280 概念
本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい
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「も~も~ なんだかな~」
束ねていない方の姉? と猫達、、それと天狗が出発したのを見送り
入口付近で『聞こえる様』ツインテールが鳴いている
そこに
「あるぅどおしたのだ」
座敷から酔っ払いが水を片手に寄って来た
(オマエニジャナイんだけどな~)
と思いつつも
「ほんっとなんだかな~だよ! も~ラフィが飲んで良いのもなんかヤダけどさ~」
「むぅ?」
「なああんでロゼちゃんも、、カセンも飲んで良いのよ! 納得いかない!」
「 へぁ?」
この時
ロゼの年齢を知る者が何人か居たにせよ
カセンの年齢が広まったのはつい先程の事だ
「隠してた訳じゃねぇらしいし、っつか言っといた方が良いんだろうからこの機会に広めとくぞ?」
珍しく許可を取るかの様に巫女が赤鬼を見る
「お~構わんぞ?そんな気にする事でもあるまい、なんならシエルもたまげてた乙女の年齢でもぶちまけたら良い」
持った瓶をんっくんっくと飲み干し
「くあああ! 人数が増えて来て随分と賑やかになって来たのぉ、やっぱり酒はこんな感じに大勢で飲むのが醍醐味(だいごみ)ってもんじゃな」
幸せそうな表情を浮かべ再度保存庫へと足を向ける
「はぁ クソが、、いやまぁ あれが神なら良い方か」
「も~全く~、あちちくらいで済むんなら別に良いんだけどさ~」
・・・
「「え?」」
三十路とツインテールは諸突さに、些細な気まずさを忘れ二度見した
「内々には少しずつ広めれば良い、あ~なんだ 理解に苦しむだろうがなんつ~か、、種族って言えば良いか?」
らしくない、歯切れの悪い言葉を並べ少女?は続ける
「アイツは精霊とか神の類なんだとよ 神なんて存在認めたかね~がな」
職業柄? ソレお前言う? みたいな顔を今もしている従者はさておき
ちょっと意味が分から、、なくも無いか
確かに、カセンだけはあまりに
いや
「俺からしたらお前らも変わんないよ」
素の言葉だ
皮肉で言った訳では無い
のだがタイミングも悪かったか
「なっ、何その言い方!? ムカつくっ」
まだ若いツインテールへの配慮が足りなかった
「あ、ごめん違う、そういう意味じゃ」
ってこの言い方も良くはないのだろう、言ってから気づいた ので卑怯だが
「ごめん、まだ寝ぼけてんだよ、すまん頭冷やしてくるわ」
立て掛けてある木剣を掴み、またも逃げる様に小走りで、今度は入口の方から外へと向かう
「んだアイツ? まだ話終わってねぇっつ~のに、ガキじゃあるまいし」
「、、まぁまぁ、ジンさんもジンさんだけど、気にし過ぎですよ」
三方向を見てから苦労の絶えない従者はとりあえずにツインテールへと微笑む
「う~、だってぇ」
「カカカカ、なんじゃまぁだ兄妹喧嘩続いとるんか?」
また良いタイミングで赤鬼も笑いながら顔を出した
から
「も~うっさいうっさい そんで? 何? 言いかけてたよね、神様のカセンがなんだって話?」
面白くない雰囲気を取り繕う様に巫女へと話を戻す
「ん、あぁそうだな、まずクソどうでも良い年齢の事だが」
「待って!? それだと先にロゼちゃんの方が気になる」
「、、なんだ?この店はやっぱりロリコンだらけなのか?」
「良いから!」
「はぁ あのちんちくりんはシフが以前聞いたかぎりで、、最近100超えたとこなんだとよ、吸血鬼だから不思議でも何でもねぇが」
「えええええなんかヤダァ ま、まぁ~あ? 可愛いから良いけど」
リアクションは思ったよりも薄く
もはや全員が全員年齢と言う概念にそこまで執着していない原因はきっと銀髪少女?のせいなのだろう
が
「んでソイツは生まれて三年らしい」
「はああああああああああああああ!?」
赤鬼
いや、神 だという酒豪は楽し気に酒瓶を傾け
にししし笑う
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