死骸の上に立つ

ずっと声が響いている。

何者にもなれない私という存在を否定するように、

私の生に句点を打たなくてはならない、のような焦燥が溢れ、

ぐるぐると巡る思考を無視して、眠ろうと目を閉じる。


いつも、足りないものばかりで、手を伸ばした先だって届くはずがないと切り捨てる私の声がする。

だけれど諦めれるはずがないと許せるはずがないと叫ぶ私がいて、

嫌だ何者にもなれない私に何も求めないでくれと喚く私がいる。


大人になってほしいと、親には言われた。

もう庇護を受けるべき子供では無いことは誰よりも私が重々承知で、だけれど、


成長出来ないまま、ここまで来てしまいましたよ、と。

当たり前にですら届いていないんだろうと懺悔しながら、

幼い私を殺せないまま、ここまで来てしまいました。

きっと僕らはいつだって昨日の自分を殺して生きている、だけれどそれを成長と呼ぶのなら、今だって嫌だと心が叫ぶんです。


誰が、答えを教えてくれるのか。

私ではない誰かになりたいと今日も願った。

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