3.儀武一寸/意識が高いだけ
休日の朝は、目覚めたらまず布団を干す。その前に、乾かしておいた雑巾を濡らして、ベランダのアルミ手すりと支柱を拭いておく。敷布団と掛け布団を干したら、軽くシャワーを浴びる。その間に洗濯機を回しておく。ボディソープやシャンプーの残量を確認し、足りていなければ詰替え用から補充しておく。自動掃除機を動かし、洗濯機の中身を取り出し、ハンガーとピンチハンガーで干す。
台所から甘い香りが漂ってくる。先週、買い物に行ったスーパーで早生みかんが目につき、その場の勢いで買ってしまったが、案の定食べきれなかった。台所に立つ佐和は、朝から張り切ってそのみかんでジャムを作っていた。
「朝ごはんには間に合う?」
「ごめんね。ちょっと間に合わない。明日の朝のお楽しみでいい?」シリコンのへらの先から指先でジャムを掬い、ぺろりと舐めて佐和は応じた。「もうちょっとお砂糖入れればよかった」
「いいんじゃない? 甘さ控えめでも」
「味じゃないんだよね。これが」火加減を調整し、小さじ一杯の砂糖を加えて佐和は続ける。「ペクチンは、適切なpHと糖分がないとゲル化しないの」
「ペクチン?」
「細胞壁の多糖類」
「天然の甘さがあるってことじゃん」
「それはフルクトース。全然違うからね」
不機嫌そうに、かつ得意気に応じる佐和。こういう時に彼女が見せる表情が好きだった。
化学メーカーの研究所に勤めている佐和は、家でもよく化学の話をする。洗剤を買う時は必ず成分を見て、パッケージに書いてある謳い文句通りの効果がありそうか確認して、満足してから買う。料理をする時も、鍋やフライパンの上で起こっていることを自分の知識で納得したがる。学生時代に、初めて彼女の部屋に上がった時は、何かと化学の言葉で解説したがるのを、彼女なりの緊張の解し方なのだろうと思った。付き合うようになって、結婚して、その語りがむしろ佐和にとっては普通で落ち着くのだとわかった。
ステンレスの鍋を横から覗き込む。鮮やかなオレンジ色が、弱火でふつふつと煮立っている。台所の隅では、ポップアップのトースターが食パンをじりじりと焦がしている。電子レンジも動いている。中で回っているのは、フライパン要らずでハムエッグを作れるアイデアグッズだ。
よし、と言って佐和は火を止める。
「結構さらさらだけど、いいの?」
「加熱で長鎖が一度解けてるから。冷却すると集合してゲル化する」
「本当に?」
「まあ見てなさいって」
言葉は自信たっぷりだが、佐和はジャム作りがあまり得意ではなく、成功率はおよそ二五%であることを、儀武一寸は知っていた。
換気のために開けていたベランダを閉めて、ソファに座ってテレビをつけて、今日は何をしよう、と考える。冷蔵庫の中身。先週割れてしまったコップ。会社で使うメモ用のノートがもう残り少ないことを思い出す。
トースターと電子レンジが同時に小気味いい音を鳴らした。
佐和がダイニングテーブルに朝食を並べる。だが自分は、深底の皿にシリアルを入れて、牛乳をかけている。本人曰くダイエット中で、ここ一ヶ月くらい朝はシリアル生活をしている。全然太っているようには見えないし、むしろ普通より華奢な方だ。しかしそれを言うと、言葉にならない不満を貯めているような曖昧な返事をするので、もう触れないことにしていた。
電子レンジ調理とは思えない見事な半熟卵にトーストの耳を浸して食べる。佐和以外には知られたことのない、儀武のささやかな好物だった。
「今日、どうする? 買い物行かない?」と儀武は言った。「マグカップ、新しいの買いたい。車出すから、混まないうちにイオン行って、お昼は外でどう?」
「一個買うの?」
「割れたのは僕のやつだし」
代わりに洋画を観た時に映画館の売店で買ったマグカップを使っていた。向かいに座る佐和のカップは、無事だったペアの片割れだった。
「せっかくだから、ペアで買わない?」と佐和は言った。「そういうの、大事にしたいなっていうか。わたしは」
別に、マグカップがペアでなくなったからといって、生活や関係が破綻するわけでもない。あくまで、儀式のようなもので、佐和は昔から儀式めいたことにこだわった。歯ブラシ。パジャマ。食器。キーホルダー。時々、面倒だなと思うこともあった。結婚二年目を過ぎて、新婚気分はとうの昔だった。
それでもいつも、彼女に喜んでほしいという思いが勝る。五〇になっても、六〇になっても、七〇になっても八〇になっても、ペアのマグカップでコーヒーを飲む。そういう関係への憧れは儀武にもあった。ただ、少し、気恥ずかしいのだ。
「うん。全然恥ずかしいとかないし、ペアで買おう」
「嫌?」
「そんなことはない」
