第7話
「そんなこと、自分は知らなかったです。 ジョンには伝えないのですか?」
「今は伝えない。 時が来たら伝える。 あの子を1時間後くらいの戦に加えてくれないか。 死なないように見守り役をつけてくれ。 特別なことだ。 戦を指揮するものだけに伝えるのだ。」
「分かりました。」
ハロルドは王に礼をして、指揮官のところへ向かう。
ジョンはあぐらをかいてた。
ハロルドは何をしているだろうかと待っていた。
ジョンはあくびをする。
空を眺めれば、青空だ。
雲はゆっくりと流れていく。
雲にどんな形だなと自分なりに考える。
ハロルドは肩をたたく。
ついてくるように手招きする。
「いきなりだが、戦だ。」
「戦!? いきなり来てそれはないでしょう。 今日、術を覚えたばかりのやつがいけるわけでないでしょう。」
「安心しろ。 小さな痴話喧嘩みたいなもんだ。 死ぬことはない。 かすり傷か骨が1、2本折れるくらいだ。」
「へい、へい。 行けばいいんでしょう。」
「うむ。 理解が早くてなりよりだ。 3番ゲートへ向かえ。」
ジョンは3番ゲートへ向かう。
100人くらいが並んでいる。
大きな声を出して、偉そうに喋っている。
あれが指揮官のようだ。
「貴様らは今から戦に向かうだろう。 初めてのやつもいるだろう。 訓練を思い出せ。 貴様らには術がある。 敵も貴様らのように弱いやつだそうだ。 前進あるのみだ。 行け。」
ジョンは途中からした聞いていないが、これが指揮官の言う言葉だろうかと疑問に感じた。 戦略のひとつやふたつもない。
ただ当たって砕けろとしかおもえない。
3番ゲートは開く。
城に来て、ほんの数十分で戦に向かうことになった。
ジョンは最後列。 前は自分と同じ兵士の頭しかみえない。
兵士といってもそれっぽくみえない。
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