お姉ちゃんはいなくなる

 あれからもう一種間の月日がたっていた。もう何も話さなくなった。


 そして夕食の時間。私がリビングに行ったときはもうご飯がなかった。それにお姉ちゃんは風呂に入っていた。もう部屋から出てこないかもしれない。

 言わないと!。でも。いや今行かないと絶対後悔する。でも、黙っておけば。

「あーもうわかんない」

 言いたい気持ちはある頑張れって。でも、余計なお世話じゃないのかって思うと。

「どうしたの?」

「お母さだって知ってるでしょ?お姉ちゃんのこと」

「やっと話したんだ。それで最近ぎくしゃくしてたのね。で、何が」

「お姉ちゃんいなくなるの考えられなくて」

「あの子行くのやめるって」

 何言ってるの。

「なんで?」

 なんでお母さんそれで許可してるの?。普通進路決まってから変えること尊重するのかな。

「雫はね最後まで悩んでたんだよ。それで挑戦はしようと決心したらしい。でも咲奈に許可をもらえなかったら合格してもやめるって。自分の身勝手な行動で一番好きな人を悲しませるくらいならどうでもいいって」

 なんで相談してくれなかったの。相談してくれたら頑張れって応援してもらえないと思ったの?いや違う。私が嘘つくと思ったんだ。辛くないそんな言葉を聞いてしまったら嘘だとしてもそれを受け入れてしまう。だから、言えなかった。私は絶対にお姉ちゃんがやろうとすることは応援するけど、心が痛いくなるのも知っている。

「どうすればいいんだろう。私お姉ちゃんにいてほしい。でも、挑戦を諦めるのはやだ。お姉ちゃんには頑張ってもらいたい。絵の勉強してもっとうまく」

 お母さんはネットで漫画を書いてるの知らないからその話題には出せないけど本心を話した。

「なら、それを言えばいいじゃないそれがあなたのあの子に伝えたい言葉。あと咲奈に必要なのは勇気だよ」

 お母さんがチケットを渡した。それは観覧車のチケットだった。

「いつも混むから優先券買ったんだって。次の土曜まで使えるからお父さんと行ってきてといわれたんだけど。あなたには二人きりで話すのが必要でしょ」

 観覧車だけじゃ解決しないような気もしたけどありがとうお母さん。

「今から言っていい?」

「明日も学校だから遅くなる前に帰ってきなさいよ」

 ありがとうお母さん。

 これが最後のチャンスだ。何があってもきもっちを伝えないと。私はお姉ちゃんが好きどんな時も優しくて、でもそれよりも私は!

 どんなことでも全力で取り組み私を楽しませてくれたお姉ちゃんが世界で一番好きなんだ。

 

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