274 精霊
本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい
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ほら!上手くまとまったね?さて、メインストーリーってやつだ
まぁそうメタメタ言いなさんなって、章ごとの息抜きでしょ? (サーセン)
、、とその前に何人かのジョッキが空いてしまったのでタイミングも良いしツインテールにドリンカーを任せようか
(あんまり一気に話させるより空気入れてやんないとだしね)
・・・・・・
はい、十一時過ぎてたので駄目ですね、そうですね
え~っとなんで俺が落下してお陀仏(だぶつ)しなかったのかってとこからだよな
単純な話だ、それは下まで
地面まで落ちたのが連中だけだったからだ
あの時、片方は腹部、もう片方は顔面丸ごとを大樹の魔物に攻撃された
恐らく貫かれた、とかそんなん、根っことか枝が伸びて来たのだと思う
その速度を常人の俺が目で追える訳もなく、、と言うかそんな余裕なんて無かったし
下で悲鳴を上げていたのは声的にアル
でも、そっちを見る事すら出来ず、代わりと言ってはなんだが全身の毛穴が開いた気がした
反応で自らの肩を抱いたり、どう落ちたら助かる?とかを考えながら落下した
いや、、こんなもん後付けだ
多分何も考えて無かった、考えられなかったと思う
そんな時
自然と? 目が合ったんだ
大樹に目と言う部分があったのかと言われるとぶっちゃけ分からん!
なんせ激突する恐怖とかで動転してただろうし
だけど
目が合った、、そんな気がするんだ
「治療してやるからさっさと芋を揚げろ」
「ヤメテ!?何その病院行こうか?みたいなノリ! そして気の毒そうな顔ヤメい」
(ってか急に回想シーンに入って来ないで)
「違うんだ巫女ろの、しょれ、助けたのはドリゅ ぁ?お、精 せいれえの なの」
「呂律(ろれつ)よ! ほら保護者か部下達~お宅の姫さん連れてって~」
テキパキとツッコミ、と油の準備をしながらも座敷に退場した美女が脱ぎ出すんじゃないかと横目でチラチラと、、うん、話を戻そう
目が合った?瞬間何かが迫って来た
俺もやられちまうのかって思った、思ったんだけど
優しく包まれた、んだと 思う
目を瞑ってしまったし詳しくは分からないけど何か衝撃を押さえながら?掬(すく)われた様なそんな感覚
見てた筈のアルにも確認したら「見てられるわけないじゃん!」と軽く怒られた
どうやら目を逸らしていたらしい
上から血の雨と死体が降って来るんだ
そりゃそうだ
んで、パッと目を開けた時には樹洞(じゅどう)の中って訳だ
アルに発見してもらった時には浴びた血で赤く染まってるし木に嵌(はま)ってるしで木に食われてる様な感じにも見えたらしい
半泣きになるもんだから慰めながら「逆に今どうなってんの?魔物とか奴らとか、あと俺とか」と状況を確認した
しかしアルの距離からは見えなかったのか「大樹?魔物?」と話が合わない
軽く周りを捜索してもらうが白く枯れた木ばかりで見当たらなかったらしい「そんなんあったら目立つと思うんだけど~」と小枝やら乾いた木の皮を抱え戻って来た
それどころか
奴らの亡骸も、血痕さえも確認出来なかったと言う
完全に奇妙な物語である
手頃な岩に持って来たそれらを置き、大胆に踵落(かかとお)としを繰り返し、少女は器用に火を焚いた
「ナニソレ発火法なんて科学的なの何処で学んだの?」って茶々入れたら「うっさいな~」とか言いながらお気に入りだというハンカチで顔中を拭ってくれた
(今度また王都行った時に買って、工房で借りて来てやらないといけないな)
こんな所だ
どうやらラフィはソレの事をドリュアスとか言う精霊なんじゃないかと言いたかったらしい
エルフ達の間では『白い森』が出来てから偶に不思議な声を聞く者もいるのだとか
「お~でも無事で何よりじゃよ、しっかしジンは変なのに好かれるのぉ」
「ん、うん、、もう狙われてるってのは分かったよ」
「いあいあそっちの意味だけでは無く精霊、くくっ 味方も含めてじゃな、随分好かれたみたいじゃのぉ」
赤鬼は口角を上げ、俺の腰元を指差す
「あぁもう油使うからあぶねえし電源切れかけじゃん布団行けよ~ って倉庫になんかまた増えてたんだけど!?剣?手甲?あと変な味方ってそれ自分も入ってたりすんの?」
倉庫から芋の箱を運び、少し恥ずかしかったから話を逸らしながら言い返してみた
けどそうだ
服を掴みふらふら揺れる幼女の事
戻ってからの件も話さないとだな
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