推敲推敲推敲推敲
昨日の晴天が嘘かのように、どんよりとした天気だった。気温も低く、厚手の上着を着ても震えそうになる。
クエルクスは空を見上げ、それから海の波を見やった。今日、重要な伝書鳩をシレアに飛ばさなければいけないというのに、天候が持つだろうか。下手したら鳩が先方についたとしても、鳩も書状の中身もひどい有様になるのではないか。
高波が起こる予感を覚えながら、廊を急ぐ。
*
「あれっ」
鳩小屋に着くと、すでに先客がいた。普段こちらにいるはずのないラピスが、小屋の前の石組の花壇に座ってぶつぶつ何か言いながら書状を読んでいる。
「早いですね。もう書き終わったんじゃなかったんですか」
「眠れなかったのよ……気になってしまって直して、を繰り返していたらすごく遅くなっちゃって」
言われてみれば、ラピスの目の下にクマができていた。クエルクスは呆れて諭す。
「そんな、急ぐものでもないのだし朝にすればいいのに。美容に悪いですよ」
「クエルクスのせいでしょう!!!!!」
なぜ、怒られているのか————見当がついてしまって、クエルクスは後退した。もう何も言えない。何か一言でも口にしたら、本気で一日、口を聞いてもらえるかわからない。
どうかラピスの書状がシレア及び他国の目に触れたとき、自分たちのいまの混乱状態が出ていないことを願う——
***
おはようございます。本編、クライマックスもクライマックスに来ました。いつも読んでいただきありがとうございます。
昨日もコメント、たくさん嬉しいです。もうどうしましょうね。大変なことになっちゃってますね。
さて、今日が重要回。はぁ、自分にとってはかなりチャレンジな回でした。何度も推敲したはずで、もうあとは誤字脱字を確認、というだけだったのですが。
夕方、買い出し時に少し気になる部分が→
仕事が夜に詰めなきゃいけない状況になってしまって、22:30ごろやっと終了。さて、ちょっと書き足してあともう一度、読み直して予約投稿しよう→
12時過ぎにとりあえず終わり。お布団で読み直して寝よう、とココアを飲んでお布団に→
読み返していたら、気になって気になって、推敲、推敲、推敲→
もう大丈夫、寝よう! と思った後に、また一つ、また一つと言い回しが気になって修正→
読み直し完了、ようやく就寝。
午前三時。
そして今日は家族が早くに出勤ということもあり、六時台に起床。
眠い! です。どうしてくれようクエルクス。
今回の回は、うん、得意とは決して言えないタイプの文章なので、皆様の裁定をお待ち申し上げます……。
最新話の更新は、十時過ぎにしようと思います。日曜日なので。
まだ読み返したらきっとまた、何かあるのでしょう。キリがないので、もう今日の投稿までは読み直しはやめます。カクヨムにお手本にしたい作者さんが相互フォローさんの中にもたくさんいらっしゃるので、必要とあらばまだ推敲します。
推敲、に終わりなし、です。でも小説も他も、向上心を捨てたら、そこで終わりですから。
せっかく早起きしたから、今日はあと数日かけようと思ってた仕事を一気に片付けることにします……。眠いよクエルクス。
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