23日 クリスマスツリー 『旅をする』

 オールで見付けた一際大きな木。洞窟の天井を突き破って、上の階層にまで伸びている。

 光る羽虫が周囲を飛び回る。その光景はまるで。

「クリスマスツリーみたいだ」

 シルが首を傾けて俺を見る。

「そういうお祭り」

 楽しい雰囲気が伝わるようにと、話す。

 ツリーを飾って、それからケーキとプレゼントがあって。


(140文字・ルビ除く)


□■□■□■□


『旅をする──ドラゴンの少女と巡る異世界』

https://kakuyomu.jp/my/works/1177354054935110451


アドベントカレンダーももうじき終わりなので、無理矢理クリスマス感を出してみました。


ユーヤ自身は、クリスマスにそこまでの思い入れはないと思うのですが、でもシルに対して説明するときは、きっとクリスマスの楽しいところを話すだろうなと思います。その方がきっとシルが喜ぶだろうと、ユーヤは考えそうな気がする。


シルは「キラキラしたものがあって、美味しいものがあって、何か素敵なこと」として、ユーヤの話すクリスマスを受け止めるんじゃないかなと思います。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る