山小屋の怪はメジャーですね。さて、この怪談をどうストーリーに組み込ませるか、作者の力量が試されます。僕は勝手に「いないハズの五人目が現れる」か「五人目がいなくなっている」のどちらかだろうと予測しながら読んでいました。外れました。
「まさか存在を忘れられるなんて」
「そんなオチでしたっけ? そもそもいないんでしょ?」
「なかったことにされたんじゃないの?」
「は?」
「え?」
「……」
「……」
「え?」
「え?」
…まあ、この作品はへんに深読みしそうな構造なので解釈が分かれて当然なのです(言い訳)
ホラーが苦手なあの人は「その時は気づかなかったけど、あとから思い出してみたら…」のパターンは読みやすいとのこと。「危険が過ぎ去ったあとだから安全だよね」
たしかに、その時に気づかなくて良かった、ですね。