311 光景

本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい




【い~い? このお話はひくしょんになってるけど違うの、本当はね?本当にあったお話を少しだけ変えているだけなの】


【ええ!本当にあったの?】


【ふっふっふ、そうよ~ちゃんとじつじゃ、、じつじゃいする じ つ ざ いする物語なのよ】


【じゃあ犬とかとお話出来る様になるの?】


【ん!ん~、流石に龍の血を舐めたくらいじゃそんな事にはならないのよね~ えっとね、、なんだったかしら こんな心臓を食べるとか野蛮な事じゃなかったと思ったのに  えっと~ええっとぉ、あらゆる言語を理解出来るから~多分犬の言葉も分かるんだけど~】


【凄い、ロゼちゃんこんなにいっぱい文字読めるんだね】


【へ? ぁっあっああそうでしょう凄いでしょう、これくらい あ、当たり前なのよ】



【またソレを持ち出したのですか、、書斎に新しく様々な物を仕入れてありますのでそちらからお読みになって下さい コレは没収致します】


【えーヤダァ なんで?なんでー】


【旦那様の日誌は少々危険な事も記載されております故、ロゼッタ様がもう少し大人になって別の知識を蓄えた上で参照して下さい】


【ジルバの事が書いてあるからヤなんでしょ~ 知ってるんだから!】


【ふふふ、それはオリジナルの方だけですのでそちらの物に私(わたくし)は存在しません】


【そうなの!? な~んだ】


【それとシフ?】


【は、はい!】


【ロゼ『ちゃん』ではありません、ロゼッタ様と、、】

【けっ、別に良いじゃねぇかよそんくらい】


【〇〇〇様、、ですが、両名にとっても大事な事ですので】

【あーはいはい、でもだとしたらそうじゃね~だろ、念の為ってのもあっからお嬢様とでも呼びゃ良い ジルバてめぇもだ】


【お! おじょじょ?お嬢様!? お姫様みたい!素敵 気に入ったわ!】


【なるほど、承知致しました  シフも分かりましたか?】


【わ、分かりました】


【クソどうでも良い、が、、私は呼ばねぇからな】











2/26 20:10


「本当に食いおった」


「やっぱりなんだかんだで巫女様もぶっ飛んでますよね」


「ぁ?」

と口にする少女?の鼻には清潔な布が突っ込まれ、瞳は今も血走っている


なので過保護という訳では無い

「シエル様、本当にどうも無いですか? 若干体温も上昇している様ですが」

軽く額、首元に触れてから新しい布を畳む


がそれは直ぐ乱暴に奪われた


「、、ぅ、ん˝ んん ぺっ!  あ˝ぁ問題ねぇっつの」

溜まった塊を口から吐き


雑に口元を擦る


「あーあーあー はぁもぉ~ ちょっとジッとしてて下さい?」

従者は溜息交じりに手元からソレを奪い返し、綺麗な面へと反し


丁寧に拭ってから瞳を合わせる


「シエル様の体調に関してだけは予想外の事をされると本気で心配になります、もう少しだけで良いのでご自愛ください    水、持ってきますね?」



「、、っせぇよ」



その声は小さく



「え? 」



「酒で良い 大丈夫だ、大丈夫だから」



目線を逃がした

のだが先にはひひひっと笑みを零(こぼ)す赤鬼の姿が


「きひひひひ、いあ~なんかすまんの! 魔力の石じゃから取り込んだって事だとは思うが、、くくっ、理的には間違ってなさそうじゃが正体不明のまま頬張るヤツが何処におるんじゃ」


「ちっ、此処にいんだろが   あークソ、んな事どうでも良いからちょっとヤツ連れて来い」


「ん~?ヤツ? ギンの事か? 何故にぃ?」


「色々と分かったんだよ、てめぇの事も含め」








「私の事もな」








巫女は鼻の詰め物を「フンス」と飛ばし


衣類で拭い直してから従者を睨み付ける


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