290 終幕
本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい
3/5 20:00
変わらずの二部構成でもうすぐ上映会は終わりを迎える
ネタと言うか情報、いやそれこそ考察や推理とかのが近かったりするんだと思う
あれもこれもと情報量が多過ぎるので正直シフ先生辺りに全部噛み砕いてもらってからまとめて説明して欲しいものだ
重要な事が沢山隠れているとは思うのだが思考し切れず、最後の場面、キーロの青白い顔が映った
【電池が無くなってしまうのでこの辺で僕の記録は終わりにしておきます、どうかジンさんに渡りますように】
「 ぁ」
ツインテールが呆(ほう)けた様に小さく呟く
「ぁ?なんだ、好きな奴の顔出て声出たか」
意地悪そうな顔はせず、黙々と揚げ芋を口に運ぶのは銀髪の少女?だ
「ちっ、ちょっ そうゆ~んじゃなくてぇええ ぶぁ馬鹿じゃないのぉ」
「ぶぁ とか面白いからもっかいやってくれ」
可愛い子ぶる様に首を傾け、だが空気等を和(やわ)らげる訳でも無く、只々アンコールを求める様にモグつきながら見上げている
(今更可愛らしさやラブコメ要素はいらねぇらしいっスわ)
「も~!シエルはいつもそう! 色々、ラフィと足して二で割ったら良いのに」
「むぉお!まっm、だ酔って無ヒ 酔ってないから 私は ふふ、大丈夫DA」
・・・
「なんか、あ~、、すまん」
「 あ~ う、うん」
いつも通りになんかひでぇ感じに終わったっぽい
延々料理を作りつつ皆の顔色は伺っていたのだが誰も全部を解説してくれない
普通に皆もこんがらがってるのかな?って思ったので空いた皿を持って来てくれたバルに聞き込みを、、っと思ってたらアルがスマホを持って寄って来た
「あのさ、、キーロの胸ポケットんトコなんだけど」
「え、おん?胸ポケ?」
「ココ、この板ちょっと明るく出来たりしないの?」
「あ~、解像度の変更だかなんだか出来た筈だけどどうやんだっけな、動画とか撮んないしな~ あ!でもズームとかは簡単に出来るよ?」
「ズーム? あ、うんそれでも良いや」
「二本指置いてみ んで こう! ほんでこうすると戻るって訳だ、どうよ」
アルの指を使いピンチアウト、ピンチインを行い「お~」とか言う反応を期待していたのだが
「この、模様って、、」
当人は拡大した画面を見つめ難しい顔をしている
「模様?」
「 !? これっ、分かった この 包み紙だよ!」
少女は凄い勢いで厨房へと回り自分専用の棚から可愛らし過ぎない包装紙を取り出す
「それって、バレンタインの?」
「そうだよっ、ジン達がロゼちゃんち行く前に届けてくれたんじゃん!」
「いや、でもラボにはいなくて、、え、あれ? どういう事だ?」
「届けてくれたのかな?」
「お~お~お~、ナイス発見じゃが待て待て 少し深掘りしていこうかの」
保冷庫から樽を片手に顔を出す
「ま~ったそっから~、何?カセンちゃんはソコに住んでんの?」
(お前、もう保冷庫の神様だろ)
「なんじゃ?そのカセンちゃん呼び気に入ったんか? 今更ジンが呼ぶと悪酔いしそうじゃから止めてくれんか」
素の表情である
「気持ち悪い的な!?」
「あ~まぁ今は話を戻そうかの、、確かライアの話だとあのワンコが聖堂に来たのが朝六時くらい、あっしらがラボに菓子を届けたんが四時、いや、馬を休ませてからじゃったから五時くらいか」
「え、あの犬っ子なんか関係あn」
「一時間!? あたし、、試しに走って来てみようか?」
「とんでもない速さじゃったが別んとこに居たら流石に間に合って無いじゃろ、、ってぇ事は」
「ごめん、ちょっと付いてけないんだけど、あの犬っk」
「ラボに居たんじゃない!? っでぇシエルみたいに治療受けてたんだよきっと! リッツも言ってたもん、今あっちの国反乱みたいになってるよ~って」
「あり得るのぉ、一ヵ月程経っとるし急いでラボに向かいたい所じゃの」
「何々?! 嘘?キーロ無事っぽいn」
「シエルに聞いてみるっ!」
・・・
なんだろう、反抗期かな
赤鬼からは端折(はしょ)られるしツインテールは俺の台詞を言わせてくれないし
だが、不機嫌になる事なんて無い
これは
懐かしい感覚だ
友人の安否に期待が出た事もあり過去を振り返りながら
自然と口元がニヤつく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます