398 残滓
本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい
3/8 1:30
「うおらああ っっやろぉおおおがあ」
全力疾走なんて暫くぶりで柄じゃない
ましてや
「ぐっっ、うぅああぁああ˝あ˝」
「捕まれ!」
また『仲間』を失う事なんてうんざりだ
「腕が、、うっ ぐ 痛ぇよぉ」
「歯ぁ食いしばれ!生きて帰るぞ 絶対だ!!」
何百人中の一人
それでなくてもコッチ側の連中だ
酒の場じゃなくても雑に扱って来たつもりなんだが
「コウさん!ソイツは俺が!」
やっぱりそうそう上手い事
「うるっせぇ、良いから他のを見て回れ!」
生きらんねぇもんだ
「そんな事言ったってギィもイッサンもあの爆発じゃ助か」
「良いか?全員だ!全員、お前は他何もしないで良い、しっかり見て回っ! !? 伏せ」
てなんてらんねぇってのをベテラン組は流石に分かっていたらしい
ボンッ!
いや
ドガーーーン!!!
か?
向かい側から放った大物でしっかり破壊してくれた
大分ドデカい破裂?とか爆発音
共に輝かし過ぎる閃光が辺りを包み、流石に『誰も』が動けない条件下になったので目を強く瞑りながら方角だけを確保し
カウントする
5
たかが鼠の様な盗賊集団相手に爆撃とか
4
多少離れていようが町の連中も気付くだろうに
3
ヤツ等からしたらこんな目立つ事避けたい事項じゃないのか?
2
意味分からんがこのままじゃ
1
納得いかねぇ
舞う粉塵の中
「要するにあの兄ちゃんがキーマンって訳だ、無事持ち帰ったらこっちの勝ち、もうひと踏ん張りだろうが!」
目は薄く、ゆっくりと開きながら鼓舞する為に強く張る
再度
「怪我人は知らねぇ人ん家だろうがあったら入れてもらえ! 絶対に生き残れよー!!」
通る様にと途中マスクを外し雄叫びの様、遠くの仲間にも聞こえる程の檄(げき)を飛ばす中
無慈悲にも
二度目の爆撃
・・・・・・
「生きてr よな 」
「ごっほ」
「ぇ、コウさん!」
「 コウちゃん!!?」
「 ぁ? 大丈 夫」
「あ、ああ ああああ」
「 ぃっっ、 ぁあ、ぎゃあぎゃあうるせっつの!」
「でも!でもさぁ」
「 お前らはマルん所と合流 してぇ! ぅ、引き付けつつ無理せず逃げる形で宜しく」
「な、何言ってんの」
「コウさんもだろ!もうそんな体じゃ釣れねぇって!」
「問題ねってこんなもん とりあえずコレ」
胸元から取り出した手帳に書き殴ると一枚千切り
「足の速いヤツに」
今も吹く爆風に飛びそうな紙っぺらを
両手で握らせる
「背負いまs」
「散れ!!って 知ったやつらが全滅なんて意味無ぇだろぉが 繋げよ馬鹿野郎」
「うぅあああ!分かったよ大将!」
「あ、あぁ、行く前によ 煙草忘れたからあるのだけ置いてってくれよ」
「ケッ、、くっそ、どっちが馬鹿野郎だよ くそ くそ、、うああああああ」
「はは はぁ、あいつら」
(誰かしら文字くらい書けるの連れて来るべきだったなぁ)
納得いかねぇ
「 シケモクしか持ってねぇとか、マジかよ」
こんな
「っったく、最後まで煩ぇんだよ」
こんな最後が
「 ぁ? 最 後? 」
シエルのせいになっちまうなんてのは
「痛ぇなぁ 畜生」
納得いかねぇ
3/6 16:00
「ははっ、広告打って良い奴が来るまで待つとか? どんだけドブに捨ててんだよあっちのお偉いさんは」
「それだけだとディーン様様は悪くも無ぇのかもなぁ?」
「あぁん?馬鹿言うな、お国様はいつだって結局は『綺麗なヤツ』だけ受け取るって方針だろ~が」
「『綺麗なヤツ』ねぇ ハッ、中味全部真っ黒な癖にか!?」
「お˝ お˝ ガ ガガハハ」
「でも結局の所なんかしらやっちまってる奴のが有能だったりするのにな?」
「俺も俺も」
「俺も俺も俺も」
「ああああ~残念違ったわ、しでかしてる奴全員じゃねえわ」
「ケケケ、どこもかしこも」
「自分傷付かないで良いトコだけ持って行きたいんだって」
「都合が良すぎやしねぇかい?」
「しょうがねえだろう」
「あぁ、違ぇねぇしょうがねえ」
「 しょうがねぇよ」
「世界はそうやって回ってんだ」
ガハハハ
ガハハハハハハハ
なんて
自虐めいた
酒臭い、ただデカい声ばっかりが路地裏から溢れる店
馬鹿共が適当な事言ってんだ
若い奴なんて聞くもんじゃねえし見るもんでもねぇ
汚いツラした臭ぇヤツらの戯言、、いや
正論か
兎にも角にも
俺らは会合時に残りメンバーを集い、策を練った
まぁ本来、場所も場所なだけに策なんてあって無い様なもんなんだが
幸運にも
最近お国側と組織側で揉めているとかなんとか、、
翌日の朝から昼の部に情報収集させ、混乱に乗じて行けそうなら即日!という具合に本体が夜を待ってから狙っていた建物へと侵入した
ここまで意外にもすんなり、、と行けた理由は多々あるのだが、一人の若者を救出し3部隊入った全員が撤退
全てが上手くいったかの様に
そう思えたんだがなぁ
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