第二部 第四章「女神の雫」(4)


「いらっしゃいませー!! とっても甘くて美味しい、ベルゲングリューン商会のオレンジはいかがですかぁ〜」


 元気のいいおねぇさんの声が、エル・ブランコの市街に響き渡っている。

 前に探検家ルックで「ベルゲングリューンランド」のキャストをやって、冒険者たちの誘導を上手にしてくれていたかわいいおねぇさんだ。

 たしかカナちゃんっていったっけ。


 あれからも、ベルゲングリューンランドのキャストをしてもらっていたのだけど、今回は急遽ヘルプをお願いしてみたのだった。


「本当にこの値段なのかい?」

「そうなんですよ! 女王陛下にオレンジの輸出を依頼されたベルゲンさんが、エスパダオレンジの流通改革をなさったんです!」


 ベルゲンさんって……。


 でも、さすがベテランだけあって、お客さんのさばき方が上手い。

 というより、ベテランじゃなきゃ、とても今の状態で接客なんてこなせないだろう。


 ……なぜなら青果店からエル・ブランコの中央広場まで、ウチのオレンジを買うお客さんの行列ができているのだ。


「お値段は安くても、ちゃんとした高品質の『女神の雫』ですからね! よかったら、皆さんご試食どうぞ」

「おおっ、本当だ。普通に上手いじゃないか!」

「わたしゃ、オレンジなんて食べたの久しぶりだよ!!」

「はぁー、ありがたいのう!! ありがたいのう!!」


 現在の市場価格で1個3000ペセタもするエスパダオレンジを、僕は十分の一の300ペセタで販売していた。

 千ペセタ紙幣3枚必要だったオレンジが、紙幣一枚で3つも買えちゃうんだから、誰だって買うに決まっている。


 青果店の前や行列の整理誘導は、黒いスーツとフェルトハット、サングラスを着用した我らがドン・エルニーニョファミリーのリザーディアン部隊が行っているため、ドン・オルビアンコの子分たちも遠巻きから眺めるだけで、僕たちに嫌がらせをすることが一切できずにいた。


「よしよし……」


 僕は書斎のカーテンを閉めた。

 この窓からは、エル・ブランコの市街の様子がよく見える。

 きっと若かりし頃の女王陛下はここから、エスパダ市民たちの暮らしぶりを眺めていたんだろうな。


「ドン・エルニーニョ、次の方をお呼びしますか?」

「レオさん、お願い」


 レオさんは一礼して、書斎の扉を開け、廊下の先頭で並んでいた初老の男性を案内した。

 

「お初にお目にかかります、ドン・エルニーニョ。実は聞いていただきたいお話がありまして……」

「どうぞお掛けください」


 書斎の前にある応接用テーブルのソファを手の平で指しながら、僕は言った。

 左隣には、ヴェンツェルが静かに座っている。

 三つ揃えのスーツがバッチリ決まっているが、やっぱりどこからどう見ても美少女にしか見えない。


『彼は青果仲卸なかおろし業者のセオドア氏。かつてはエスパダの中央卸売おろしうり市場の責任者を努めていたが、ドン・オルビアンコの意に背いたために職を追われた』

『ありがとう。コンシリエーリ』

『こんしり……?』

『コンシリエーリ。マフィアの相談役のことらしいよ』


 僕は魔法伝達テレパシーで、我がエルニーニョファミリーの相談役コンシリエーリであるヴェンツェルに答えた。


 ちなみに、コンシリエーリっていう言葉はネズミ野郎こと、ヒューレット・バッカーノに教えてもらった。

 彼はなんと、マフィア出身だったらしく、昔気質かたぎのマフィアの流儀などを色々聞かせてくれた。


「どうぞお掛けください。……たしか、青果仲卸業者のセオドアさんですよね」


 僕がそう言うと、セオドアさんはびっくりしたように僕の顔を見た。


「まさか、私などをご存知だったとは……」

「関係者の方のお顔と名前は、すべて記憶しています」


 相談役コンシリエーリが僕のことをチラっと見るけど、僕は表情を変えない。

 こういう時は真顔で大嘘をぶっこくのが、マフィアっぽいのであーる。 


『昔はやり手だったらしいが、牙を折られた今の彼に野心はない。おそらく、オルビアンコがオレンジ以外の商材にも手を広げることを危惧している』


 さすが、ヴェンツェルの分析は見事なもので、セオドアさんはまさにそんな心配を打ち明けてきた。


「ドンのようなお若い方から見れば、仲卸業者などというものは、中抜きをしている、必要ない業者のように思われるかもしれませんが……」


 セオドアさんの言葉を、僕は手で制した。


「仲卸業者が需要に合った量の集荷を行い、それを分荷してくれるから、販売者はそれぞれの流通コストを軽減でき、生産者は代金が回収できないリスクなく販売することができ、消費者は安定した価格で購入することができる。そのように認識しておりますが」