「照れてる?」
「全然」
「照れんなよお、あなた」テーブルの下で佐和の足が伸び、儀武の向こう脛を小突いた。「あ、でも出るのは昼前くらいにしない? 着いて、お昼食べて、買い物くらいで」
「駐車場混むよ?」
「でも忙しいでしょ、儀武先生。せっかくの休日なんだから」
図星だろう、という顔で佐和は微笑む。
儀武一寸というペンネームも、小説を書いていることも、それをナクヨムという投稿サイトにアップロードしていることも、佐和は知っている。そもそもの出会いが、大学の文芸サークルだったのだ。
ごめんね、と侘びて、食器を片付けてからPCを開く。
ペンネームは、学生時代に崇拝していたSF作家の名前のもじりだった。当時から今まで、SFばかり読み、書いている。学部は経済学部だし、特に理科系でもないのにサイエンス・フィクションに惹かれたのは、そこに無限の自由と想像力を感じ、現実に縛られていては描けないスケールの大きな寓話に魅せられたからだ。しかし、サークルの部誌用に書いた作品は、坂下さんという同期の女子学生に徹底的に酷評された。
理学部の学生だった坂下さんは、儀武の作品の科学的な不整合を並べ立てた。そして、細部に神が宿らない作品がどんなに大きな寓話を書いても無駄、自由や想像力を言い訳にするな、アップデートされないクラシックはただのゴミ、とコメントした。最初は腹が立った。そんなことを頭の固い理系が言っているから日本のSFは冬の時代になったんだ、と喧嘩もした。そのくせ、彼女の書くものはハードSFではなく、SFとファンタジーの中間のような、曖昧模糊とした叙情的な作品なのだ。
部室では他の部員を巻き込んで。活動がない日は大学のカフェテリアや近所のファミレスでふたり、延々と語り合った。試験やレポートの提出日が近くなれば、一旦小説のことは忘れて勉強に没頭した。儀武は理学部の教科書の分厚さと値段の高さに驚き、坂下さんは計量経済学や数理経済学の教科書に数式が並んでいることに驚いていた。やがて互いの一人暮らしするアパートで、実家のことや互いの友達のこと、家族のこと、そして自分たち自身のことを話すようになった。坂下さんの下の名前は佐和といった。
佐和の叱咤の甲斐あってか、儀武は在学中に、公募のライトノベル新人賞を受賞した。ライトノベルを選んだのは、「変わったセンスにキャラを足せば、見たことない作品になると思う」という佐和のアドバイスがあってのことだった。長編をちゃんと書き上げたのは、その投稿作で二本目だった。一本目では、別のラノベ新人賞で最終選考の一歩手前まで進めたから、自信がないわけではなかったが、受賞した時は有頂天になったし、佐和とふたりで無茶な飲み方をしてふたりで倒れた。
だが、他の部員の反応は冷ややかだった。
所属していた文芸サークルは大学のキャンパスのある土地の名を冠しており、どちらかといえば純文学寄りで、SFやミステリのようなジャンルものは主流ではなかった。学内には他にラノベ同好会、SF研究会、ミステリ研究会が別個に存在しており、人間的にも思想的にも伝統的に対立していた。そしてSFでは非主流のファンタジー寄りのものが好きだった佐和も、ハードSFより思弁的な作品や言語・認知等の文化系の題材を用いたものが好きだった儀武も、SF研究会は肌に合わなかった。
そして、部員は書店に平積みされる娯楽小説すら嫌悪するような硬派ばかりで、彼らの書くものの文学・文芸的な価値や質はともかく、若い読者を狙ってキャラクターの絵で釣って刹那的に消費されていくライトノベルもまた嫌悪の対象だった。それを書く作家も、作家と見なすことすらおこがましいと考えていた。
彼らは儀武の受賞を表向きでは喜んだ。しかし裏では、あら捜しに余念がなかった。特に、ヒロインの造形のかなりの部分を佐和が占めていたのがよくなかった。彼らは笑った。ストーリーや設定も、あれとこれの継ぎ接ぎだと笑った。必然、儀武は彼らと衝突し、三年の夏前にサークルは辞めた。前後して、居づらくなった佐和も辞めた。
就職活動が忙しくなっていた。
専業作家として活動するつもりはなかった。儀武も慣れないスーツと革靴で合同説明会に参加し、企業訪問し、面接を受けた。しかし、エントリーシートを書くたび、こんなものではなく小説を書きたい、と思っていた。ストーリー性が大事ですよ、などと就活情報サイトに書かれていることが、尚更その違和感を加速させた。
受賞して関わるようになった編集者との相性もよくなかった。佐藤というその編集者は、ラノベらしくない儀武の作風を矯正しようとした。提出したプロットのうち、儀武が一番書きたいと思ったものに佐藤は最低点をつけ、一番つまらないと思ったものに最高点をつけた。そして最高点でも、実執筆して出版する価値なしという意味合いのことを言われた。
