第11話 明けましておめでとうございます。
一年前にひどい山火事被害に遭った町で、今、休暇を過ごしています。
一年経って戻ってきてびっくりしたのは、景色がまるで違うこと。ニュースやSNSで、森や家屋が真っ赤に燃えてるところとか、真っ黒に燃え尽きたあとだとか見ていたので、どんな町並みだろうと思ってたんですけど、今回戻ってみて、意外と緑が多くてホッとしました〜。
幹が炭みたいに真っ黒の木々がズラーっと並んでるんですけど、その真っ黒な幹から体毛みたいにわっさわっさと葉っぱが生えてるんですよ。それから、今まで見たこともなかったようなシダ、草、花、低い木が、地面に生い茂っていました。
普段は、背が高くて葉の多い木が光を遮るので、木の根元はあんまり植物が茂りません。でも、山火事で木が焼けると太陽の光が地面まで届くようになり、他の植物がうわーっと生えてくるらしいです。
炭みたいな幹から生えるワサワサくん、そのうち強い子が枝になって、あとは抜けるそうです。地面に茂ってる植物も、そのうちどんどん成長して、背が高い子が勝って低い子が枯れていき、何年もかけてまた以前のような状態に戻るんですって〜。
幸い、この町の山火事で亡くなった方はいなかったのですが、多くの方が家や店を失いました。復興されていた矢先のコロナ。観光地なので大打撃。でも、政府やチャリティーの支援もあり、破綻したビジネスは一つもなかったそうです。町の人たちがみんなで支えあって、驚きの復活を果たしていました。
元旦ということで、再生のお話でした。今年もよろしくお願い申し上げます。
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