13日 ひとりだった頃 『旅をする』

「ひとりの間、何を食べてたの?」

 俺の質問に、シルはきょとんとした。

「何も」

 ドラゴンは何も食べずにいられる? まさか。

「お腹は空かなかったの?」

「よくわからない。ずっと、寝てたから」

 考えてもわかる気はしなかった。

 それでね、とシルが俺を見て、目を細めた。

「目が醒めたらユーヤがいたの」


(139文字・ルビ除く)


□■□■□■□


『旅をする──ドラゴンの少女と巡る異世界』

https://kakuyomu.jp/my/works/1177354054935110451


長い間、シルはひとりで閉じ込められていました。

その間何を食べていたの? 食べなくても平気だったのはなんで? というのは、設定としては考えてあるんですけど、本編で出すタイミングがないままになってしまって……最後まで出てこない可能性があるなって、最近気付いてしまったので、ここで言及することにしました。

不思議バッグと同じくらいの不思議な力的な何か、ということでお願いします。

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