3日 旅の商人の独り言 『旅をする』

 おかしな二人組だった。

 身形は良い。肌が綺麗で育ちも良さそう。言葉は全く通じない。旅慣れてもいない。ものも知らない。「何?ゼレ」と聞く様は幼い子供だ。

 そのくせ、古金貨やら地図やら、とんでもない物を持っている。

 その古金貨は売ったので、彼らとの縁は切れた。きっと、元気にしてるだろう。


(137文字・ルビ除く)


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『旅をする──ドラゴンの少女と巡る異世界』

https://kakuyomu.jp/my/works/1177354054935110451


第一章に登場したデチモさんです。

だいぶ長いこと歩いたし、だいぶ長いこと一緒にいたはずなんですけど、すっ飛ばしてしまったので登場シーンで言うと一瞬でした。

書きながら、デチモさんは本当になんでこの二人の面倒見てるんだろうなって思ってました。放っておけなかったんでしょうね。良い人です。

(でも、ユーヤからもらったコインでだいぶ儲けたと思うんですよ)

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