第10話 姉達に復讐2



 そこまでやったら、他にする事がなくなってしまったので、姉達の様子を見に行った。


 姉達は、男達の不満のはけ口にされていた。


 何もできない、ただ見た目が美しいだけの女。


 ただの男にとって、そんな存在は荷物だったのだ。


 嫌な事があった日は暴力を振るわれ、良い事があった日は夜が明けるまでご機嫌取りを強要する。


 最初は我慢していた姉達だが、すぐに限界に達した。


 姉達と男達は喧嘩の尽きない毎日をすごしていた。


 だから、私は姉達に残された美貌を奪った。


 すると、男達は見事なほど手のひらを返して、姉達を捨てた。


 社会の闇にうもれていた組織に、姉達を売り払って彼女達をお金に換えたのだ。


 その後の姉達は、物言わぬただの肉のかたまりとして売り飛ばされた。


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