第65話ストック整理
目の前にステータス画面が広がっている。
名 前:エルト
称 号:街人・神殺し・巨人殺し・悪魔殺し・契約者・聖人
レベル:914
体 力:2500
魔 力:2500
筋 力:2500
敏捷度:2500
防御力:2500
魅 力:16800
【スキル】
スキル:農業Lv2 精霊使役(40/84)
ユニークスキル:ストック(903/915)
【ストック】
・イビルビーム×9980
・パーフェクトヒール×99954
・ヴァーユトルネード×50
・解析眼×652
・ダークウェイブ×1
【アイテム】
・神剣ボルムンク
・ディアボロワイン×480(超高級酒)
・バハムートワイン×480(超高級酒)
・リヴァイアサンワイン×480(超高級酒)
・金の果実×1235(食べると全てのステータスが10増える)
・銀の果実×2204(食べると魔力が10増える)
・赤の果実×3506(食べると体力が10増える)
・青の果実×3566(食べると敏捷度が10増える)
・黄の果実×4209(食べると筋力が10増える)
・緑の果実×4588(食べると防御力が10増える)
・虹の果実×32(食べると魅力が100増える)
・虹色ニンジン×16912
……etc
「アークデーモンやクズミゴハイデーモン。他にも色々倒したからレベルがまた上がってるな」
その上、ステータスアップの実も積極的に食べているので他のステータスもレベル以上に上昇している。
「問題は1レベル上がることに1ストック増えるということ」
ここにきてレベルが上がり辛くなってきた。流石に高レベルなので敵を倒しても簡単に上げられない。
俺のユニークスキルの【ストック】は、取り込めるアイテムやスキルなどを1つの枠としてカウントする。現在は915種類のアイテムやスキルをストックできるのことになるのだが。
「ステータスの実を食べても枠が広がらない以上、対策を練る必要があるからな」
その結果として考えたのが今回の建物の賃貸だ。
これから俺は再び迷いの森を踏破して邪神の城へと向かうつもりだ。
現在埋まっているストック枠は903。つまり空きは12しかないで、整理しないで戻ると途中で手に入るレアアイテムやレアモンスターの死骸をストックできなくなる可能性が高い。
「そんなわけで、取り敢えず物置き場が欲しかったんだよ」
「ほぇぇ……。流石御主人さまなのですよ」
俺はマリーにかいつまんで説明をすると感心した様子でマリーは俺を見た。
「とりあえず、ステータスアップの実とかワインは出さなくていいかな」
エルフの村に戻った時に宴会もするだろうし、すべて取り出さなければストック枠を使ったまま。割れ物ということを考えるとそのまま保管しておいた方がよいだろう。
他にはステータスの実も同様だ。どうせ邪神の城にいって回収してくるので枠を使ってしまうので、今取り出す必要はない。
「魔法を付与していない貴金属とか使い道がなさそうな装備は一旦置いていくとするか」
そう考えた俺は、ストックのリストの中から次から次へとアイテムを取り出していく。
「マリーも手伝うのですよ!」
俺が取り出していくアイテムをマリーは種類別に分けてくれる。
長年生きているだけあって、アイテム類にも詳しいので助かる。
「ん、御主人さま。このアイテムなのですが……」
「なんだ?」
マリーは俺が取り出した中から指輪と杖とペンダントを持ってきた。
「これらのアイテムから邪神の臭いがするのですよ」
それらは邪神が身に着けていたアイテムだ。
「【福音の指輪】に【帝のペンダント】あとは【神杖ウォールブレス】か」
解析眼を使って情報を読み取る。いずれも神器クラスの凄い装備だ。
「とりあえずこれは持っていくとするか」
結界を破って入ってくる人間がいるとは思わないが、盗られたら不味いものは置いておかない方が良いだろう。
「よし。大体こんなもんかな?」
「ふへぇ……。疲れたのですよ」
数時間かけてアイテムを整理し終えた。
目の前の床には所狭しとアイテムが置かれてる。これらのアイテムが一つの勢力に渡ろうものなら勢力図が書き換わるのではなかろうか?
「そろそろアリシアたちも戻ってるだろうし俺たちも城に帰るとするか」
「はいなのです。マリーはまた戻っておくのです」
待機状態に戻るマリーをよそに俺はステータス画面のストック数を確認する。
ユニークスキル:ストック(150/915)
「これでまたしばらくは大丈夫だな」
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