第3話父と話す。

俺は倒れていたのか。目を開けると天井が見えた。

あれからどれくらい時間が経ったのだろうか。


思い返してみる。

好きだった女が男と抱き合っている。

完全にNTRだな。

俺苦手なんだよな。NTR物の小説読むとすぐに胸が痛くなる。


そうハキムは前世の記憶を持っていた。

前世では普通の家庭に生まれ普通に学校に行き普通に就職をし普通に寿命で死んだ。

転生させてくれた閻魔様は見かねて転生させてくれた。

普通に生きれないところに。


魔法も使え剣術も一番。

勉学は前世の国の一番頭がいい国立大学卒だったため頭は回る。

全てが普通じゃなかった。


だが、どこで間違えた。


単純なことであった。普通なことをするとお鉢が回ってくる。


普通に恋をするのがダメだったのか。


そう悩んでいるとドアが開く音がする。


「ハキム!いったい何があった?」


「あぁ父上。実は__」


俺はすべてを話した。


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