12日 エメは実家に帰りたくない 『ダンジョンマスターは〜』

ここで俺と暮らすダンジョンマスター続けるのと、その幼馴染だかと結婚する実家に帰って暮らすの、どっちが良いんだ」

ここで暮らしダンジョンマスター続けたいです」

 エメの返答に、アダンは満足げに頷く。狡い聞き方をした自覚はあるが、些細なことだ。

「一度帰って、納得してもらえよ」

「その間ダンジョンは?」

「まあ、停止メンテナンスだな」

「アダンさんも来てくれますか?」


(140文字・ルビ除く)


□■□■□■□


『ダンジョンマスターはおとぎばなしを夢みてる』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054898472387


三十九・五話にちらっと出て来た維持管理のための停止メンテナンスにまつわる話です。

エメが実家に帰るとなると、一ヶ月以上の停止メンテナンスになるので、せっかくやってきた冒険者が別のダンジョンに拠点を移すようなことになるかも知れず、本来は避けたい状況なんですよね。

なので、停止メンテナンス明けは大変なことになると思われます。

目玉アイテムのドロップ率を上げるなど、人を呼ぶ方法を何か考えることでしょう。


その前にエメは、実家で両親に「冒険者はやめたけど、今は仕事がすごく充実してるし、頑張ってるし、このまま仕事を続けたい」という説明をして説得しないといけません。ダンジョンマスターであることは言えないので、表の仕事であるギルド職員の話で押し通す必要があります。

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