140文字アドベントカレンダー2020

くれは

1日 旅の薬草師 『指から唐揚げ』

 春先、立ち寄った集落で、弟子の噂を聞いた。

 母親譲りの黒髪。明るくて働き者。仕事ぶりは丁寧。安心して後を任せた逞しい弟子だ。

 なんでも弟子をとったらしい。それも黒髪だという。

「立ち寄ってみるか」

 黒髪がどこから来ているのかが気にはなる。

 なにより、孫弟子だという男の顔を見てみたい。


(137文字)


□■□■□■□


『異世界転移で指から唐揚げが出るようになった俺が唐揚げを作って食べるまで』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054897932535


最後まで直接の登場はなかった薬草師の師匠です。

設定は微妙にしていたんですよ。なので、ここで供養。

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