生徒会立候補者演説(?)
蛍火(ケイカ)
演説
司会進行「では、生徒会長立候補者、櫻井 雅成さん、演説をお願いします。」
司会進行の声が体育館に鳴り響くと体育館は拍手の音に包まれた。
櫻井は立ち上がり、ゆっくりとステージの中心に歩いていった。そこに着くと櫻井は一礼をし、話し出した。
櫻井 雅成「皆さんこんにちは、僕は3年2組の櫻井 雅成です。僕はこの学校をより良くしたい!という思いは一切ありません。僕は、生徒会長という権力を使い、皆さんを恐怖のどん底に突き落とし、絶望する顔が見たくて立候補致しました。」
体育館は生徒たちのザワザワした声で包まれた。
櫻井 雅成「皆さん、静かにしてください。落ち着いてください。皆さん静かに...
静かにしろって言ってんだろ!」
バァン!
櫻井はどこから取り出したのか、拳銃を天井に向け、引き金を引いた。
体育館はシーンと静まり返った。
櫻井 雅成「まぁ皆さん僕に逆らうとこの天井みたいに風穴が空きますので気をつけてください。では、話を続けます。あ、ちょっとそこの君。そう君だよ君。黒髪ロングの君だよ。ちょっとこっちに来てよ。いいからさ。」
少女は恐怖のあまりその場所から動けなかった。
櫻井 雅成「君、僕に逆らうってことだね。」
櫻井はまた拳銃を取り出し、今度は天井ではなく、少女に向かって引き金を引いた。
バァンッ!
少女は口から血を吐き出し、床に倒れた。生徒たちは叫び声をあげて、退いた。
櫻井 雅成「あーあ、可愛い子だったから、近くに居て欲しかっただけなのになー。え?もう演説時間終わり?まじかー!あ、投票よろしくね。しなかったら、分かってるよね?」
櫻井は不敵な笑みを浮かべてその場を去った。
翌日、櫻井は当選する訳もなく、刑務所に居た。
生徒会立候補者演説(?) 蛍火(ケイカ) @sakuyahimesinja
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