「ああ、すばらしい……。オルビアンコはそのことがまるでわかっていないというのに!」


 セオドアさんが膝を叩いて言った。


(ヴェンツェルと流通について予習復習しておいてよかったぁ……)

 

 正直、昨日までの僕は、「中間業者なんていらなくない?」とか言っていたのだ。


「奴が脅迫してオレンジ農家たちから買い叩いて根こそぎかき集めたオレンジは、奴の息がかかった卸売市場で法外な値段で売り出されます。青果販売者はオレンジ法によって、必ず一定量はオレンジを購入しなくてはならないのですが……」


 そう。

 そこが問題なのは知っているけど、まだあるのだろうか。


「中央卸売市場はそこにさらにレートを設け、オレンジの購入数が最低限度の店には野菜も果物も、ロクなものは回してもらえません」

「なるほど……」

「それでもオルビアンコは農家に限界まで生産させるので、当然ながら大量のオレンジが市場で余ります。それらがどうなるか、ご存知ですか?」

「捨てるんですか?」


 僕がそう言うと、セオドアさんは首を振った。


「それだと、盗む輩が出たり、こっそり売る連中が出てきたり、他のマフィアが一枚噛んでくると思っているんでしょう。燃やすんです。オルビアンコが作った巨大な焼却炉に放り込んで、全部灰にしてしまうんですよ。ひどい光景です」

「女神の雫を灰に……」


 あんなに美味しいオレンジを大量に灰にしちゃうなんて、なんというひどいやつなんだ。


「私共仲卸業者はドン・エルニーニョの動向を注目しています。あなたなら、もしかしたらオルビアンコファミリーをエスパダから追い出すことができるかもしれないと思っています」


 セオドアさんが言った。


「ですが、オレンジ、いや青果市場の諸悪はオルビアンコだけではないのです。奴の言いなりになって私腹を肥やしている中央卸市場もどうにかしなければ、エスパダの流通はいつまでも暗黒時代のままなのです」

「……なるほど。貴重なご意見をありがとうございました。必ず参考にします」


 僕は立ち上がって、セオドアさんと固く握手を交わした。


「今日はドンの仲卸に関するお考えを聞くことができて本当に良かった。ぜひ、エスパダを自由な市場に変えてください。できる限りのご支援は惜しみません」


 そう言い残して、セオドアさんは退室した。

 


 そして、その後も……。


「ウチのオレンジ農園は、オルビアンコに逆らったせいで除草剤を撒かれたんです! ウチのオレンジは街一番だったのに!!」

「再建はできそうですか?」

「それが、再建しようとする度に連中がやってきて嫌がらせするもんだから、農夫たちも怖がっちまって……」

「なるほど。……では、ウチから兵隊を何人か出しましょう。オルビアンコの私兵ごときでは太刀打ちできないようなのをね」


……。


「ふぅ、次の方をお通しして」

「かしこまりました、ドン」

「……ベル、じゃなかった、ドン。少し休んだほうが良いのではないか?」

「あと何人ぐらいいるんだろ……」


……。


「オルビアンコのバカ息子ってのが、親父に似てひでぇブサイクで、これまた親父に似て性格もひでぇ奴でね。そのバカ息子が、よりによってウチの娘に惚れちまったんさね!」

「それで、娘さんの気持ちは?」

「気持ちなんてあるわけないだろ! 親父に似てひでぇブサイクで、ひでぇ性格なんだよ?!」

「いやー、おばさん、そういうのは当人同士じゃないとわからないから……」

「わかった! あんたがそう言うなら今度娘を連れてくるからさ! 気に入ったらあんたがもらっとくれよ!」


……。


「次の方〜」

「かしこまりました、ドン」


「エスパダぁーのオレンジぁぁぁ!! んまぁぁぁぃ!! オレンジぁぁぁ!!」

「……レオさん、こいつをつまみだしてくれる?」


 入室するなり、オペラのテノール歌手のように歌い始めた男を指して、僕は言った。

 オレンジぁぁぁ!!って……。


「ち、違うんです!! 私、歌手なんです!! この歌が大ヒットしたおかげで、エスパダ各地のオレンジを販売しているお店の前で歌わせてもらっていたんですが、オルビアンコに出禁にされてしまって……」

「いや、そりゃそうでしょ……」


 こればっかりは、不本意ながらオルビアンコのセンスに同意せざるを得ない。


「ドン!! この歌はご年配の方なら誰でも知っている歌なんですよ!! 『エスパダぁーのオレンジぁぁぁ!! んまぁぁぁぃ!! オレンジぁぁぁ!!』」

「……」


 うーん……。

 いろんな人の話を聞きっぱなしで疲れているのだろうか。

 

