10通目 さよならしました。5day

____________________________________________________________________________

2*=*年*月+日

とある管理者が言った。

「嘆いても、現状は変わらない。じっとしていても明日は来る。だったら余分なものは切り捨てて進むしかないんだ。この世に善と悪があると信じてたけど、ほんとはそんなものなかったんだ」

______________________________________

 

 いつもと変わらない朝が来た。

 隣の空を見た。陸の穏やかな寝息をしばらく聞いてから、陸は空を起こした。

「大丈夫か?」

 うっすらと瞼を開けた空を覗き込む。顔はすこし青白い。

「…うん。昨日よりはマシ」

 その言葉に、陸はほっと息を吐いた。

「準備できるか?」

「そこまで、重症じゃないわ」

 眠そうな空の顔を眺めながら、朝ごはんを取った。

 いつものように準備をした。陸は防護スーツを着て、健康チェックをした。いつも通り【正常】と表示された。ふと空の体調が気になって、空の方を見たが空はすでにヘルメットを被って準備が終わっていた。

 もう慣れたように地区70の区長スリーに、別れの挨拶をしてから、発電所に行って、充電をさせてもらった。充電中の間、そこの職員と少しだけ雑談をした。レターと空は、合間合間に相槌をするぐらいで積極的に会話に加わらなかった。そうこうしてるうちに充電が完了した。発電所の職員にお礼を言ってから旅立つ。

「お世話になりました」

「無事を祈ってます」

 なんだか随分、この旅に慣れたように感じた。陸はヘルメットを被る前に空の顔を見た。空の顔色が朝から悪い。青白い。いつも叩く軽口がほとんどない。地区70を出る直前に陸は空に言った。

「なぁ。空、お前はここの地区にいたほうがいいんじゃないか?」

 遠慮がちに陸は提案した。

「…嫌」

 朝から、このやりとりを何回かした。空の事情を知ってるだけに陸は強く言えずにため息をついた。さりとて、何かしてあげられることもなく、ただ声をかけるぐらいしかできなかった。二人はバイクに乗って地区70から出発した。

 陸は健康を維持するナノマシンがきっと空の中で頑張っているはずだ。そう思うことにした。予定通りに行けば、今日中には空が飛び出してきた地区60まで行けるはずだ。

「地区60ってお前が飛び出した地区だろ?着いたら、お前はどうするんだ?」

「……私は、近くの放棄された地区に泊まるわ。以前、動かしたことあるから大丈夫」

 わずかな沈黙のあと空が言った。

「その…ほんとに大丈夫か?」

「なんだったら、貴方もこっちに泊ってもいいわよ」

「う…まぁ…空の状況次第で、そうするよ」

 空の悪い体調と違い、陸の体調は良く、滞りなく旅は順調に進んでいった。休憩の合間に空が言った。

「あのさ…地区60の近くに奇妙なものがあるの。そこまで行ったら、私は近くの放棄された地区に行くわ」

「わかった。奇妙な建物ってまた墓みたいなところか?」

「そうよ…でも墓ではなかったわ。そうね…せっかくだから、またレターにあの建物は何なのか説明してもらおうかしら」

「良いですよ。大抵のものはわかります」

「貴方って、陸と違って頼りになるわね」

 空はいつもよりは小さい声で言った。

 それから、走らせること数刻。曇り空の下。もうすぐ、夕刻に差し掛かるころに、空の言う奇妙な場所に着いた。

「ここがそうよ」  

 ひたすら広く、奇妙な形のものばかりの建物が並んでいた。円形のものが多い。色はだいぶ、薄くなっているようだが、目が痛くなりそうなほど色彩を踏んだんに使っていた。

「これは一体なんの工場だったんだ?」

 陸が一通り見回して、レターに聞いた。

「なるほど。ここは娯楽施設、遊園地です。遊ぶ場所ですよ」

「ゆうえんち?遊ぶ場所?どんな風に遊んでいたの?」

 広かった。こんな広い土地をただ遊ぶ場所として使うなんて陸にはちょっと考えられなかった。

「ここから見える建築物はすべて電気を使って動かすんですよ。電気を入れたら光ったり動いたりします」

「電気を?すごく贅沢な施設だな。遊ぶためだけに使うなんて。崩壊前の世界はほんとに豊かだったんだな…どんな風に遊んでいたんだ?」

 少し気になって陸はレターに聞いた。

「椅子があるでしょう?そこに座って、ぐるぐる回るんですよ。音楽が鳴ったり光ったりします」

「それって楽しいか?」

 ついそんな感想がでてしまった。そんな陸に対して、空は逆だった。

「すごいわね…わたし一度遊んでみたいわ。きっと夢みたいに楽しいんだわ。じゃないと、こんなに広くして、電気も使わないわ…もうほんとに動かないの?電気をどうにかすれば動く?」

