第4話

「さぁ、続けるぞ。 属性でもレベルがある。 1から10レベルまで。 1が弱く、10が強い。 属性レベルはその人の強さをはかるものさしみたいなものだ。 例えば、火属性のレベル10だと火を吸収して、攻撃に使ったり自分の回復したりできる。」

「回復できる限度はありますか?」 ジョンは手をあげる。

「いい質問だ。 個人差はある。 レベル10はその属性にも耐性があると考えていい。 無属性のものが火につつまれたら、火傷する。 しかし、火属性はある程度のことまでケガをすることはない。 次に術にもレベルがある。

 1から10まで。 さっき言ったな、1が弱く、10が強い。 術の強さを示していて、難易度の高さを表している。」

「僕がやったのは術のレベルは?」

「1だ。 属性に適正あれば、誰でもできるもんだ。」

「ちぇ」とジョンは舌打ちをする。

「属性レベルと術のレベルは話したな。 次はアテビューズの説明だ。 属性に適正があり、特性を生かして仕事をしている人たちをさす。 電気が強ければ、電気を扱う仕事なんかをしているな。 仕事の幅は広い。」

「あなたは電気関係のボスかお偉いさんですか。」

「違う。 貴様はどこかずれているな。 まぁ、いい。 説明を続ける。 この国は五賢人がいる。 それぞれ、属性のトップレベルを誇る強さをもつ。 五賢人が集まれば、他の国を滅ぶすなんて簡単だ。 1人を除けば勝てない人物がいる。 このサンライズ国の国王は五賢人が集まっても勝てない。 といっても、他の国でも勝てるやつはなかなかいないだろう。」

「ハロルドさんは誰に仕えているの。」

「よく、聞いてくれた。 雷の賢人のアン様だ。 自分は右腕だ。」

「自分で言うもんですかね。」 冷ややかな目でみる。

「う、うるさい。」 ハロルドは顔を赤くする。

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