物語内の地名+十万字越え
アウロラが書状を読み終えたところで、カエルムが書棚から地図を取り出して机上に広げた。シレア周辺の地図と、ユークレース地域の地図だ。後者では大海に突き出した半島から北に向かって大陸が広がっている。
自国の地図と見比べながら、カエルムは紅葉型をした木彫りの重しを地図上に置いていった。
「何してるのお兄様」
「伝書鳩の航路を確かめている。シレアからユークレースの距離は長いからな。どこかまで飛ばせば、そこからは郵便馬車に切り替えるのも可能だろう」
「向こうは陸上輸送が発展してますからね。シレア辺りは山が多くて難しいですけれど」
そうしてロスはシレア周辺の地図の要所に置物を置いて印をつけていく。
「シレア王都は中央に時計台、それを挟んで左右にふたつの塔があって、時計台と南北の並びで王城。都の中央を流れるシューザリエ川南側にテハイザ。シューザリエ川の上流に
ロスの指の動きを見ながらアウロラも地図を確認する。一方のユークレース周辺はシレアよりも土地が細長い。
「こちらは半島の先に首都のリア、そのすぐ北にリノ、それからフィウの渓谷を通ってパニアね。パニアからトーレ山脈を抜けてジノーネの街に入ればここからトーナ王国」
「シレアとは随分と地名の感じが違うな、そちらは。何か由来があると聞いている」
ただしどちらの国もそれぞれ海の向こう側のことはよくわかっていない。まだまだ海洋調査が必要だ。
***
こんばんは。あけましておめでとうございます。
こちらは更新しておらず、ご挨拶が遅れました。本年もよろしくお願いいたします。新年から『時の迷い路』『楽園の果実』にお越しいただき、ありがとうございます。
突然ですが、架空世界を舞台にしている方、土地の名前の付け方ってどうなさっていますか?
悩みませんか? 人物名もそうですが、けっこう決めるのが難しくて。
いくつかの作品を書いていて気づいたことは、自分は割と土地の構造を書き込むのが好きらしい、ということ。そうなると名称がいるのですよね、当然ですが。
どうやって皆さん決めてるのかなと疑問とともに、じゃあ私は、というと。
シレアシリーズは適当です。原案が10年くらい前にあって、序盤は書いてあって、もうそこでシレアもテハイザもありました。
なのでそのままです。しかしシリアに間違われやすいので、この点は失敗(汗
楽園の〜は旅の話でそうもいかず……イタリアの地図とにらめっこ。地名の一部をとっています。
途中まで名前の由来にしたところをメモしていなくて、わからなくなりました。
途中からはGoogleマップにマークするようになりました。
こんな感じ。
リア=シチリア
リノ=ラウリーノ?
ヴェント=ベネヴェント
パニア=カンパーニア
トーレ= トーレ・ルパーラ(トーレはタワーの意味)
フィウの渓谷とジノーネ(フロジノネ?)、トーナがわからなくなってしまった。一応北上してたのですけどね。
さてさてこちら、下書きが十万字超えました。ラストスパートに入ります。仕事の合間に描き終えられるか……
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