 丸い円の大きな建物をみながら、空がうっとりするように言う。

「…スキャナーで調べたところすべて、老朽化してるから無理ですね。それに電気も供給できませんし」

「そう……」

 弱々しい声に、陸はざわりと不安がこみあげてきた。

「空?」

 陸は声をかける。ぎこちなく動き、立っている空を見ると体がぐらりと倒れた。

「空!!」

 陸は倒れる直前に空の体を支えた。軽く体を揺さぶるが立ち上がる気配はなかった。すぐにバイクから簡易テントを出して、中に空を運ぶ。テント内に寝かせ、消毒した。空のヘルメットを外した。顔は驚くほど白かった。

「…空、健康チェックしているのか?顔色が悪いぞ…なぁ…レターどうにかできないか?その…データベースとかで…!」

 あまりの顔色の悪さに陸は動揺した。空はうっすらと目をあけた。

「もう…マイクロチップを飲んだ時から、健康チェックなんてやってないわ。ひっかかるもの…作業でスーツが何回か破けたこともあったし。だから、私はもう被ばくしまくりよ」

「そんな…」

 空の額に脂汗が滲んでいる。

「…一度体内の機能が壊れると…例えナノマシンの自浄作用があったとしても、そこからはもう死を待つしかありません」

 レターはきっぱりと言った。

「なんで…!」

「人間は放射能に順応できないのです」

 陸は淡々と話すレターを憎々し気に睨んだあと、空に声をかける。

「とりあえず、寝よう。寝れば体力が回復して良くなっているよ」

 気休めのその言葉に、空は薄くわらった。

「…地区を飛び出したときはさ、怖くないって思ってたけど、やっぱ死ぬのって怖いわね」

 そう細い細い声で言う。いつものふてぶてしい強気の少女とは違っていた。

「あたりまえだ。俺だって怖い。皆言わないだけで、死ぬのは怖いんだよ」

 陸の声は震えていた。

「あのね。私の本当の名前…陸なのよ。貴方が陸っていうから、ちょっと言いにくくなってさ…だから空って名乗ったの」

「え…」

「ちょっと、運命かんじちゃうよね…ふふ」

 少し明るい声で冗談みたいに言う。

「同じ名前だったんだな。驚いた」

 陸は精一杯明るい声で言う。

「この世界じゃあ珍しくないじゃない?生まれた数字でつけるんだから」

 空が彷徨うように手を動かした後、陸の手を握った。

「あのね、陸お願いがあるの…私のバイクの荷台から小さい箱をとってきてほしいの。掌サイズで、崩壊前の文字が書いてある箱」

 その言葉に陸は息を飲んだ。

「それって…」

 脳裏にあの薬がよぎった。

「ふふ…陸も知ってるんだ…そう…毒薬よ」

「なんで、空が知ってるんだ…そのことを?」

「私ね…日本語少しだけなら読めるの…紙の本で勉強したの。さすがに難しい言葉は無理だけど…色々と読んで、これが苦しまずに死ぬものって知ったの。いつか動かなくなったときに飲もうって思って拾ったの…苦しむの嫌なの…」

 青白い顔で空は言った。陸には想像できない苦痛だ。気休めの言葉で空の痛みを一秒ですら取り除けない。

「……」

 その言葉に何も言えず、陸は外に出た。空のバイクのコンテナに行く。コンテナの中を覗くと、薬が入っていた。その他にも、本や布、石、いろんなものが入っていた。半年間の空の旅が詰まっている気がした。

 薬を持ってテントの中に戻る。消毒をしてからヘルメットを外し、箱の中から薬を出す。薬はちゃんとプラスチックの包装の中に入っていて、問題はなさそうだった。

「ねぇ…陸…貴方に飲ませてほしい」

 青色の弱々しい瞳が陸を見つめる。

 空はゆっくりと手を動かし、自分のお腹を撫でる。

「産んでみたかった。でもきっと…そう思うことが罰なんだよね…だから、こうなるのも仕方がないんだわ」

「罰なもんか!!」

 陸は驚くほど大きな声が出た。感情が高ぶった。

「子供を産みたいって思うことが罰なものか!!」

 その言葉を聞いた空は、その瞳から涙をこぼした。

「ねぇ…陸。死んだらどうなるのかな?」

 細く震えた声だ。

「…それは…わからないよ」

 その言葉に彼女は泣き笑いした。

「ねぇ…レターも知ってる?死んだ先の世界ってあるのかな?」

「わかりません。行ったことも観測したこともありませんから。もちろんデータベースにもありません」

「そっか…じゃあさ、…先にいって確かめとくから…何もないかもしれないけどさ…」

 青色の瞳が、じっと陸の顔を見つめる。そして、レターをそっと撫でた。

「…そうか。じゃあ俺が死ぬときは怖くないな。空が待っていてくれるなら」

 気休めのような、戯れのような言葉。

「ロボットはそちらにいけないので…私は陸と空の再会を願っていますよ」

「…ホントに、死んだ後の世界があるなら、レターもきっと来れるわ。だって、こんなにも生きてるって感じるもの。私ね…やっぱり地区を飛び出したこと後悔してない。だって…貴方達に会えたんだもの。飛び出さなきゃ、私は一生…貴方達にあえなかった。神様がいるなら、少しは意地悪じゃないかも。ふふ…じゃあ…それを口の中に入れてちょうだい」

 彼女は口を薄く開けた。陸はその小さな口に白い塊を入れた。彼女はなんとかそれをゆっくりと飲み込んだ。

「ねぇ…お願いがあるの。最後までいてくれない。そんなにかからないと思うから」

「あぁ…空が眠るまで傍にいる」

 細い細い指を握った。ゾッとするほど冷たい。

「とても寒いわ」

 そういう空の手を包み込むよう握る。

「ありがとう…陸」

 そう言って、空はゆっくりと長い眠りについた。

 細い細い呼吸は徐々に弱くなり、そして消えた。温めるように手を握っていたが、どんどん体温がなくなっていった。しばらくしてから、レターが空の体にセンサーをあてた。

「生命活動を停止してます。陸…空は亡くなりました」

 その言葉に陸は何も言わなかった。


 陸は空の体を遊園地の中に落ちていた紐でおんぶするように縛った。そのまま背負った状態でバイクを運転するが、バランスが取れずにバイクごと倒れた。後部に載っていたレターも地面に投げ出された。結んでいた紐もほどけ、空の体も陸も地面に投げ出される。陸は投げ出された空の体を急いで、抱き上げる。

「陸。…空の体を運ぶのは無理です。浮遊バイクはバランスをとらないといけないので…」

「うるっさい!ロボットにはわからない!!!」

 陸の目から涙がぼたぼたと頬から出た。なんでこんなに悲しいのか陸には理解できなかった。陸にとっての死は穏やかなものだった。あの青い水葬の中で静かに溶けるものだ。去年亡くなった父親だって、静かにひっそりと眠るように息を引き取った。ひきとる数日前には寝たきりになるので、覚悟はできていた。母親だって死期が近づいてきているのがわかる。顔の染みはその兆候だ。だから、心の準備をしている。何人もの人を見送った。皆、陸より年上だ。この世界は死ぬ順番は決まっているのだ。少なくとも、陸より若い空が死ぬのは…不条理に感じた。

「陸の言う通り、私はロボットです。人間の感情を理解することはないと理論上言われています。それでも、陸が悲しんでいるのはわかります。落ち着ていください」

 感情を感じない平坦な声が陸の耳に届く。

 空の体を抱えた陸はレターに問いかけた。

「…レター。俺はどうすればよかったんだろう」

「私にはわかりません。そして、これには正解はないんです。陸」

「理不尽だ。こんなの理不尽だ。不条理だ。空の願いは…人間として生物として当たり前の願いだ…」

 陸の目から涙がまた流れる。毒薬を飲んで、ベッドに眠っている家族を思い出した。彼らも理不尽に感じただろう。陸が想像できないほどに。

「そうです。理不尽です。不条理です。当たり前の願いです。しかし、陸…この放射能に汚染された世界は空の願いは難しいものです。それでも…貴方が生きてきた社会のシステムはいままでの歴史が作ってきた国より優しいのかもしれません」

 その言葉に、陸は頭がかっとした。言葉を吐く前に、レターの赤いランプを睨む。すると、カチカチと赤いランプが光り、陸の目にあるナノマシンと接続し、視覚や聴覚がレターとリンクした。


 目の前で、爆弾が爆発する映像が再生される。

 目の前が真っ赤になる。

 爆風が全てを蹂躙する。

 真っ黒な死体。爛れて赤い肉。ひしゃげた建物。

 人間だったもの。

 泣き叫ぶ子供、動かなくなるまで殴る親。

 醜く歪んだ顔。

 理不尽に殺される罪のない人々。

 治療できない病気。

 やせ細った体。

 孤独に苦しみ、自ら命を絶つ人。

 首に食い込む縄。

 積み上がる死体。

 戦争。飢饉。憎しみ。怒り。

 涙が渇いた頬を引きつった。

 

「もう、やめてくれ…レター…」

 悲しみと怒りに震える中でそう陸は呟いた。

 すると、ぷつりとレターとのリンクが切れた。

 目の前には灰色の空があった。

「自由であること。豊かであること。それらは幸福をもたらすと同時に不平等さも連れてきます。陸もこの放射能に満ちた世界嫌いではなかった…そうでしょう?」

 その言葉に背を向けるように、陸は背中を丸めて、言葉にならない声を出した。今はただ空が死んでしまったことを悲しんでいたかった。

 どのくらい時間が経ったのか、周囲は暗かった。

 何回も悲劇を繰り返してきた人間。

「レター…俺は、もう疲れたよ」

「いまは、それで良いのです。…そして、悲しくても貴方は貴方の仕事を全うすべきです。私を地区10に届けてください」

「それって、…意味あるのか?」

 かすれた声で聞く。

「…意味はないかもしれません。いえ…意味はないんです」

 静かな声に陸はなんとか立ち上がった。投げ出されたレターを拾って、バイクに載せた。体がへこんでいないか、指で触った。レターには目立った傷はなさそうだった。地面に倒れた空の体を再び、バイクに乗せた。今度はバイクと空の体を結んで固定した。されるがままの空の体を陸は、抱きしめ撫でたあとにレターに言った。

「‥‥空をここに置いてはいけない。だから、やっぱり次の目的地の地区60に連れて行く」

「陸の気が済むように。それでしたら、バイクを浮かさず押していったほうがいいと思いますよ」

 その言葉に、陸は無言でうなずき、バイクのハンドルを強く持ち押した。浮くタイプのバイクでも、車輪はついている。整備されていないコンクリートの道路はがたがたしていたが、陸は休むことなく夜通し押した。

 ふと陸は上を見上げた。相変わらず雲が覆い隠している。


「陸。上を見てください」

 レターの声で上を見上げる

「あ」

 雲の合間に隙間があった。その先は黒々とした夜空があった。光が散らばっていた。瞬く間に雲はその輝きを覆い隠した。

「見えましたか?」

「あぁ…」

「空の贈り物ですね」

 陸は再びバイクを押して、進んだ。


【地区60 京都】 

 もうすぐ明け方になるという時間に地区70 に着いた。防護スーツの力は使わなかった。もしものときも考え生命の維持に使った。陸は疲れているはずなのに、妙に目は冴えていた。

 陸は地区60の区長の家を訪れた。明け方に訪れた陸を見て地区60の区長は驚いた顔をした。

「地区89の郵便配達の陸です」

「…政府から聞いていたが、ほんとに他の地区から…」

「そうです…あの…」

 陸が事情を話そうとする前に。

「そちらの方は大丈夫でしょうか?」

 区長はバイクに括り付けられてる空を不安げに見ている。

「…。この子は死んでいます。この地区から飛び出した…総務で働いていたと…名前は陸と本人が言っていました」

 その言葉を聞いて、区長は息を飲んだ。

「…あぁ…その娘は…十さんの娘さんだ…飛び出して言って…行方不明になっていたが…」

 そこまで、言ったあとに区長は家の中に入るように言う

「…話を聞いてもよいかな?」

「…はい」

 空の体をバイクから降ろし、抱きかかえた。

「すみません…区長。後ろに乗せてるロボットを運んでもらっても良いですか?」

「あぁ…わかった」

 陸は地区60の区長の家に入った。消毒したあと、空をカプセルベッドに寝かせた。地区60の区長は恰幅の良い男性だった。

 別室のリビングルームで空との出会いから別れまでを陸は簡潔に話した。区長は静かにその話を聞いたあと、一言いった。

「ありがとう…」

 区長はそう言って、陸の体を抱きしめた。その言葉に息を飲んだ。

「…なにもしてあげれらなかったです」

「それは、私たちも同じだ。私はあの子の意見をよしとしてあげれらなかった…君は私を憎んでいい」

 その言葉に、陸は

「まだ…心の整理がついていません。頭の中がぐちゃぐちゃです。もし俺が…憎まないと生きていけないと思ったときはそうします」

 覇気のない声で伝えた。

「君は疲れているだろう?少し仮眠しなさい。その間にバイクとスーツの充電をこっちでしましょう」

「あの…空をいつ水葬場に連れて行くんですか?」

「君が起きてから運ぶよ。お別れしていくだろう?」

「…はい」

 陸は区長の言葉に甘え、2時間の仮眠を取った。


※注釈

 

 空:いろんな空がある。あの子に青空を見せてあげたかった。きっと喜んだだろう。

 あの世:あるのでしょうか?私はなにもないと思っています。ただ約束があると少しだけ怖くなくなりますね

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る