白き蛇》とかいうのが鍛えたと言ってたな。

 いや、まさかとは思うが。

 

「……ところで」

「ん?」

「私達、何の話してたんだっけ?」

「なんだっけなぁ」

 

 そもそも此処まで、お互い名前すら名乗ってなかったな。

 

「俺はレックスだ。此処に来た事情は、一応さっき話したよな?」

「迷子なんでしょ。何処までホントか怪しいけど」

 

 うーん、この猜疑心。

 白い彼女はため息を吐きつつ、鎚を振っていた手を止める。

 それから改めて俺の方に向き直った。

 

「ブリーデ。とりあえずはそう呼んで」

「ブリーデか、宜しくな」

「……何を宜しくしようって話だけど」

 

 片手を差し出したら、警戒しながらも握り返してくれた。

 向こう――ブリーデの話が真実なら、アウローラやボレアスのお姉ちゃんらしいしな。

 初手はドタバタしたが、挨拶ぐらいはちゃんとしておくべきだろう。

 と、何気なく握手をしただけのつもりだったが。

 

「……ちょっと?」

「ん?」

「アンタ、何?」

 

 何、とは。

 質問の意図が分からず、俺はまた首を傾げる。

 逆にブリーデの方は酷く真剣な面持ちで、俺の事をまじまじと見た。

 

「アンタ、さっき『死んだけど蘇生して貰った』とか言ってたけど」

「ん? あぁ、言ったぞ」

「まさか、アレ本当だったの? いや、でもコレは……」

「?? どうした、何の話だ?」

「……アンタ、

 魂からまったく、火が感じられない……こんなの……」

「あー」

 

 凄いな、触っただけでそんな事まで分かるのか。

 ブリーデに対する認識を少し改める。

 卓越した鍛冶の腕前や、俺の状態を見抜く目。

 見た目や態度とは異なり、彼女は確かに「恐るべき竜」なのだと。

 

「その辺はちょっと、事情がある」

「じ、事情って何よ?」

「上手く説明できるかは、ちょっと自信ないんだが」

 

 俺をゾンビか何かと思い始めたのか、微妙に腰が引けてるブリーデ。

 そんな彼女の誤解を解く為に、俺は俺なりにこれまでの経緯を説明する事にした。

 三千年前に、ボレアスこと《北の王》と戦って相打ちになった事。

 これに関しては一応さっき説明したな。

 それからアウローラの手で蘇生されたが、それがまだ不完全だった事。

 俺の蘇生を完全にする為に、真竜を殺して回っている事。

 で、何か凄いヤバい奴に出くわして、それから逃げたら此処に迷い込んだ事。

 一応、俺なりに頑張って説明してみた。

 ブリーデは難しい顔で俺の話を聞いていた。

 本当に複雑極まりない表情で、少しの間を黙り込んで。

 

「……正直なところ、信じ難いわね」

「嘘は言ってないぞ?」

「だって■■■■……アンタがアウローラって呼んでるアイツ。

 アイツがどんだけ性格悪いか知ってる?

 おまけに根性ひん曲がった生粋のサディストだし。

 私なんてアイツの気紛れのせいで何度死にそうになったか……っ!!」

 

 どうにも色々と思い出してしまったようだ。

 ブリーデの声はだんだん悲鳴じみた響きになっていく。

 うーん、まぁ性格悪いとか根性曲がってるとかはなかなか否定し辛い。

 俺はあんま記憶にないが、昔は相当だったんだろう。

 今のブリーデの様子を見るだけで、何となく察する事が出来た。

 一頻り騒いだら、とりあえずは落ち着いたか。

 ブリーデはややぐったりしながら呼吸を整える。

 それから、独り言のようにぽつりと。

 

「……そんな、どうしようもない奴だけど。

 アンタを生き返らせる為に、三千年も棒に振ったのね」

「そういう事になるよな」

 

 ブリーデの言葉に俺は頷いた。

 三千年。竜にとっても、それは長い時間だろうか。

 人間の俺には実感が薄い。

 アウローラ達と同じ、竜であるブリーデはどうだろう。

 

「……ねぇ」

「うん?」

「アイツらは今、どんな感じ?」

「どんな感じ、か」

 

 なかなかふわっとした聞き方なので少し悩む。

 とりあえず、俺から見て感じるのは。

 

「楽しそうにやってるかな、多分。お互いに喧嘩を吹っ掛けがちだが」

「私からしたら喧嘩で済んでるのが驚きよ」

 

 そう言いながら、ブリーデは笑った。

 苦笑いではあったが、其処には安堵も含まれていた。

 その表情を見て何となく理解する。

 アウローラが、テレサとイーリスの姉妹に微妙に甘い理由を。

 ……そういえば、あの二人は無事だろうか。

 

「はぁ……まさか今さらになって、あの二人の話が聞けるなんてね。

 驚いたけど、まぁ良かったわ」

「そうか」

「じゃ、私はまた鍛冶に戻るから」

「ちょっと待って??」

 

 満足そうに鍛冶場に戻ろうとするブリーデ。

 それを引き留めると、如何にも文句ありげな眼で睨まれた。

 

「何よ」

「こっち迷子なんですよ」

「みたいね」

「此処から出る方法知らない??」

「まぁ、一応知ってるけど」

 

 マジか。知ってるのか。

 知らないと言われる覚悟はしていたので、実際ありがたい。

 しかしブリーデの方は猛烈に嫌そうな顔をして。

 

「言っとくけど案内なんてしないわよ」

「なら道を教えてくれるだけでも良いんだが」

「此処がどれだけ広いか、アンタ知らないでしょ。

 間違いなく覚えきれないし、何より面倒だから嫌よ」

 

 うーむ、この全面拒否である。

 余裕のある状態なら引き下がったが、今はちょっと困る。

 とりあえずもう少し頼んでみるか。

 

「なぁ」

「嫌」

「頼む、困ってるんだ」

「私には関係ないでしょ?」

「外まで案内してくれるだけで良い。

 あと、運が良ければアウローラ達とも」

「会いたくないから拒否ってんのよ!!?」

 

 ブチギレられてしまった。

 再び鉄を火で熱し、金鎚でガツガツ叩き始める。

 

「私がどんだけアイツらに酷い目に遭わされたか!!