就活も作家稼業も上手く回らない日々。佐和と会う頻度も減った。彼女も研究室に配属されて忙しくなっていた。それでもしばしばアパートに顔を出してくれて、部屋の掃除や食事の支度を手伝ってくれた。そして、まだ気が早いとわかっていながら、結婚の二文字が頭の中をちらつき始めた。彼女を幸せにできるのか。尽くしてくれる佐和に見合う大人になれるのか。逃げてしまうのは簡単だった。何もかも佐和が勝手にしていることだから、負い目を感じたり責任感を持つ必要などないのだ、と自分に言い聞かせることもできた。
しかし、儀武はある日、佐藤に会って頭を下げ、商業出版の世界から身を引くことを告げた。賞に選んでもらい、賞金も出してもらい、だが彼の期待に応えられずに、受賞後一作目を一向に書くことができない自分が歯痒く、侘びずにはいられなかった。身を引く、という言い方は気取りすぎていた。単に、ついていくだけの才能も能力もなかったのだ。
佐藤の反応は淡白だった。残念ですよ、本当に期待していたんですなどという言葉を並べていたが、強く引き止めることはなかった。ちゃんと褒めて、惜しいと思っていることを伝えて、しかし一線は引く。トラブルの種を事前に潰しておく慇懃な言葉。それで、新人賞を受賞した作家が書かなくなることが、彼にとっては珍しくもないことなのだとわかった。
翌日、面接を受けていた会社から最終面接の電話が入った。結局、その会社から内定が出て、儀武は就職することを決めた。
就職を機に、佐和と一緒に住むことにした。彼女の職場は越谷の方で、儀武は都内だった。住まいに選んだのは、埼玉南部の、どちらの職場にも一度の乗り換えで行ける駅から徒歩圏内の賃貸マンションだった。若い世代からの人気が高く、暮らしやすいと評判だった。そのせいか少し家賃は高めだったが、ふたりの収入を合わせれば十分支払える額だった。街を歩けば、子連れの若い夫婦をよく見かけた。
儀武が就職したのは、中堅どころの食品メーカーのマーケティング部門だった。最初の一年は仕事を覚えるので精一杯だったが、先輩について自分が携わった商品がスーパーに並んでいるのを見ると、誇らしい気分になった。二年目になって、初めて提出した企画書は、上司に「悪くないんだけどねえ」と言われた。
「文章は上手いけど、余計な表現が多すぎる。要点を、簡潔に、誰にでも伝えることを第一に考えろ」
真っ赤にされて返ってきた企画書を前に、少し呆然とした。未練などないつもりだったのに、作った企画書には嫌というほど、やめたはずの小説への未練が溢れていた。
新人賞の賞金と、一冊出した小説の印税には手をつけていなかった。いい機会だと思い、二年目の夏のボーナスを合わせて、車を買った。見通しのいい国産のコンパクトで、三万キロほど走った中古のハイブリッド車だった。自宅は鉄道駅から徒歩圏だったが、周辺の商業施設は車での来店を前提にした郊外型が中心で、不便を感じることが多かったのだ。
ふたりとも大学時代に合宿で免許を取って以来のペーパードライバーだったから、最初はおっかなびっくりだった。危ない、危ないと徐行運転していたら、後ろからクラクションを鳴らされることも何度もあった。そして少しずつ慣れていった。
台所に、滅多に使わない珍しい調味料のストックが増えた。食器が増え、家具が増え、一人暮らしの家から持ってきたテレビを買い替えた。学生時代に着ていたコートを着なくなり、ローテーションさせるスーツがクローゼットに増えた。佐和はランニングを趣味にし、洗面台に基礎化粧品が登場した。
ある日の風呂上がりに、佐和が「白髪、増えたねえ」と言った。
あなただって肌艶がちょっと失せたでしょ、と言い返そうとして、やめた。だが、何を言おうとしていたのかは全部伝わってしまっていて、ひと頻り小突かれて怒られた。
テレビからは流行りのドラマが流れていた。この手のドラマには珍しく脚本が評判で、毎週感心しながら見ていた。佐和も、科学考証がしっかりしていると感心していた。今週の物語も終わりに近づいていて、感動的な場面のバックで売れているアーティストの主題歌がかかっていた。
「結婚しよう」と儀武は言った。
「……今?」首をかくんと前に出して佐和は応じた。
「それは、時期って意味? それとも……」
「話の流れ! タイミング!」
「確かに」
「確かにじゃないよもう」
「ごめん。一生に一度だし、レストランとか予約すべきだった。指輪とか、フランス料理とか」
