カクヨムコン終了〜自作の比較によるコンテスト効果考察
〜本編では決してあり得ない二人の主人公の会話形式でお送りします(筆者の気力と時間不足のため〜このスタイルも本編ではあり得ない)〜
こちら、極寒のシレア。兄王子との外出の前に一時だけ待ってもらい、アウロラはユークレースからの通信を開ける。ここ数日でやり取りしたユークレースとの一言連絡が連ねてあるはずだ。
*
一方、南国のリアは現在、シレアと同じように寒波に襲われて雪模様。季節が定まらないユークレースの世界においては、四季のめぐりが一定したシレアと季節が一致したのは偶然か必然か。
ラピスは伝書鳩から紅葉色の組紐がついた書簡を外すと、するするとそれを解いた。双方ともに催し物に必要なことは全て終えたはずだ。
——前略、ユークレース国 ラピス王女殿下——
「いかがお過ごしでしょうか。我が国の方はお恥ずかしいことに貴国より大分遅れ、数日前に例の催しに必要な書を全てまとめ上げました。貴国のご繁栄はシレアにも報じられております。心よりお慶び申し上げます」
——前略 シレア国王女 アウロラ姫
「お気遣いのお言葉に感謝申し上げます。おかげさまで我が国には国外より数多のお客様にいらしていただきまして、催し物期間中におよそ四十あまりの満足度(星)を頂いております。お寄せ頂いたご意見は総数でも323に上り、驚愕しております。
差し支えなければ、ラピスとお呼びください。アウロラ王女殿下より若輩者でありますゆえ、そのようなご丁寧なお言葉をいただきますとかえって恐縮してしまいます」
「そのようなお申し出は望外のこと! ありがとうっ! もうやっと間に合ったと滑り込みね! そちらに比べるとシレアの方は数にして差が歴然で、コンテスト新作の威力というものを目の当たりにしたところ」
「そんなに? そちらはもう連載から随分経っているのに?」
「多くの方に読んでいただいているありがたい状況は同じよ。でもすごいの。入国満足度(星)は期間中だけだと十五ほどの増加、過去と合わせても意見数(コメント)は総数130。この差はすごいわ。長期滞在(フォロワーさん)は64対60とそちらとあまり変わらないの」
「あら、個別評価もすごいみたいね。コンテスト期間以外も含めると、貴国シレアは入国回数(PV)4604回に対してユークレースは3720回、一方で各お店や観光地へつけられた評価(ハート)はシレアが1437個でユークレースが1189個。ユークレースがここまでシレアに接近するなんて」
「お兄様が担当なさった時は、大体ユークレースと同じだと思うわ。現状での評価になるからフェアじゃないけれど、入国回数は6398、満足度は142、意見数は342ね」
「これはさらに複数の参加国で比較してみると面白い結果が出そうね。まあ来年度の参考になるかはわからないけれど。あとは催し物期間外に読んでくださった方がいらっしゃると、いただいた紹介文(レビュー)の時期が違うから観光客は集中しないでしょうし」
「他の国のものに回れていないのは残念だわ。昨年は多くのものを見聞きできたのだけれどね」
「それも影響しているのではないかしら。帰国の兄王子殿下は相当に足も軽いと仰っていたでしょう? やはりご興味を持って回られていると、いらしてくれる方も多いのかしら」
「そうなると期間中に時間がない、余裕がないというのが致命傷になってしまうのね。ゆっくり読みたいものを急いで読むのはどちらにとっても良くないのだけれど」
「友好を広げられない、という点は残念かも」
「残り期間でどう動いてくれるのかしら」
王女二人は、予測のつかない状況にお互い不安を抱えるばかりだった。
***
昨日終わりましたね。終わってしまいました。短編の新作はかけずになってしまいました。ていうか早い。終わるのが。
さて、右に出しましたが、新作投稿だった『楽園の果実』と旧作の再投稿だった『時の迷い路』。数値で出してみると本当に激しく差が出ました。
どちらにしろ、コメント一つ一つはどれもとても嬉しいので、シレアの方もありがたく楽しく読ませていただいた&感謝はもちろんです。
というお礼を先にきちんとお伝えしたい上で、このデータは興味深い。
客観的に考え、コンテスト期間である、という効果が非常によくわかるものだと思いました。
