頭が痛くて、心細くて、泣きたい夜

何も出来ない日がある。

何かとりあえずしようと思うにも、なかなか思い通りには動けないし、結局やらないといけないことが増えたりして、ただ焦る。


そういう日は気分が沈んでしまうのはどうしようもないことだろうとも思うけれど、これは頭痛のせいかもしれない、とも思う。

抱く感情一つ一つに掻き乱され振り回されてしまうような人間であるから、なんというか、気が沈んでしまうとそれこそ何にも手を付けられなくなって悲しくなってしまう。悪循環でしかない。


だけれど悲しくなった時、いつも考えることがあって、

私はこの悲しみから抜け出すべきなのだろうかという、純粋な疑問。

もちろん、当然、そう、それでも私たちは生きなければいけないのだから、自分の機嫌をとってあげて、何度でも立ち上がるべきだとは思う。


そう、思う、けれども。

なんだ、結局それだけのものなんだ、のような。


私の痛みがその意味をなくし蹴飛ばされるような、私が今感じているものを踏みにじられるような、私が、立ち上がった私が今の私である確証が持てなくなるような、錯覚。


きっと私にはこの答えには辿り着けないから、こんなこと考えたって何も生まれやしない、きっと無意味だ。

そう思いながらも、私は布団にくるまりながらも考えてしまっている、いつものように。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る