 とっても不愉快なはずなのに、なんかちょっと、この歌、クセになるような……。


「……ちょっと、もう一回だけ、歌ってもらえます?」

「ベル?!」


 思わず「ドン」と呼び忘れて、ヴェンツェルが顔を上げた。


「エスパダぁーのオレンジんぁぁぁ!! んまぁぁぁぃ!! オレンジんまぁぁぁ!!」

「あれ、最初の方が良かったな……」

「す、すいません……、舞い上がってしまって、つい、変なアレンジをしてしまいました」

「そ、そう」

「もう一度歌い直します!!」

「い、いや、大丈夫!!」


 僕は慌てて男が歌い出すのを止めた。

 さすがに四回もこの歌を聞かされるのはキツい。

 バルトロメウといい、どうしてこう、歌い手っていうのはどこでも歌いたがるんだろう。


「とりあえず、ウチがやってるお店の前で歌ってくれていいですよ。ギャラについてはそこにいる相談役コンシリエーリと決めてください」

「い、いいんですか!? 本当に!?」

「最初は正直どうかなと思ったんだけど、めちゃくちゃ耳に残るんで。良かったら、ヴァイリスで売るときも来てくれます?」

「もちろんですとも!!!」


 男は感激のあまり抱きついてきた。


「次の方〜」


 その後も、エスパダ市民からの陳情や相談が何件も続いた。

 中には、賄賂と言わないまでも、資金提供や謝礼金を持ってくる人もいて、僕はそれを全て断ってから、こう言うのだった。


「もしかしたら、この先、あなたに何かお願いすることがあるかもしれない。その時はよろしく頼みます」


 と。


「……あんた、まるで若い頃のドン・トスカーニみたいだねぇ」


 最後に陳情に来たおばあちゃんが僕に言った。


「トスカーニ?」

「おや、知らないのかい? エスパダの人間なら誰でも知ってる伝説のマフィアの親分さ」

「へぇ……」

「今みたいなゴロツキ連中と違って、侠気おとこぎってやつがある男さ。わたしゃ、ドンのお屋敷で身の回りのお世話をしていたのさ」


 おばあちゃんは誇らしげにそう言った。


「ドン・トスカーニはおっかないお人だったけど、民衆を痛めつけたり、困らせるようなことは絶対にしなかった。女王陛下の時代になってエスパダは一気に活気づいたけど、その下地を作ったのは間違いなく、あの人のおかげさね。今はどこで何をなさっているのやら……」

「すごい人だったんだねぇ」


 僕がそう言うと、おばあちゃんは嬉しそうにうなずいた。


「エスパダがひどい時代だった頃は、ドン・トスカーニやマテラッツィ・マッツォーネがみんなの希望だったのさ。みんな、あんたにそういうのを期待しているんじゃないかねぇ」

「そりゃ、いくらなんでも買いかぶり過ぎだよ」


 伝説のマフィア、ドン・トスカーニか。

 どんな人だったんだろうな。



「ドン、もうすぐ約束のお時間です。議員の皆さんは、すでにお集まりです」

「レオさん、ありがとう」


 すべての面会が終わった頃に、レオさんが伝えてくれた。

 ちなみに、我らが相談役コンシリエーリのヴェンツェルは、最後の面会でとうとう力尽きて、隣の部屋のベッドでダウンしている。


 さて……。

 どうやら、一番ハッタリをかまさなくてはならない時が来たようだ。


『ハッタリと言うなら、アレを試してみてはどうだ?』

(えー、アレ?)

『マフィアと言えば、アレだろう』


 アウローラに言われて、僕は机の上の木製のケースから葉巻を一本取り出して、指に通したカッターでカットする。

 昨晩何度もアウローラからレクチャーされたんだけど、これが慣れるまでけっこう難しいんだ。 


「あと、ドンの専属メイドだと名乗る、少々口の悪い女性が訪ねてきたのですが、お通ししてもよろしいでしょうか」

「へっ? アサヒが来たの?! どうぞ通してあげて」


 レオさんに言ってから、僕は灰皿の上でマッチに火を付ける。

 マッチを軽く下に傾けると火の勢いが強くなるので、そこに葉巻を近づける。

 アサヒにちょっと試させてもらった魔法タバコなんかと違って、口で吸いながら火を付けたりはせず、葉巻は直接着火するのだ。


「ふー、どれどれ」


 僕は葉巻をくわえて、軽く吸ってから、ゆっくりと吐き出した。


「げほっげほっげほっ!!!!」


 葉巻は煙を肺に入れちゃダメなのに、つい入れてしまって、僕は思いっきりむせてしまった。


『ふふふっ、ドンのこんな姿、とても他の者には見せられんな』

(うるさいなぁ……)