この点で見ると、あくまで自作二作の比較という狭い範囲の上とはいえ『楽園の果実』の追い上げはすごいです。本当にありがとうございます。まさかこんなに多くのコメントが。殿下に迫っていますから。確かに話数も若干多いですが、それはそこまでの原因ではないでしょう。
そしてコンテストに新作出演でなかった妹はこれらの数値でいくと後退。
以上の統計からすると、やはり読者獲得には新作有利、ということなのでしょうか。他に旧作投稿されている方、ご様子はどうでしょう。
もう一つ、初めに宣言した通り、今年はあまり読み回っている時間もなく、というのが現状です。これも去年と大違いです。そしてやはり去年はそのおかげもあって、新しく『天空』で初めて読みに来てくださるユーザー様が多数いらっしゃいました。もちろん今年も長編のお客様では『楽園』が初めましての方はそれなりにいらっしゃいました(お越しいただきありがとうございます!!)。一方、多くの読者様は普段よりお付き合いのある方々(いつもありがとうございます!!)です。
営業読みをするつもりは皆無(むしろやりたくないそんな失礼なこと)ですので無闇に読み回ろうとはしたくないししませんが、やっぱりユーザーさん同士の繋がりがカクヨムの大きな特徴なのだというのも実感いたしました。
その点ですごく残念なのは、ものすごく自分の好みに合う小説でも読みにいけなかったことなのですよね。
実は気になっている小説もたくさんあるのですけれど、方々からお話を聞く限り、コンテスト中に読み切れないのにフォローしたりすると営業に見られる可能性もありそうで、などなどの懸念から気軽なフォローもできず。もしかして面白そうと既に数話読ませていただいて足跡残したものもそう見えるのかな、と噂に怯えております小心者です。コンテストストレスってこのことか、と実感。。。
Twitterの宣伝効果は? というと。
私の宣伝が下手なのもあるでしょうが、私自身はあまり効果はなかったかな、と思います。新規でいらっしゃる方は特に増えず、でした。フォロワーさんに更新のお知らせをするのはいいかもしれません。コンテスト中って通知が多くなるので、見落とされるかもしれませんから。
Twitterで良かったことといえば、たとえご新規様が増えずとも(それは自分の責任)、フォロワー様方がRTしてくださるお優しいお心遣いに恵まれまして、それに勇気づけられました。ありがとうございます!
1/31までの結果による数値上の考察は以上です。
そしてその数値関係なくそれでもやっぱり思うのは、ユークレースにしろシレアにしろ、本当にありがたいです。ありがとうございます。
及ばずながら真剣なファンタジーを目指す身としては、私の作品は決して気楽に読める話じゃないよなぁと思うので、完結まで読んでいただけて。そして完結まで来てくださった方々皆様がお星様を下さる。
さらに加えてシレアの方では『時の〜』一気読みの方が、読了後にさらに兄編を一気読み、番外編も一気読みしてくださいました。
ありがたすぎる。一喜一憂なコンテスト期間中、一つ一つが大きな喜びになっております。あと癒し。
とりあえずコンテスト投稿期間終了の報告とご挨拶を書かなきゃ、とこんな長い文章になってしまいました。
改めまして、重ね重ね御礼申し上げます。あと六日。残り少なですが、引き続き読んでいただけたら大変嬉しく思います。
『楽園の果実』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894170460
『時の迷い路』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889868322
皆様の作品の方も、微々たるものですが発掘して推薦したいものは積極的に応援を! と思いまして、休憩ほとんどカクヨム見てます(笑)
次回の更新では、他薦ができればと思っています。(失礼にならないまともな文を書ける余裕があれば)
あ、楽園の果実、番外編滑り込みしました。同題異話SRJan. 「凍えるほどにあなたをください」、第1話投稿時間一月三十一日二十三時五十八分。ギリギリでした。主催者様、すみません。
ラピスとクエルの仲良しな一夜(?)です。健全です、念のため。後日談です。
ご気分が向きましたらいらしてください。
このエッセイ読み直ししないので、文章変だったら失礼をば。
目指せ次回他薦。
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