第2話 キャラメイク

「見た目の自由度たかいな!」


この手のMMORPGではお約束と言っていいキャラメイクで、

俺はメイキングの自由度に舌を巻く。

身長や性別、体格に種族まで!ツノもあるぞ!

これならそうそうかぶることはねえだろうな。


「さてどんな見た目にしようか……」


俺はゲームのキャラはリアルの姿とは異なる姿にする派だ。

ゲームのプレイを動画配信する者や、見た目に自信がある者は自分の姿をゲームに反映させるようだが俺としてはゲームとリアルは別の存在であるべきだと思っている。リア充のこともあるし……


「あ、このゲーム先に職業とか決められるのか」


どうやらこのゲーム、出身と職業でステータスの成長に補正が入るようだ。

まあジョブにあった見た目があるだろうし、先にそちらの設定をする。


「いや、多すぎだろ」


スクロールだけで5秒くらいかかったぞ今

というかこれ騎士(◯◯使い)で一つ一つ独立しているのか、面倒な事を…

全員木の棒装備でゲームを始めてから武器を選ばせれば良いものを、

こういう細かすぎるこだわりが神ゲーたる所以なのかもしれないな。


個人的には受けずに倒すスタイルが一番得意だからなー、

狩人(二刀流)か暗殺者がいいかなー


「よし、暗殺者で行くか」


カッコいいし


「出身はどうするか……」


裕福な家の生まれ、平凡な生まれ、親無し子、忌み子………

どれもこれも上昇補正と下降補正がセットになっている感じか……お。


「放浪者いいじゃん」


防御は上がりづらいが幸運は補正が入る出身か。

確かこのゲーム、クリティカルやドロップ運は幸運で変わるらしいから割と重要なパラメータだろう。

まぁこれさえあれば絶対!ってレベルではないだろうが、幸運が高くて困る事はないだろう。

というわけでジョブと出身で大凡のイメージが出来たのでそれに基づいたキャラメイクを行う。


「名前は……クロムっと」


俺はどんなゲームでも名前は統一する


「さあ、久しぶりの良ゲーもとい神ゲーだ、

その力、見せてもらおうじゃないか」

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