 昨日練習したおかげもあって、アウローラにからかわれながらも、少しずつ慣れてきて、僕はゆっくりと葉巻をくゆらせる。


「うーん……、何がいいのかさっぱりわからん」


 モンテ・クリスタニアとかいう高級な葉巻らしいんだけど、正直、けむたいだけで何がいいのかさっぱりわからん。

 まだアサヒの魔法タバコの方が肺に入るだけわかりやすい。


『もっとゆっくり吸うんだ。呼吸よりもゆっくりな。葉巻のアロマ成分は、低温燃焼させなければ味わえん』

(な、なるほど……)


 アウローラに言われて試してみると、花の蜜のような香りが鼻いっぱいに広がっていく。


「おお、この感じが葉巻なのか……。お酒に合うってよく聞くけど、紅茶とかにも合いそう」

『そうだな。たしかに、クローブやシナモンを入れた紅茶なら良いかもしれん』


 アウローラのレクチャーが続いて、僕がようやく葉巻の吸い方に慣れてきた頃に、レオさんがアサヒを書斎に連れてきた。


「ボス!! 2、3日で帰ってくるって言ってたのに、エスパダに何日いるつもりなんだよ?! 学校は大丈夫なのか?! 新聞読んでたら、こっちで侯爵になったとか、マフィアの親玉になったとか、わけわかんねぇ話ばっかりで……、だいたい、執事ってなんだよ! アタシが知らない間にこんな激シブのおっさんを雇って……おわっ!!!」


 少し慣れたところで、ちょっと面白がって、椅子にだらしなく腕をかけ、マフィアのボスになりきって、天井に向かってけだるげに葉巻をふかしていたところにアサヒがやってきた。


「ボ、ボス……し、しぶい……。あんたまで激シブじゃねぇかよ!!!」

「アサヒか。よく来たな」


 アサヒの反応が面白くて、僕はつい、ドン・エルニーニョになりきって答えた。

 っていうか、アサヒはメイド服のままエスパダに上陸したのか。


「ボ、ボス、どうしたんだよ!? しばらく見ねぇうちにすっかりアタシ好みの男になりやがって……」

「こういう感じが好きなの?」

「抱かれてもいいぜぇ……」

「アホか!」


 せっかく慣れた葉巻きがむせそうになって、僕は身体を起こした。


「髪型もナリもビシキマじゃねぇかよ!! ボス、どうしたんだ?」

「色々あってさ……。これからエスパダの議員連中とやり合わなくちゃいけないから、ハッタリかましてやろう思って」

「ああ、ケンカにハッタリは大事だもんな」


 アサヒが腕を組んでうんうんとうなずいた。

 こういう話になるとアサヒはものわかりがすごくいい。


「どう? イケてる?」


 僕がそう言うと、アサヒは僕をしげしげと見てから、うーんと唸った。


「めっちゃイケてるんだけどよ……、ボスは目がダメだな」

「いや、見た目はどうしようも……」

「そうじゃねぇよ。目がかわいすぎるんだ。マフィアのボスってのはよ、誰かに脅しをかけるときはもっとこう、目の焦点をぼかすようにして、どこを見ているかわからねぇようにしてビビらすんだよ」

「え、えっと……こう?」


 僕は一生懸命、虚ろな目を作ってアサヒに見せた。


「ぷっ!! それだと死んだ魚みてぇじゃねぇか!」

「む、難しいな……」

「もっとこう、何を考えているのかわからねぇ感じにするんだよ。感情が読めないっていうか……」


 ああ、もしかして、僕が魔法詠唱している時みたいな感じかな。

 僕はアサヒをじっと見たまま、ゆっくりと焦点をぼかしていく。


「そうそうそうそうそうそうそうそう!!! ああ、ヤバい、ゾクゾクしてきた!!」


 アサヒがめちゃくちゃ興奮している。


「ボス、マフィアのドンってのはな、『殺せ』とか言わないんだよ。ただ、『今夜はゆっくりオペラが見たい』って言うと、部下が勝手に殺るんだ」


 アサヒの言葉に、僕は虚ろな目で書斎の天井を見上げて、ゆっくりと葉巻の煙を吐き出しながら、ぼそりと言った。


「アサヒ、今夜は……オペラが見たい」

「うわー!!!! 殺っちゃう!! 今のボスにそんなこと言われたら10人でも100人でも殺っちまうぜ!!」

「ハッタリってすげぇんだな……」


 書斎の入り口で僕とアサヒのやり取りを見ていたレオさんが急に背中を向けた。

 どうやら笑うのを隠しきれなくなったらしい。


「それじゃ、これから議員を待たせている応接室に向かうけど……、アサヒも来る?」

「行く行く!! 今のボスになら、地獄の果てまでお供するぜ!!!」


 超ハイテンションのアサヒに前を歩かせて、僕は葉巻きをくわえながら書斎を出た。

 虚ろな目、虚ろな目……。

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