カラオケ
あれから1ヶ月、毎日お昼は4人で食べるようになった。みんな楽しそうだし、小春はドキドキしっぱなしみたいでそんな小春が可愛く見える。4人でご飯食べる未来は今日もいつもと同じ風景だ。
「そういえばさー。カラオケ行こって前言ってたじゃん?行ってないから行こうよ!」
陽介が言い出した。
カラオケの事すっかり頭から抜けてた。
「私も行きたい!!」
「お!小春いいね!湊も美織も行くだろ?」
「うん、行く行くー」
「俺も行きたい」
「どうする?土日にする?」
「私、今日お金持ってきてないから、土日がいいな」
「じゃあ、土曜日にしよ?」
『賛成ーーー』
結局集まるのは土曜日になった。
その前日に未来が見えた。みんなで集まってカラオケで歌って楽しそうな未来。そして、小春と陽介くんが仲良くなっていく。湊くんと私で座っていて何か話してる未来だった。
カラオケの音で聞き取れなかった。そこからは見えなくなってしまった。
ー土曜日ー
私は朝からヘアーアイロンで巻いて短いポニーテール。メイクはブラウン系に。リップは少し赤みが入った色。そして、ゴールドのネックレス、右手にゴールドの細い指輪をした。服装はジーパンに茶色のダボっとしたパーカーを着て、パンプスを履いて、ショルダーバックを選んだ。決めすぎずゆるすぎずのいいぐらいのおしゃれをした。
待ち合わせ場所に行くと
みんなもう待っていて、陽介くんは流行のおしゃれな感じ、湊くんはシャツを使ったクールな服装だった。小春は可愛いすぎて。黄色いワンピースでいつものメガネじゃなくてゴールドの縁の眼鏡だった。靴はパンプスで鞄はショルダーバッグ。
「おっそーーーーい!美織が先に歌えよー」
「ええええええ」
陽介くんがからかってくる
「さ、行こうか」
「楽しみだね」
そんな事いいながらみんなでカラオケに行った。
やっぱり1番は私だった恥ずかしいけど歌った後、みんなシーンとしている。その後に拍手してくれた。
「美織!すごく上手なんだー早く教えてよ」
「美織!うまいじゃん。すごいな」
「美織うまかったよ」
みんな褒めてくれた。嬉しかった。今まで人に褒められたことなんてなかったから、なんかくすぐったく感じた。
その後、陽介くんは上手くはなかったけどノリノリで歌ってた。小春は声が可愛くて癒された。湊くんは淡々と歌っていた。
陽介くんが歌っている時、湊くんが私の横に来た。
「美織は俺と一緒な気がするって勝手に思ってたんだけどたぶんそうだと思う。」
「え?一緒って?」
「んー、なんていえばいいのかな。あの2人がいない時に言うよ」
「うん。(なんだろう)」
小春と陽介くんは2人で歌ったりしてすっかり意気投合。夕方になってカラオケを出て、解散しようということになった。
「私たちこっちだから!じゃあね、美織、湊くん。また月曜日ね」
「じゃあなー、湊、美織またなー。小春!ちょっと待てよー。」
慌てて小春を追いかける陽介くんに笑ってしまった。今日、少しは進展したかなー。
「さ、俺たちも帰ろうか」
「うん」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます