第14話 お仕事にまつわる世知辛い事情
前のエッセイで、オーストラリアはキャリアチェンジがしやすくて、日本もしやすくなってきてるっぽいな、て話をしました。
いい面もあると思うんですけど、裏を返せば、のっぴきならない事情もありますよねぇ。コメントで指摘してくださった方々、どうもありがとうございました。今回はオーストラリアのそのへんの世知辛い事情をちょこっと話します。
実は私、オーストラリアで二回リストラに合ったことがあります。
大幅な人員削減で同僚がザックリいなくなったことも数回ありますし、前に勤めていた会社や部署で、今はもうないものも複数あります。
リストラに合った友人・知人もたくさんいます。
メルボルンとロンドンで就労経験がありますが、どちらでも、リストラはとっても身近な存在です。いやん♡
リストラもよくあることながら、転職する人も多いので、企業側も新人教育にあんまりコストかけません。ってことで、新卒はほんっっとーうに就職するの大変です。即戦力が求められるので、在学中からインターンとかバイトとかでコネ作ったり、経験積んどかないと難しいです。
かつての日本みたいな年功序列や終身雇用は(私が知る限りでは)まったくなく、実力主義で、被雇用者は条件のいいところに移りやすい反面、ペーペーでも重役でも、サクッと切られることがよくあります。
年齢がそこそこいってても転職やキャリアチェンジしやすく、政府から補助が出るので学校にも入り直しやすいですが、転職やキャリアチェンジをせざるをえない状況に陥る人も多いです。で、転職やキャリアチェンジ、みんなが成功するわけでもないですからね。
キャリアにおいて、オーストラリアは日本よりも柔軟で自由度が高いように思いますが、その反面、会社に育ててもらって、守ってもらう、ということはあまり望めません。雇用側がLeaner(よりスリムで)& Meaner(より意地悪に)なってきていると、こちらでよく言われるんですけど、最近の日本もそういう傾向なのかもしれませんね。
今、失業率をパッとググってみたら、日本は約3%でオーストラリアは約7%。だからといって、お仕事のあれこれに関して、単純にオーストラリアのほうが日本より厳しいということでもないのでしょうが、いろいろ一長一短なのかな、と思います。
みなさま、状況はいろいろだと思いますが、たくましくがんばりましょう♡
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