102号室 朽木桜斎さん

第四回大会の模様はこちらでご確認ください。

https://kakuyomu.jp/user_events/16816452221219777205


毎回毎回素敵な作品が多すぎて笑いが止まらないわ!

せ〜の、ホーホッホッホ……



悪役令嬢三姉妹の日常会話/朽木桜斎

https://kakuyomu.jp/works/16816452220706451409



【ヒトキワ荘・作品分類】

コメディ会話劇(ギャグ作品)



【作品概要】

誰もがよく知らない悪役令嬢三姉妹──アザゼラ・ボーリン(長女)、サタナエラ・ボーリン(次女)、シェミハザ・ボーリン(三女)がくり広げる、愉快痛快怪物くんは異世界ランドのプリンセスだってぇのか? そうなのか? え? これ以上なにが言えるってぇのよ。読んでご確認ください、微確認秘孔物体。



【管理人室より】

ここで言うのもなんですが、今となっては一番の激戦だった第二回大会のとき、桜斎さんの『シャッポを脱がせる守衛さん』、大笑いさせていただきましたし、私はすごく気に入っておりまして、上位に入れていました。他にも塩塚不二夫さんなど数作品も甲乙つけがたい感じで、当初すべてに感想を書こうと準備をし、実際書いて用意をしておりましたが、二回大会の総評でも書かせていただいたとおり、感想をすでに書いていた数作品がまさかの「失踪事件」を起こし消えてなくなってしまい、「どゆこと?」と多大なショックを受けたものの、混乱する暇もないほど次々にすばらしい作品が増えていく……と、あの大会は本当に大変でした。結局『シャッポ』に対しては感想や反応をきちんとできないままで終わってしまいましたね。


ま、それは過去のお話として、桜斎さんが放つギャグ作品のすばらしさはいつもひしひしと感じておりましたし、フォロワーの一人として、私がこの企画をやっているならいつかは桜斎さんに住人になってほしい! というのは素直な気持ちでした。連載をたくさん持たれているのに新作を投じてくださっている貢献度もさることながら、私の作にもよく目を通してくださり、本当にありがとうございます。


しかし今回は個人的な情に関係なく、作品のすごさで選ばせてもらいました。コアなファンも増えていて、なによりです。もしよければヒトキワ荘以外の企画にも投じられてみてください。多くの方に楽しんでもらいたいです。『シャッポ』もね、ぜひ。



【note掲載の講評】

(前略)

内容はまったくもってナンセンス。彼女ら、特に敵も仕事もなく、三姉妹で優雅におしゃべりを繰っているだけ。しょっぱなから円の暴落や数学、異世界転生のことなどを話し、長女のアザゼラがやはりしっかり者なのか、二人に的確なツッコミを入れて妹たちははたと我に返り、「そうですね、ほほほ」で終わるという、なんとも平和な会話劇。キャラの特徴も口調も三人とも似ているのでわかりづらいところがありますが、読ませていただいた上では三女のシェミーさんがやや天然っぽくておもしろい。


途中からもう、日本文化ネタが出張ってきて、出身国設定などお構いなし。連想ゲームが止まらなくなったり作者の言葉を代弁してきたりと混沌が極まってくる始末。こういう粗め、自由度高めのコントがたまらないです。まさに癖になる、という感じ。そして私の、シリーズものに対する正解というかなんというか、こういうコントがあった場合、今まで触れてきたものはすべて型というものをずっと守っていたような気がします。それでマンネリ化しておもしろくなくなっちゃったら、そこで終わらせればいいことですしね。なので、この三姉妹にはずっとこのまま優雅な(?)おしゃべりをくり広げて「ほほほ」と永遠に高笑いをしていてほしいです。


桜斎さんからすれば、特になにかウケを狙ったわけもなく、気楽な気持ちで書いた作品なのでしょうが、そういうのが意外に読者を集めるってこと、たしかにありますね。欲も力みもなく自然体なところで、その作家の地の魅力が滲みでる、ということなのでしょう。まさに桜斎さんの気取らない人間的でチャーミングな部分、「知的狂人キャラ」の持ち前のストック、この作品世界にも好もしく表れていると思います。私の中では最高のマニアック・ギャグ作品です。





【管理人がつけたあだ名】

笑わせるだろう、地獄のように──知的狂人ギルド・マスター



【副賞】

102号室の鍵と、ウーパールーパーのイラスト入り1,000円分テレフォンカードを(想像世界で)差し上げます。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る