「予約して行くフランス料理より、予約しないでふらっと入れるイタリアンが美味しい方が好き。それと、指輪は一緒に選びたい。あなたが自分で選ぶと、ものすごく変なのかものすごく無難のどちらかになりそうだし」
「そんなことはない」
「いーや、絶対そうなる。超シンプルかありえんくらいダサいかどっちかになる」これみよがしにため息をつき、ソファの上であぐらを組んで佐和は言った。「いいけど、ひとつ条件出していい?」
「条件?」
「書いて。小説」
心臓が大きく跳ねた。
就活していたとき、佐藤との話の内容を伝えて以来、佐和と小説のことを話したことはなかった。出版されたものや雑誌に載ったものを読んで、感想を言い合うことはあっても、かつて自分たちがサークルで書いた作品のことは話さなかった。あれは終わったことだと、互いに、慎重に避けていたのだ。
だが、避ける時の感覚が、佐和と自分で大きく違っていたことを、儀武は思い知らされた。儀武が避けたのは、区切りをつけて決別し、目を背けた過去だからだ。佐和にとってはそうではなかった。儀武が避けようとしていることがわかったから、佐和は避けていたのだ。
むしろ彼女は、サークル時代やその後のことを思い返して語り合いたかったのかもしれない。喧嘩別れのようになってしまったが、あれは確かに青春だった。忘れられない時間だった。そして出版からの挫折も、避けるべき傷跡ではなく、懐かしむべき記憶だった。そして、ふたりとも二八歳だった。
「あなたはね、書いた方がいいと思うの。書きたい気持ちがずっと燻ってるの、見てればわかるし。別に、また賞を獲れっていうんじゃなくてね。ネットに載せるっていう手もあるし。わたしも読みたいし。んー、違う。読みたいっていうか、読みたくないわけじゃないんだけど、むしろ……」そこまで言って、佐和はソファの縫い目を数えていた目を上げた。「書かない理由にわたしを使わないで。書いてるあなたの方が、わたしは好きだから」
その一言ですべてが決まった。
確かに、佐和の存在を、言い訳にしているようなところがあった。普通の生活。普通の幸せ。それを守り、育むばかりの人生への違和感を、佐和の存在をいいように使って押し殺していた。でも、当の佐和が何もかも気づいていて、理由にされるのが嫌だと思っていて、それでもなお一緒にいてくれると言うのなら。
書かない理由は何もなかった。
そして結婚して、生活自体は何も変わらないはずなのに、何もかもが変わってから、二年。
儀武一寸はPCに向かい、小説を書いている。書くことで達成したいことがあるわけではない。賞が欲しいわけでも、数字が欲しいわけでもない。認められたいわけでも、褒められたいわけでもない。ただ、書きたいから書いている。
今取り組んでいるものも、かつてと同じSFだった。五感を操作するデバイスを肉体に埋め込むことが一般的になった世界の、料理人の話だ。相手の思う美味しさをデバイス間の通信で読み取って送信することが料理人の役割になって久しい中で、主人公は本物の素材にこだわり続ける。そして、いつもひとりで来店する常連客の女性に恋心を抱き、彼女がオフデバイスで自分の料理を味わってくれる日を夢見ている。だが、彼女が味覚の電子化ソフトウェアを開発した企業の研究者であることを知り、深い挫折を感じる。オチをどうするかが決まらない。
佐和に見せたら、きっと彼女は設定の理屈に合わない部分を徹底的に指摘するのだろう。だから、見せるのは完成してから。書き上がってしまえば、こちらも出来上がったストーリーを元に反撃できる。理屈と物語の対決だ。いつか始まるだろうやり取りが楽しみで仕方ない。
発表、というほど偉そうなものではないが、書き上がった作品は、ナクヨムというWeb小説サイトにアップロードしていた。長編が二作と短編が五作。完結済、の表示が少し気持ちいい。短い文字数でとにかく更新し続けて連載中の状態がずっと続くのが普通であるWeb小説の文化には、未だになかなか馴染めないでいる。
更新告知と、作品のちょっとした裏話を呟くために、ツイッターのアカウントも作った。すると驚くことに、かつて一冊だけ出版した商業作品を読んでいた、という人とも出会った。やり始めると、作家同士の交流のようなものも面白く、進捗報告やただの日常のようなツイートもしてしまう。
近々始まるというコンテストにも、今取り組んでいる短編が済んだら、新しい長編で参加するつもりだった。
編集中のファイルを保存し、ウェブブラウザを開き、ツイッターに書き込む。
《@gib_son_WF 今日の進捗二〇〇〇字。買い物の支度をする妻の圧を感じます。》
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