 知らないでしょ知らないわよね!?

 死にかけたのは十や二十どころの話じゃないんですけど!!」

「そんなに」

「そうよ!! 私は不出来な白子で、アイツらみたいな凄い竜じゃなかった!

 だから――だから……っ」

 

 殆ど泣き叫ぶように、ブリーデは胸の内を吐き出した。

 それも直ぐに言葉に詰まってしまい、金鎚を振る手も止まってしまう。

 どうやら俺が思っている以上に、竜の姉妹仲は複雑であるらしい。

 先程からのブリーデの物言いからして、心底憎んでるわけではなさそうだが。

 

「……兎も角、話しを聞けた事には礼を言うけど。

 私は此処から出る気はないから、案内はしてあげられない。

 その代わり、そこらに落ちてる武器ならどれでも好きに使って良いから」

「それはそれでありがたいが、どうしても駄目か?」

「私は不出来な白子って言ったでしょ?

 アイツらに会いたくないのもあるけど、何より下手に外へ出るのが危険なの。

 大して力はないけど、鍛冶は得意なせいで真竜どもに追い回されてる。

 此処には安全だから籠ってるのよ」

 

 ふーむ、成る程。

 そういう事情もあったわけか。

 

「まぁ、そういう話なら仕方ないか。

 けど此処も、遺跡の守護者とかうろついてて危なくないか?」

「ご心配なく、逃げ隠れは鍛冶の次に得意なの。

 この部屋の周りには、迷って簡単には辿り着けない術を敷いてあるんだから」

「あー、そういや俺も散々迷ったな」

「この部屋を見つけるには、私が招くか魔法で無理やり見つけるか。

 そうでないなら、何かしらの「」を頼りに探すしかないでしょうね」

 

 実に自信満々のドヤ顔を見せてくるブリーデ。

 しかし、目印?

 

「……なぁ」

「ん?」

「その目印だけどな。

 例えば正しい道順を通る奴を追いかけてきました、でも辿り着けるのか?」

「まぁ、それなら多分見つけられるんじゃ……」

 

 ブリーデが言い終わるよりも早く。

 背後から壁を崩すような――というか、まんま壁が壊された音が聞こえた。

 固まるブリーデは一旦置いて振り向けば。

 

『マ゛ッ!!!』

 

 はい、予想通り。

 ちょっと前に振り切った石人形が、無理やり壁の亀裂を広げていた。

 まさか此処まで追いかけてくるとは。

 

「は、ちょっ、なんで守護者が……!?」

「悪い、俺を追っかけて来た奴だわ」

「バカぁっ!!?」

 

 マジ泣きで罵倒されてしまった。

 とりあえず、このまま見てても仕方ない。

 足下に転がる剣。

 それはつい先ほど、ブリーデが完成させた長剣。

 飾り気は殆ど無く、頑丈そうな造りをした一振りだ。

 拾って柄を握れば、程良い重さが腕に伝わる。

 

「これ借りるな」

「ちょっと、どうする気……!?」

「どうするって、そりゃなぁ」

 

 この状況でやる事は一つだろう。

 もう片方の手で、ひょいっとブリーデの身体を抱え上げた。

 ちょっと予想以上に軽くてビックリしそうになる。

 抱えられた方は何をされたか分からずに、一瞬きょとんとして。

 それから遅れてやってきた驚きに身を任せ、ジタバタと暴れ出した。

 

「コラッ、アンタ、下ろしなさいよっ!?」

「いや此処にいたらもう危ないし、とりあえず外出るぞ」

「ちょっとぉー!?」

 

 暴れるけど、ホントに非力なので大して困らんなコレ。

 俺はそのまま、壁を崩して入ろうとする石人形に向けて走る。

 ブリーデは落とさぬようしっかり抱えて、片手で剣を振り上げる。

 それを一閃、真正面から石人形へと叩き込んだ。

 たったそれだけで、岩で出来た身体が二つに裂けた。

 

「思った通り、良い剣だな!」

 

 単なる石塊となった人形を蹴り飛ばし、部屋の外へと出る。

 其処には今倒した石人形以外にも、守護者の魔物どもが集まって来ていた。

 うん、これはさっさと脱出して正解だったな。

 

「よし、道分からんから案内宜しく」

「そのクッソ自己中なところ、アイツそっくりだわ……!!」

 

 半泣きで悲鳴を上げるブリーデを片手に、俺は通路を走る。

 これでこっちは何とかなりそうな目途が立ったが、他はどうだろうな。

 仮に姉妹の方にアウローラがいれば心配する必要はないが、そうでないとしたら。

 ……まぁ、今の俺が考えても仕方がないか。

 今は先ずこの迷宮から抜け出す事を優先しつつ、可能なら合流を目指す。

 

「出来る事からやってかないとな」

「それなら先ず私を解放しなさいよー!」

 

 いやそうすると多分、あなた死んじゃうし。

 変わらず追い掛けてくる守護者たちの様子をチラリと見てから。

 俺はブリーデの泣き言を聞き流しつつ先を急いだ。

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